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第一章 砂塵の都 第四話 『黄昏?』砂猫亭

パナタスの中央広場から東西に伸びる道端が100m近くある大通りを西にしばらく進んだ、港の目と鼻の先の場所に【黄昏砂猫亭】はあった。木造の小ぢんまりとした三階建ての建物は作られてから、それなりの年月が経過している為か外観の木枠が所々、本来の色から比べると大分黒ずみ、かなり変な茶色と黒の模様を描き出している。

それに、どうやら此所は宿の他に酒場を兼ねているらしく、宿屋を表すベッドを象った標章の他に液体が注がれた杯の描かれた四角い標章が看板の横にぶら下がっていた。

ギルドでクエストの受付を済ませたシュウとリティアはついでに先刻の騒動に居合わせた女性職員から宿の場所を聞きだし、早足でオランが待つそこを訪れたのだが…

何故か二人は中には入らずに【黄昏砂猫亭】と世界共通語のトティラス語で書かれた看板をジッと眺めていた。


「なぁ、リティア あの猫は黄昏てる様に見えるか?」


「…急に立ち止まって何を見てるのかと思えば… そんなのどうでもいいじゃない…」


リティアは看板から目を外し、黒ずくめの青年を見ると呆れたと言わんばかりに溜め息を吐く。


「いや、だけどな… 俺にはやさぐれてるとしか思えないんだが…」


シュウはそう言うと、益々目に力を込め看板を睨みつける様に見る。

彼の視線は看板の一番右側…文字の最後にある猫らしき生物の後ろ姿を描いた絵へと向けられていた。

確かに何かを見上げる様に頭を上に向けた猫の後ろ姿は、人に空を見て黄昏る猫を連想させるだろう。

――猫の顔から横に伸びた紫煙を立ち昇らせる煙草という余計なオプションがなければ…


「これなら、【やさぐれ砂猫亭】に改名するべきだろう… いや、それともやさぐれた自分に黄昏れているという設定なのか…」


「……馬鹿な事言ってないで、さっさと中に入るわよ」


阿呆な事を言うシュウに少し苛立ったリティアは彼の右腕を取ると強引に引っ張り、入り口へと歩き出す。

だが、まだ納得がいかないのかシュウは手を引かれながらもブツブツと誰に聞かせるでもない一人言を呟いていた。


(本当に何なのよ、こいつ…)


リティアは歩きながら、このシュウという真っ黒い男について考える。

一緒に宿へと向かう道程で彼に抱いた印象は大分変わってしまっていた。はっきり言ってしまえば微妙に情けない男というものに…

商店の物売りに捕まれば、無視すればいいものを困った顔しながら一々相手にしたり…

小さな子供が十個ぐらいの飴を紐で括った物を一束20リーユで買って欲しいと近寄って来た時には、嫌な顔せず買ってやったり…

危うく、大量の荷物を積んだ手押し車をぶつけられそうになった時も文句をつけるでもなく平謝りする男性を苦笑いで許したりと…

困った様子でそれらの事に対応するシュウはどうにも人が良いというよりはどちらかとは言えば押しに弱い感じであった。

このシュウに関するリティアの予想は大体当たっていたりする。気心が知れたネーリアなどはからかったり、かなりぞんざいな扱いをする彼だが、基本的には他人に対して礼儀正しいし、そういった押しに弱い部分を確かに持っている、彼曰くどうにも人の頼みを無下に扱うのは罪悪感が湧くらしい。(一部、例外もいるが…)

しかし、リティアはシュウがそんな一面を見せるのが、非常に面白くなかった。

こんな奴にあんな騒ぎを起こしたわたしはなんだったの…と自分が間抜けに思えてくるからだ。


(…でもなぁ)


リティアは彼のあの姿を思い出す。

人間とは思えない能面の様な表情を浮かべた“モノ”

