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87 学園に入学させよう

あけましておめでとうございます。今年に入ってからそこそこ経っているけど、まあ許容範囲。今年の抱負としてとりあえずエタらずに完結する事ですかね。あとは、週一連載を継続したい(願望)。という訳で今年もよろしくお願いします。

 朱理は大丈夫そうだな。

 あの時、朱理からどす黒いものを感じだったけどけれど、今じゃもう消えている。

 念のためサヤに朱理の事を頼んでおこう。

 サヤの部屋は、ゼンジローの隣だったな。


 ーーガチャリ


「あ」

「あ」


 サヤの部屋に向かっているとドアが開かれた。

 ちょうどお目当の人物と出会った。

 出会ってしまった。

 本来いるべき部屋の手前で。

 ドアが開かれたのはゼンジローの部屋。

 そこから出てきたのはサヤだ。

 そして、犬並みなんてレベルじゃないほど鼻の良い俺には匂ってしまった。


「%#¥☆$€#☆〒○☆!?」


 サヤは真っ赤にしながら声にならない声を出した。

 幸いにもここは完全防音だし、サヤの声は誰にも聞かれていないだろう。

 ゼンジローは奥でイビキかいているし。


 ……朱理、こいつらちょうどくっついたぞ。

 昨日のは半分冗談だったんだけどな。


「えっと、朱理と話してきたから。そういう事で」


 俺はそう言って足早に去って行った。



 ー▽ー



 まあ、友人の情事は気にしないとしてだ。

 昨日、イルレオーネ国から彼らを連れて帰って来てから屋敷の地下のダンジョンを改修して部屋を作った。

 と言ってもこのままここに住まわす気は無いのでどこかに住まう場所を用意しないとな。

 ていうか、学園に通わせるんだから寮に入れてやれば良いか。

 一応入学の許可は貰っているけどそこらへんはまだ話していないな。

 かなり急だったし。

 とりあえず、学園長の元に向かう。

 まだ朝早いけれど学園長室にいるだろう。


「という訳で、彼らの住居をどうしようかと」

「何がという訳ですか。こんな朝早くから」


 そう愚痴る学園長にコーヒーを注いでもらいながら話す。


「どこかに廃寮ない? 老朽化が原因のやつとか」

「ええと……ああ、ありますね」

「じゃあ、そこを俺が建て直すからそれでよくない?」

「まあいいでしょう。それでスズくん、陛下に言われて異世界人三十人の入学許可はとりあえず出しましたが、私、彼らの事をまったく知らないのですが危険人物はいないのですか?」

