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3 ちょっと成長した。

 どうも、スズ・ロゼリア5歳だよ。


 名前は何故か前世と同じスズと名付けられて両親の子供としてロゼリアの性を貰った。


 スズって名前は女みたいだけど、残念、男だ。

 前世なら鈴って漢字だな。

 まあ、女になっていたら軽く発狂ものだったよ。


 それで、5歳にもなればいろんなことが分かるようになる。


 俺が住んでいる村は、どうやらエルフ、鬼人、そして妖精の三種族で構成されているみたい。

 三種族って言っても妖精は普段は村の中央部にある大樹や泉の周辺に住んでいる。

 それを囲うようにエルフ、鬼人達が村を作って住んでいる。

 そして、人間は俺だけだ。だからって迫害を受けることもない。

 それどころかみんな長寿種のためか子供が俺以外にいないので、結構可愛がられている。


 妖精は戦う力がほとんど無いが、村を大きく囲うように村を隠す特殊な結界を張っていて、エルフと鬼人たちは時折その結界を抜けてくる脅威から妖精を守っている。

 いわゆる共存共生をしている。


 そして、その脅威と言うのが大体が魔物だ。

 特に結界の外の魔物はそこそこ強いらしい。

まあ、結界の外に行ったことがないからわからないけど。



 あと、やっぱり魔法があるぞ。魔術ともいう。

 正確には魔法という概念の中で様々な現象を引き起こす術を魔術と言うのだけど、正直魔法でも魔術でもどちらでも良い。

 最初、魔力ってなに?術式ってどう構築するの?って思ったけど母さんの魔術を見様見真似でやってみたらできた。

 さすが俺。

 魔力を操作し、術式を構築して魔法をぶっぱする。

 残念ながらそうとしか言えない。



 最後に、魔術とは別にスキルっていうのが存在する。

 スキル、すなわち個人の能力だな。

 父さん曰く、魂の力らしい。

 例えば父さんなんかは『闘鬼化(とうきか)』というスキルを持っていて身体能力が著しく上昇するというスキルを持っている。


 そして、極々一部では、ユニークスキルという極めて強力で個性の強いスキルが存在する。

 母さんは『浮遊者(ふゆうしゃ)』という物を浮かす事に特化したユニークスキルを持っている。

 父さんに聞く限り空中で動き回りながら魔術を放つというスタイルで戦うらしい。

何度か母さんのスキルで空中に浮かして貰ったけどふわふわしていてなかなか楽しかった。


 また、当然と言うか、転生者なだけあって俺もユニークスキルを持っている。

 俺の持っているユニークスキルは『捕食者(ほしょくしゃ)』『飽食(ほうしょく)』『美食家(びしょくか)』『調理師(ちょうりし)』の4つだ。


 『捕食者』は喰らう事に特化した能力、『飽食』は喰ったものを大容量の異次元空間ーー胃袋ーーに貯める事に特化した能力、『美食家』は解析ーー喰った方がより正確にーーする事に特化した能力、『調理師』は調理するように作り変える事に特化した能力だ。


 それぞれが特化しているだけで他にも出来ることはあるが、やはり基本となるのは特化している部分だ。


 喰ったりする事ばかりの能力だけど、ユニークというだけあってそれが俺の本質を表しているのだろう。

 前世でも、料理したり食べるの好きだったしな。


 それで、やはりと言うかなんと言うか両親曰く4つもユニークスキルがあるのは非常に珍しいらしい。

 そもそも所持している人自体少ないのに4つも持っているのはかなり異常だとの事だ。

 さすが転生者。


 とりあえずこんなとこかな。




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