体をじわじわと内側から侵す異様な気配。

外界はおろか、自身の感情さえ映さない空虚な瞳。

あの眼の中に入り込んだ己の姿を見た時、彼女は自分が世界に存在してない様な錯覚に陥ったのだ。そこまでシュウの瞳はリティアを“リティア”として見ていなかった…

まるで何もない虚空に視線を向けているかの様なあの眼…、

少女は表情を曇らせると、顔を振り向かせ後ろでにシュウを見遣る。


「…いや、たそがれたネコ、やさぐれた…。そうか…これは二つの言葉を掛けて…語呂もちょうど似た感じだし…これで看板に対する印象を高めてるのか…」


「いい加減にしろぉっ!!」


こちらの気も知らず、わけの分からない理論を発展させ、妙な結論に至ろうとするシュウにとうとう堪忍袋の緒が切れたのか、繋いだ手とは逆の手でかち上げる様な腰の入った掌底を顎目掛け放つリティア。


「なかなか洒落がきいてっ!!?」


満足のいく答えに辿り着き、油断していた為か反応が遅れ、ビュオオと空気切り裂く音を起てながら迫り来るソレをかなりギリギリのところで頭を後ろにのけ反らせ、回避する。

それを見たリティアはチッと舌打ちをするとシュウから手を放し、何事もなかったかの様に前へと向き直った。

そして砂猫亭の扉を力任せに開け、呆然とする彼を置いてさっさと中に入って行ってしまう。


「何なんだ…?」


リティアがそんな行動を起こした理由が全く思い付かず、シュウは何か失礼な事をしただろうか?と首傾げる。

うーんと唸りながら開け放たれた扉の先を見詰める彼は、どうにも今日は俺が割りを喰ってる様な気がする…

とパナタスに着いてからの己の不幸を嘆くと、重い足取りで入り口へと歩を進めた。




砂猫亭の中は狭いながらも外観からは考えられない程、綺麗なものであった。

そこかしこの場所に観葉植物や小さな猫の置物が置かれた店内には、一番奥の四人掛けのテーブル座ったオラン達しか見当たらない。

よく見ると入口付近に[酒場は日が落ちてから]と貼紙が張られていた。

この時間体じゃガラガラなのは当たり前かと納得したシュウは入口の正面にあるカウンターに座った店の者に話し掛けた。


「部屋を取りたいんだが…空いてるか?」


「お客さん、ついてますねぇ。最後の一部屋空いてますよ。朝食付き2000リーユです。何泊の予定で?」


「二泊で頼む」


「ハイ、では4000リーユになりますね」


シュウはズボンのポケットから財布を取り出すと、1000リーユ硬貨を四つ手渡す。

若い男の店員はそれを受け取ると、カウンターの下をガソゴソ漁り、三〇三と書かれた妙にデカイ鍵を取り出した。


「これが部屋の鍵です。そこのドアから階段を昇った三階突き当たりですね。外出される時は鍵はこちらに預けてください。酒場が終わるサスの刻には店自体閉めるんで、締め出されない様に…っと忘れるとこだった。この宿帳に名前をお願いします」


店員から鍵とペンを受け取り宿帳を開くシュウ。

自分の名が書かれるであろう余白の上には、今の彼女の心境を現す様な荒れた字でリティア・クローバーと走り書きされていた。

彼は顔に似合わず汚い字だなと的外れな事を考えながら自分の名を綴る。


「夕飯はここの酒場で喰えばいいのか?」


「うーん、別に他でもいいですけど、ウチとしちゃあこっちでとって欲しいですねぇ。これでも結構評判良いんですよ?」


宿帳に記入を終えたシュウは疑問を口にすると、その様な答えが返ってきた。


(そういえばオランさん五年ぐらい、毎年パナタスに来てる言ってたな)