「知らない」

「知らないって」


 少なくとも前世での記憶にある彼らは危険人物ではない。

 だけど、人って急にチカラを手に入れたらどう変わるかわからないからな。

 場合によれば危険な思想を持っている者がいるかも知れない。

 あるいはこれから持つかも知れない。


「でも、多分大丈夫じゃないかな。少なくとも学園長よりも弱いから最悪、力で押さえつけられるはずだよ。何だったら俺が抑えるし」

「君がそう言ってくれるなら多少は安心ですね」

「それに、彼らを危険人物にしないように導くのは学園長達の役目だろ?」

「まったくその通りですね。わかりました。学園長として彼らの入学の許可を出しますが、その前に彼らと面接してもよろしいですね?」

「ああ問題ないよ。現時点で危険人物だって学園長が判断したなら学園に入学させなくてもいいし、最悪俺が始末するよ」


 問題を持って来たのは俺だしな。

 ゼンジローと朱理とサヤは大丈夫だろう。

 正直、この三人以外はどうなってもいいしな。


 こんな感じで学園長との話を終えて、彼らの住まう場所になるであろう廃寮に案内してもらった。


「うっわボロいな」

「廃寮になってから数十年経っていますからね。その間手をつけていませんし」


 廃寮というより廃墟だ。


「これだったら改修するよりも一から立て直した方が早いな」


 廃墟を捕食して消し去り、その場に新たな寮を建てる。

 設計は……基本的に廃寮と同じでいいな。

 材料を出してから一年ほど前に俺の屋敷を建設した方法と同じ方法で寮を建設する。

 3分ビルディングパート2だ。

 そして完成したのは元の廃寮を小綺麗にして、少し俺の好みを混ぜた感じの寮だ。


「相変わらず無茶苦茶ですね」

「だてに神王をやってないよ」

「神王になる前から出来たでしょうに」


 まあね。

 そもそもこの寮は俺の屋敷よりも建物としていくらかグレードは落ちているからな。

 材料的にも魔術的にも。

 それでも、人が住まうには十分すぎるだろう。


 一応は彼らの住まう建物は完成したし、そのうちこちらに引っ越してもらおう。

 今日のお昼にでも学園の事とか引っ越しの旨とかを伝えておくか。


 学園長と別れてそのままおねぇの服飾店に向かう。


「あんらぁ〜、スズちゃんじゃない。いらっしゃい」


 出迎えてくれたのはおねぇだ。

 相変わらずむちむちしている。

 ちなみにむちむちしているのは服だ。

 本人の筋肉のせいで服がはち切れんばかりに伸びてむちむちしてしまっている。

 何時もにも増してヤバイ格好だな。

 総合的な恐ろしさで言えばゼンジローの顔を遙かに超えている。


「おはようおねぇ。頼んでいた服出来ている?」

「もちのろんよん」


 おねぇは奥から幾つかの服が入った箱を持ってくる。

 実は、神王になってからおねぇに服を作ってもらっていたのだ。

 今のままだと少し問題があるから。

 理由は簡単。

 角だ。

 鬼神になった事で常時角が生えた状態になっているのだ。

 その状態で服の着にくい事着にくい事。

 それは鬼になったシアンも同様だ。

 なのでおねぇに頼んで和服みたいな前合わせの服を作ってもらっていたのだ。

 いくらかは持っているがまだ少ないしな。


「はい、シアンちゃんとシエルちゃんの分も入っているわ」

「シエルの分は頼んでいないんだけど」

「サービスよん。シエルちゃんの分だけ無かったら可哀想でしょ」


 相変わらず見た目と反して気がきくな。


「代わりにこれからもご贔屓にしてねん」

「ああもちろんだ」


 おねぇの服飾職人としての腕はとてもいいからな。

 デザインもいいし。


「ところで、異世界人をいっぱい連れてきたのよね?」

「あれ、知っているのか?」

「ええ、リーシアちゃんに聞いたわ。何でも学園に通わせるのよね」

「ああ。といってもまだ本人達の意思は聞いていないけどな。学園に通わないでどっかに行く奴もいるかもしれん」

「そこは本人次第よね。もし、調子に乗っている異世界人の男の子がいたら私に言ってねん。私が責任を持って味見……じゃなかった、お仕置きしてあ・げ・る・か・ら」


 まあ、異世界人って急激にチカラを得たせいか調子に乗りやすいからな。

 調子に乗って周りに迷惑をかける奴がいたらおねぇに預けてもいいだろう。

 あいつらにおねぇをどうこう出来ないだろうし。

 そしてたべられちゃうのだ。

 暴食の鬼である俺ですら不可能な、おねぇにしか出来ない捕食方法できっと更生するだろう。

 南無。



おねぇの好みは筋肉のある漢らしい男ですがストライクゾーンは広めです。スズやジークは中性的な感じなので何とかボールといったところ。ゼンジローとかはおそらくドストライク。ゆうきや先生なんかも普通にいける。ぶっちゃけ男なら大体OK。既婚者や恋人がいる人には基本的に手を出さない。ただし、悪い子には嬉々として手を出す。逃げようとしてもおねぇの筋肉からは逃れられない。その結果、更生して新しい世界が開けている事も……。服飾職人としては腕が非常に良く、デザインセンスも良い。また、面倒見も非常に良いため、女性からはかなり慕われている。王都に存在する雑誌『新世界より』には、毎回必ず登場する漢女業界の神。おねぇを目指して漢女達は研鑽を積む。(備考:Sランク冒険者)

以上が悪ノリで書いたおねぇの設定です。

他にもグローリアス王国で3番目に強かったりします。ハルとは明確な実力差があり、スズとは実力差はもちろん、能力の相性が悪かったりする。シアンの能力とも相性が悪かったりしますが、戦闘自体が苦手でほとんどしないのでノーカン。実力的には爺やとセレスとはそんなにも変わらない。リオンには負けるだろうけど、グローリアス王国にはいないのでノーカン。学園長には勝てる。

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