変身
『虹のカップとリズムと』
第3話 不思議な夢より
仲間と共に
とある街を助けなければならない。
しかし、その街にたどり着くには
四つの試練が待ち構えている。
先ず一つ目の試練が、かなり温度が低い海水を泳いで渡らなければならないこと。二つ目が、とある岩礁を見つけだすこと。三つ目が、とある岩礁が見えてきたら、東へ向かわなければならないこと。四つ目は、東へ向かう海流に上手く乗って泳がなければ、目的の街の岸には、たどり着けないこと。
盛大に
決起会も終え
覚悟を定め、仲間と共に、いざ出発。
一つ目、やはり海水温度が低い。泳ぎはじめてまもなくし、振り返ると、わたしの後ろには、仲間達がズラっと列をなして並び泳いでいる。わたしは、仲間の安全を確認し、気持ちを新たにして、再び、力強く泳ぎはじめる。
仲間達と励まし合いながら、しばらく進んでいく と、とうとう目的の岩礁が見えてきた。
だが、様子がおかしかった。
渦を巻いている。
渦を巻いた海流の影響で、皆、ぐるぐる回りはじめ、思ったように、進むことが出来なくなってしまった。
このままいくと
チーム総崩れで海の底に沈むことになる
まさに海の藻屑になってしまう……。
そのため、全体に声をかけ列を崩させ(すでに列はほとんど崩れていたが)、やむを得ず、ぐるぐると三回転目に突入したタイミングで、岩礁の東側へ、おもいっきり力を入れて泳ぎ、なんとか自分に着いてくるように指示をした。
よし、千載一遇のチャンス
いざ、東へ飛び込め!
街を助けるぞ!
すると、奇跡的に海流に乗ることに成功し、不可思議な力が背後からも働きはじめ、氷河などもあったが、あれよあれよという間に、目的の街の岸に、たどり着くことに成功した。たどり着いてみると、どうやら、街には雪が積もっている。
そうして
背後から来る不可思議な力が
落ち着いた頃に、ふと我にかえった。
振り返ると、仲間が誰も着いて来ておらず、遠くの方に見えたのは、神様のような大きな犬だけであった。どうやら、その神様のような大きな犬は、ギリシャ神話のような神々が変身した姿であることが、テレパシーのような力で伝わってきて、次第に分かってきた。わたしをずっと守護して下さっていた。
わたしは、神様に大きな感謝が湧きあがり、この街を必ず助ける!という、救世の思い、パワーが底から漲ってくるのと同時に、仲間達を失ってしまった大きな悲しみが迫りきて、目が覚めた。
休み時間の教室
目が覚めてからも
わたしは大粒の涙を流していた。
3階の窓から見える景色は
プリズムの宝石がはじけていた。