そんな彼が飯が不味い所を選ぶはずないかと思ったシュウはこちらで夕食をとる旨を伝えると二人の方へ向かおうとするが…


「ちょ、ちょっと待って下さいよ。お客さん」


と慌てた感じの声が聞こえてきた。


「ん? どうした」


「どうしたじゃなくて… ちゃんとトティラス語で名前書いて下さいよ。何処の言葉ですか、コレ? 全く読めないんですけど…」


「あっ」


店員のその言葉に、何故呼び止められたか思い至った彼は改めて宿帳を受け取り、自分の名前に黒い線を幾重にも走らせる。


「悪い、つい癖でな。故郷の言葉で書いてしまった」


「気をつけて下さいよ」


今度は店員にも読めるようにトティラス語で“シュウ・フォレスト”と書き直すと彼は急いでオラン達が座るテーブルへと向かった。


「シュウ・フォレストさんっと…。ああ、オランさんが話してたあの人か」


宿帳の名前を見て店員はそう一人ごちる。


しかし、最初に宿帳に書かれた名はシュウ・フォレストという名前ではなかった。

黒く塗り潰され、今はその形が殆ど分からないが、何とか判別出来る部分には…


――森● 修●――


とネファリウスの人間には誰にも読めない文字で彼の本当の名前が記されていた…




「ちょっとシュウ、部屋とるのに時間掛かり過ぎよ」


「………」


テーブルに辿り着いたシュウを待っていたのはかなりご機嫌ナナメな様子で睨んでくるリティアとお前何とかしろよといった感じの視線送ってくるオランの二人だった。

シュウは顔を引きつらせながら両者に謝罪すると座るのに邪魔になるネーリアを背から外し、手前の席つまりリティアの隣へと腰掛けた。彼女の目が余計に険しくなる…


「じゃあ、ちゃんとした自己紹介でもすっか。まずリティアの嬢ちゃんから頼むわ」


対面に座るオランが重い空気を変えようと言葉を放つ。それを聞きリティアはシュウを睨むの止めると口を開いた。


「わたしの名前はリティア・クローバー。エリギア国出身のCランク冒険者よ。年は17才。冒険者になったのは大体七か月前ね。初歩的な陣式魔法と風と水の精霊魔法を使えるわ。精霊術師としてのランクはどちらも下級だけど…って、な、何よ?」


自己紹介の途中でまじまじとこちらを見て来る二人にリティアは多少怯んだ声を出す。


「いや、親和性を二つ持ってる奴なんか初めて見たからな、オランさんはどうです?」


「俺は13・4人目かね。複数持ってる奴見んの。二十年近く冒険者やってて…」


「…わたしってそんなに珍しいの?」


「あぁ、唯でさえ少ない精霊術師の中でも嬢ちゃんみたいな奴は一割を切るらしい」


オランの指摘にふーんと一見何とでもないといった表情をするリティアだが、自分に希少な能力があると分かった為か、少し機嫌が良くなった様だ。先程から纏っていた刺々しい雰囲気が多少和らいでいる。


「まぁ、その辺は置いといて続けるわよ。いつもは故郷でモンスター討伐とか採集クエストとかやってるんだけど、今回はパナタス名物のアレを受ける為に此所まで来たってワケ」


リティアが私は終わりといった感じに締め括ると、次はシュウが話し始める。


「オランさんは知ってるし、リティアにもギルドで少し言ったが… 俺の名前はシュウ・フォレスト。年は21でミリウス神国出身のBランク冒険者だ。自宅というか拠点はミリウス神国にあるが、基本的にはいつも世界中を旅してるな。陣式魔法ついては魔力が低過ぎて全く使えん」


