【プロローグ】 〜 王国の成立ち 〜
初投稿です。システムも不慣れで誤字脱字など文章も拙い不束者ではありますが優しい気持ちで読んで頂けたら幸いです。
この王国は大陸でいうと西の海と内陸側に北から南に高らかに険しく連なる山脈に位置する広大な土地がどこまでも続く肥沃な大地。
この豊かな大地には総称して魔石と呼ばれる鉱石が多く眠っている。
夜の暗がりに明かりを灯し、冬は人々を暖め、食料を冷やし、夏は涼までとれる。様々な特性を持つ魔石は随所で発掘され、魔石が採掘される土地は発展し、やがて26の大小様々な国々となった。
その恩恵は永きに渡り大陸に住まう人々の生活を支えてきた。その大地の恵みである魔石は他国の造船技術の発展により頻繁に狙われる事となる。
この大陸に点在する国々が統一されたのは、およそ600年前。
統一の発端は西の海より悪逆非道をもって次々と侵略に攻め入る敵国に立ち向かうべく、西の海に面した小国ヴァルハンの十六代目国王リカルドが方々にいくつも点在していた26の国々をまとめ上げ共和国を築き上げた。
長期に渡り幾たびも攻め込んでくる西からの脅威に土地と民そして魔石を守るべく奮闘したのち、治外法権を貫いていた26の国々はおよそ400年前に二十七代目ヴァルハン国王ルーファスの確固たる思想により命尽きる前に、ひとつの巨大な王国へと統一させるという偉業を成し遂げた。
現在、ヴァルセリア王国へと統一された26の国々は貴族として高位爵位を承り、領土を治める領主となり歴代のヴァルセリア国王と共に国政にも関わり、国を守り魔石を護り治めている。
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