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ルーム・ノヴァスの伝説  作者: オクサス
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ルーム・ノヴァスの伝説 その7

タブレットの解読の7日目


アラン教授が研究所に来た。


「おはよう、オリガ君。進捗状況はどうかね。順調にすすんでるかね?」


「おはようございます、アラン教授。やっと、古代が終わって、中世に入ったところです。」


「そうか、予定より遅れているようだが、大丈夫なのか?」


意外なことに、アラン教授は冷静だった。


「はい、スピードアップして必ず間に合わせます。」


私は、余計なことは言わないでおこうと思った。


「ところで、彗星の話はもう聞いているかね?」


「いいえ、何も聞いていませんが。彗星の話とは何でしょうか?」


「君も、自分の仕事で大変だとは思うが、情報は常に最新のものにしておくようにしなさい。


もっとも、これは最高機密だから君が知らなくても無理はないがね。」


嫌味な言い方だと思った。


「すみません。気を付けます。どう云った情報なのでしょうか?」


「新しい彗星が発見されたんだよ。


それは、直径10kmほどで、現在火星と木星の間にある小惑星帯に向かって近づいてるんだ。


それは、CTU(中国・トルキスタン連合)によって発見された。


その為、連邦政府は彼らに、その彗星の調査を命じたんだ。


もし、小惑星帯に突入して、衝突した場合のことを憂慮しているのだろう。


最悪の場合地球にも影響があるかもしれないからね。」


私は、少し希望を感じた。


「ということは、彼らは当面このタブレットの研究には関われないということですね。」


「その通り。しかもこの研究に任命されたのは、あのウシュパルク教授と丁仙之のコンビなんだ。


まあ、あの2人では、また失敗するかもしれないがね。」


アラン教授の冷静さの原因は、これなのだと思った。


「いずれにせよ、我々が一日も早くタブレットを解析しなくてはならないことに変わりはない。


もし、応援が必要ならすぐに言ってくれ。できる限りのことはするつもりだ。頼んだよ。」


「はい、わかりました。必ずご期待に添うようにいたします。」


アラン教授は、上機嫌で帰って行った。


あの人にとっては、タブレットも彗星も、その研究の成果が自分の名声につながるかどうかが重要なのだろう。中身は問題ではないのだ。


しかし、何はともあれ私にとっては私のやり方で研究を続けることができて良かった。




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