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LOSER-負け組では終われない!YouTube始めます!

初めて小説書きました。お手柔らかにお願いします。

 これは、自分の人生を負け組だと思っている25歳の主人公・財前修也が、人生逆転のため一念発起して人気YouTuberを目指す物語。


 電車。俺は今日もその箱に乗って家に帰っている。毎朝早く起きて職場に向かい、仕事中は上司にしこたま怒られて気づけば辺りは真っ暗。電車に乗ったら仕事からの解放感と人生に対する虚無感の二つの感情が襲ってくる。俺は職場一の無能だし、友達も今は全くいない。今まで彼女の一人もできたことがない。いつから俺の人生はおかしくなったんだ。やっぱ高校かな。高校の時、いじめっ子グループに目をつけられてつば吐かれたり卵投げられたりして、あの時はつらかったな。あれ以来、自分から人に話すことは極端に減ったし、誰かと関わろうなんて気なくなっちまったんだよな。それでも何とか大学には合格してそれからはそれなりに平坦な人生だったけど、バイト先ではなぜそんなことすらできないんだってよく怒られたっけ。要は俺は人間不信の無能野郎ってことだよな。俺ってかなりの負け組じゃん。えっ?世の中にはお前よりもしんどい思いをしてる人がたくさんいるだって?外国では飢え死にしてる人がたくさんいるだって?そんなことこっちもわかってらー。そいつらはさぞしんどいだろうけど、俺だって俺なりに抱えきれねーくらいしんどいんだよ。くそっ。みじめだよ俺なんて。


「おい、昨日のこの動画見た?めっちゃおもしろかったんだけど」「見た見た。あんな企画普通思いつかねーよなー」


高校生が何やら話している。卑屈なこと考えるより若者の話でも聞いた方がいい暇つぶしになるかもな。ちょっと耳を澄まして聞いてみよう。


「いやーおもしれー。この商品集めるのに合計1000万円もかかったらしいぜ。ぶっ飛んでるよな」「確かになー。でもそういう企画ものも面白いけど、トーク中心のこのユーチューバーも結構面白くて好きなんだよな」「あー最近めっちゃ流行ってるよな。確かに面白そう。帰ったら俺も見てみるよ」


なるほど。最近の若者はどうやらYouTubeという動画を見てるらしい。俺も名前くらいは知ってるぞ。歌手のミュージックビデオかなんかが上がってるやつだろ。見たことある。ユーチューバーというのもなんか聞いたことあるな。でもあれって素人の遊びだろ?そんなに面白いのか?


「こんなに楽しい動画取り続けるのすごいよなー。これで何千万とか何億とか稼ぐ人もいるんだってよ」「好きなことをして生きていけるなんていいよなー。俺もユーチューバーになろうかなー」

「お前、楽観的過ぎ(笑)ユーチューバーだって絶対見えないところで苦労してるはずさ。」


何だって!?ユーチューバーってそんなに稼いでるのか!?ダメだ。心が折れそうだ。俺なんてこんなに毎日しんどい思いをしながら我慢して働いているのに低賃金、パワハラのオンパレードのブラック企業勤め。クソー!俺の人生詰みか?詰みなのか?チキショー!


帰宅。もちろん俺の迎えを待ってる人間なんていない。まあそれは25歳の一人暮らしだし珍しいことではないが。着替えてからスーパーで買った白米と唐揚げともやしをテーブルに並べる。これが今日の晩御飯。なんとも質素な生活だ。何気ない時間を過ごしているとふと帰りの電車での学生の話を思い出す。


「好きなことをして何千万かー。」下衆な思考。そんな甘い話この世にはないのはわかってる。だが落ちぶれた俺にはそんな響きがとてつもなく羨ましい。


「ちょっとYouTube見てみるか」


アプリを開く。するといろんなユーチューバーの動画があった。どれからみていいかわからないから片っ端から見ていった。


「ハハハ。なんだこれ。面白い!」


想像以上の面白さだった。メントスコーラや鬼ごっこ、過激なトーク、壮大なドッキリなど、様々なコンテンツがあって、それぞれのチャンネルによって全く色が違う。とても自由度が高く、テレビでは放送できないようなことを平気でやっているチャンネルもあった。何十本も動画を見ていると、カットやテロップなど編集にもこだわっているチャンネルがたくさんあって、思った以上に仕事として成り立っていた。


「もし、ユーチューバーになって成功したら、自分に自信も生まれるのかな。もし人気者になれたら、モテたりするのかな」


不純な動機かもしれないが俺の中では確かなモチベーションが生まれた。それから夜通しYouTube動画を見た。


後日。会社に到着。


「社長、話があります」「何だね財前君」


「俺、このままじゃ、負け組のままじゃ終われない。財前修也、YouTube始めます‼」




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