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エッセイ

エッセイジャンルの攻略法はただひとつ。自分の本音と好奇心に正直に、本気の全力をためらわない事。

作者: シサマ


 皆様今晩は! シサマという者です。


 季節の変わり目は、体調が何かと不安定になりがちですよね。

 私は先日、疲れを言い訳に職場で不誠実な態度を取ってしまい、久しぶりに上司から大目玉を喰らいました……。

 

 まあ、そんな事をわざわざここに記す必要はないんですけど、私自身がこのエッセイを読み返す度に反省して気持ちが引き締まるならいいかな、という事でお許し願います。



 さて、今回のエッセイは、最近話題になっている「エッセイジャンルのランキング常連さん固定化の懸念」に応える形で、新たにこのジャンルに参入された方、参入を検討されている方の背中を押そうと考えて執筆しました。


 元来4月というものは、新年度の始まりとして新たな学生さんや社会人が多く生まれる時期。

 「小説家になろう」サイトにも、春休みなどを利用して新規のユーザーが加わり、人気作者の過去作品などがランキングに復活しやすくなります。


 従って、新世代ユーザーへのアピールを考えるのであれば、既に使い古されたテーマの考察でも、精度を高めれば十分ビッグウェーブを起こせると思いますね。


 年末年始、3〜4月、7月〜8月には学生さんの長期休暇があり、過去作品の再評価が盛んになりますから、そもそも新人さんのアピールは難しい季節です。

 そこにランキングの常連さんが新作を連発すれば、ランキング入りに必要なポイントがインフレし、いくらマイナーなエッセイジャンルであっても、ブクマひとつ(2ポイント)レベルで日間ランキング100位入りは厳しいと言わざるを得ません。


 つい先日まで、10ポイントないと日間ランキング100位入り出来ませんでしたよね。


 しかしながら、過去作品の再評価は止められませんし、たゆまぬ継続努力で人気と実力を蓄えたランキング常連さんに、「お前ら少し投稿ペース落とせや!」とは、流石にこの私でもよう言いまへん(←実は、ゆっくり休んで下さいとかのメッセージにそれとなく隠している)。


 

 そこで、タイトルにもあるエッセイジャンルの攻略法を伝授したいと思います。


 まず前提として、小説ジャンルとエッセイジャンル、或いは詩のジャンルの性質の違いを認識して下さい。


 小説のジャンルは、まずは作者自身が考えた(ものであって欲しい)ストーリーや世界観、そしてキャラクターが存在しています。

 ですから、それらのバランスを考えながら執筆しないと、説明や描写がくどくなって読み辛くなってしまったり、キャラクターの思い入れに差がついて展開が不自然になったり、最悪1話が20000文字になったりします。


 しかしながら、これがエッセイや詩のジャンルになると、自分自身を思い切り表現した方が多くの方に読まれますし、その数字は賛否両論はあれど、確実にポイントに反映される実感がありますね。


 例えば、激しい批判や誹謗中傷に対して作者側がユーザーをミュートやブロックするか否か、という議題について。


 私個人としては、誹謗中傷したユーザーには、その行動に出てしまった事を深く後悔させる言葉を選んで伝えたいと思います。

 ですから、安易なユーザーのミュートやブロックには反対ですね。

 

 また、エッセイジャンルの中には、サイト全体を見渡した上でやや消極的ながらミュートやブロックに反対する作品もありました。


 しかし、ランキングを眺めてみると、安定して長くポイントを稼いでいるのは積極的にミュートやブロックを使う立場の作者が書いたエッセイです。

 

 これはつまり、消極的な選択で取りあえずミュートやブロックを使わないという決断より、作者の本音に正直な決断の方が、賛否両論を生んだとしても読者は面白い、支持も出来るという証明なのだと感じますね。

 裏を返せば、この問題に関して、私の本音に読者からの支持は必要ありません。



 ミュートやブロックを例に出してしまうと、何やら攻撃的に見えてしまうかも知れませんが、要するにエッセイや詩は、自分自身の本音や好奇心に正直である方が多くの読者や評価を得られる可能性が高い……という事なのでしょう。


 更に加えて、それらの本音や好奇心に注目して貰う為には、当たり障りのない薄味の表現ではなく、その作者の人間性を最大限に活かした「本気の全力」をためらう事なく出し切る事が重要である……そう結論づけたいと思います。



 例えば、エッセイジャンルのランキング常連さんの作品を読んでみると、作者の物の見方やコンセプトに一貫したものがありつつも、実に幅広い対象に関心を広げている事が分かるでしょう。

 これこそが、自分自身の好奇心に正直である事の裏返しですね。


 そして、その作品から発せられる雰囲気は一見手慣れていて、ある種の職人ぽさすら感じさせますが、感想欄や活動報告の返信などは実に熱く、時には誤解を解こうと努力したり、無難な感謝返しやうわべの反省では終わらない意思を見せようと試みる、「本気の全力」を感じます。

 その結果、読者から「感想欄まで面白い」という称賛を貰う作品が生まれたりするのでしょう。

 


 Web小説サイトは魔境ですので、何かのきっかけで新人さんのエッセイが大ブレイクする事もあります。

 

 しかし、その成功を維持したいと思う余りにヒット作の二番煎じ、三番煎じの作品を投稿するうちに内容が低下。

 経験不足から上手く行かない迷いの中、読者の反応を気にしすぎて更なる悪循環に陥り、筆を折ってしまう作者も見てきました。


 

 誰でもはじめは、初めてです。

 エッセイジャンルは、タイトルが読者の関心を引けば、新着順に読んで貰える確率が高いジャンルです。

 

 それは勿論、読者がそれなりに経験のある個性派だったりするからでもあると思うのですが(笑)、私自身も、新着エッセイを読んで入れたポイントや感想が、その作品の初めてのポイントや感想だったりする事がよくあるんです。

 

 エッセイは、読者からのプレッシャーを意識せずに取り組んで下さい。


 ただ、自分の本音と好奇心に正直に取り組み、1作1作、本気の全力をためらわないで下さい。

 

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― 新着の感想 ―
[良い点] だいぶ以前の作品だと思いますがランキングに上がっていたので拝見しました。 本当に自分のペースで書きたいものを書くことが一番ですね。 趣味ですから、義務にならないように気を付けて、評価を気…
[一言] 感想欄も面白い。 この部分を読んで真っ先に思いついたのはシサマさんでした。 実際、この作品の感想返信も興味深く拝見させていただきました。 感想って返信が大変ですけど、丁寧にするとそれだけで…
[良い点] 良いですね! 好きに書くのが一番だと思います! 私も深夜にもう一人の人格が降臨してエッセイ書いてました。 ゴーイングマイウェイ!
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