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75 変わった事

この前、1日で10000pv突破した。やったぜ!!


 神王になって数日。

 シエルとソラ、さらにはシアンがこの屋敷に住むようになった事。

 シエルとソラはまあいいとして、シアンがこの屋敷に住むようになったには理由がある。


 俺が滅ぼしたパールミス王国軍についてだが、民間にはこう伝えられる予定だ。







 メルデル大森林のとある場所。

 そこには森の支配者である鬼がいました。

 森で静かに過ごしていた鬼はある時、森を訪れた王に出会いました。

 鬼と王は友人となり王は鬼を自らの国に招待しました。

 鬼は王の国の文化に触れて楽しく過ごしてしました。

 そんなある時、王の国ととある国が戦争を開始しました。

 その国は王の国へと進軍中に鬼の大切な物を奪いました。

 鬼は激怒し、その国の軍を滅ぼしました。

 それでも収まらぬ怒りに苛まれている鬼の元に王女が出向きました。

 王女は鬼を癒し、その怒りを鎮めました。

 王女に癒された鬼は王女を見初めて王女と結ばれました。

 そして、鬼は王の国を守る守護神になりました。







 みんなで話し合った結果なんかおとぎ話風になった。

 鬼っていうのはもちろん俺の事で王はハルさん、王女はシアンだ。

 要約すると、俺はシアンと結婚して神王としてこの国に住まうって事だ。


 10万もの大軍を一人で滅ぼす存在は通常なら恐怖でしかないが、それは敵対者ならだ。

 味方なら頼もしい事この上ない。

 イルミスやベルフェストなんかはその国で守護神的な立場らしくそれを真似た結果あんな感じになった。


 それで、あのおとぎ話通りにするためにシアンが俺の家に住まう事になったのだ。

 俺と結ばれたはずなのに王城にいたらおかしいからな。



 あと、俺とシアンは学園に通うのを止めた。

 神王なんて立場になってしまったからには学園に通う訳にはいかない。

 俺たち神王からしたら神王っていうのはある種の組織なのだが、国からしたら偉大で強大な立場だ。

 ある意味王よりも大きな存在だ。

 そんな存在が学園に通ったらいろいろ問題があるからな。

 まだ式は挙げていないが神王妃たるシアンも同様だ。

 シアンは式を挙げたがっているがまだ無理だ。

 この国の被害はほぼ皆無とはいえ一応戦後でゴタゴタしているし、俺が暴走している時にある事をやらかしてさらにゴタゴタするだろうし、俺が神王になったりと国中が大忙しだ。

 そんな状態で式なんてあげられない。

 ある程度落ち着けばおそらく結婚式をするのだろう。

 そこら辺はシアンらに任せよう。

 閑話休題。

 結果として、知識的にも技能的にも元々学園に通わなくてもよかったので俺とシアンは学園に通う事を止めたのだ。




 で、さっき言った俺が暴走している時にある事をやらかした事についてだが、ちょっとシャレにならない事になった。

 そのある事とは、簡単に言えば近い内にパールミス王国は滅ぶ。

 戦争に負けたからとか関係なく滅ぶ。

 他国に攻め入られるまでもなく滅ぶ。

 理由はあの地が不毛の大地になるからだ。


 俺が暴走している時に俺は『暴食(グラ)』でひたすら食い荒らしていた。

 中でも特に食い荒らしていたのは地脈だ。

 地脈だったり霊脈だったり龍脈だったり、まあ呼び方は色々あるけれど、地脈を、正確に言えば地脈を通してパールミス王国の魔力や栄養などを食い荒らした。

 幸いだったのは食い荒らしていたのは俺がいた周囲とパールミス王国側の地脈だけだったのでこの国にはほとんど被害はない。

 それで地脈を通してパールミス王国の魔力や栄養を食い荒らした結果、あと数年でパールミス王国の土地はやせ細り、作物は実らなくなる。

 早いところでは既に影響が出始めているかもしれない。

 そうなると、食料不足でそのうち人がいなくなり、国が機能しなくなって滅ぶ。


 やろうと思えば地脈の異常を直す事は出来るけどやる気はない。

 餓死者が出ようが知った事ではない。

 民は関係無いとか非道だとか言われようがしらない。

 今すぐ全てを滅ぼされないだけありがたく思って欲しいものだ。

 それくらいには今でも怒っている。

 まあ、パールミス王国が滅んで誰もいなくなったら直してやってもいいかな。


 この事をハルさんに話して隣国であるこの国に大量の難民が来るだろうな、忙しくなるだろうなって言ったら恨めがましい目で見られた。

 暴走した時にいた周囲の土地はいい感じに元に戻しておくと言って何とか許してもらった。




 あと、神王になった時に一つ仕事を受けれたのだ。

 別大陸のとある国が異世界人召喚を三十人もやらかしたのだ。

 神王連中がいなかったら下手してたら世界が崩壊してたんじゃないかな。

 その後始末を引き受けたのだが、アルマに必要な物を作ってもらっている最中なのでまだ仕事に取り掛かるには時間がある。


 それで、爺やに先行していろいろ調べてもらっている。

 リオンから数名悪魔を借りているみたいだ。

 まあ、悪魔も悪魔で個性があるし諜報活動とか得意なやつもいるだろう。

 記憶とか弄れるし。



「鈴様、ただいま戻りました」


 ちょうど爺やが帰ってきた。


「ご苦労様」

「とりあえず召喚された異世界人と召喚陣の在処を調べてまいりました。こちらがその資料です」


 爺やから手渡された資料を読む。


 ふむふむ…………「はぁぁぁっ!!!??」


 え、まじ?

 どういうこと?

 意味わからん。

 なんでこいつらがいるんだ?

 どうなってる?


 資料に記されている異世界人の名前。

 俺はこいつらを知っている。

 前世から知っている。

 知らないはずがない。

 資料に記されている名前は俺のクラスメイト達だ。




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