表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

「悲劇の幕開け」




――コライユ暦803年2月。

 白雪の舞い降るある晩、サンクテュエールの搭中に元気な産声が響き渡る。泣き声は二つ、双子であった。

 長時間にも及ぶ難産の末に母体は息絶え、その場に居合わせた産婆や聖職者は49代目であるディユの死に涙する。



 女児をリュンヌ、男児をソレイユと名付けた。



 双子の誕生に誰もが眉をひそめ忌んだ。特に元老院はこの双子の誕生を不吉とし、片方の処分を強く主張する。

 ディユの継承、女子のみ。

 次代である新たなディユは苦渋の決断を余儀なくされた。







 女児、生まれながらにディユの継承権を授かり。




 男児、一生の幽閉を言い渡される。







 生まれながらにして相容れぬ存在になってしまった双子。

――すべての悲劇は、この双子によって始まった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