「って事はシュウは何か精霊魔法使えんのよね? じゃなきゃそんな馬鹿でかい剣使えるワケないし…」


そう言ってリティアはシュウの横に立て掛けられた、自分の身長を超える程の大きさを誇る漆黒の大剣を指差した。

陣式魔法での身体強化が出来ない以上、精霊魔法で代用して強化を施さない限りとてもじゃないが満足に振るえる質量ではない為に彼女はそう当たりをつける。


「…闇の精霊魔法っぽいのを少々…」


「? “ぽい”って何よ?」


「いや、何と…言えばいいか… この剣を通すとそれなりに使えるんだ…」


別にそんなもの使わなくても生身で楽に振るえるだとか、倍以上の力を出せるとか言ったら、今度こそリティアにモンスター扱いされかねない。

それに闇の精霊魔法に関してもネーリアが闇の精霊を使用した陣式魔法を使うので、厳密にはシュウが精霊魔法を行使出来るというわけではない。

そういった事情から彼は歯切れ悪く質問に答える。

そんな様子にリティアは首を傾げたがそれより気になった部分があるらしく、シュウに再度問い掛けた。


「へぇ、精霊魔法の補助が出来る魔具なんてかなりのレア物じゃない。何処で手に入れたのよ? 」


「そういや、それに関しちゃ俺も聞いてなかったな…」


先程から黙っていたオランも彼女の言葉を聞き、シュウの愛剣へと興味深そうな視線を向ける。


「ミリウス神国は遺跡の研究が盛んなのは知ってるだろう? 俺が世話になってる人がそれ関係の研究者でな。遺跡で掘り出されたはいいが、使い道がなくて保管庫に死蔵されてたコイツを譲ってくれたんだ」


実際、四年程前まで、つまりシュウと会うまではネーリアは鞘を外す事も出来ず、ただの剣のレプリカだと思われていて、倉庫に放り込まれていた。

それにシュウが世話になったその人は自分の他に“ネーリア”の事を知ってる唯一の人物だったりする。

彼女の事を知ったその研究者はネーリアをこのまま保管庫に置いておくのは可哀相だし、人と同じ意思を持つものを研究材料扱いするのは気分が悪いと、研究者にしては珍しい考えの持ち主で、自らの強権を発揮し、彼をネーリアの所有者にして保管庫からの持ち出しを許可させたのだ。


「随分と太っ腹な人もいたものね…。普通の魔具だってかなり値が張るのに…」


リティアはそう言うとジロジロとネーリアと見た。どうやら彼女の頭の中ではけたたましく算盤が弾かれいるらしい。何やら何かを数えるように右手の指が蠢いている…

一方、オランはその人物に心当たりがあるらしく、「あの人か…」と呟き、合点がいったのか一度頷くと再びネーリアを眺めた。


「俺からはこんなものか…」


「んじゃ、次はオレだな… オレはオラン・クルーズ。 年は36で出身地はシュウと同じだ。まぁ、いつもはギルドのクエストは受けずに自分で情報や文献漁って世界中の遺跡や未開拓地域を巡ってる。一応結婚もしてるぞ。嫁さんと双子の娘がミリウス神国にいてな…」


「オランさん、その辺はいいですから…」


オランが自らの家族の話に触れようとした瞬間、如何にも勘弁してくれといった様子のシュウから制止の声が掛かった。


「ん、そうか…。じゃあ後、言ってないのは…」


シュウの言葉を聞いた彼は少し残念そうな表情をし、次に何を話そうかと片手で顎擦っている。


(ちょっと、何で止めんのよ。少し興味あったのに…)


隣に座るリティアがシュウの脇腹を肘で軽くつつくと、小声でそう告げた。


(…だったら、後で個人的に聞いてくれ。今の俺にはとてもじゃないが最低でも二時間近く掛かる話を聞く気力はないんだ…)


(うぇ… マジで?)


(あぁ… マジだ)


このオランという男、大雑把な性格に似合わず、古文書や古代から残る遺跡関係にかなり精通した知識を持つ理知的な部分を兼ね合わせているのだが、いかんせん世界中を飛び回っている反動か故郷に残している家族に対する思い入れがかなり強い。

スイッチが入ると一晩中でも家族自慢を聞かせて来るのだ。一度、シュウは酒の席でその話を振られ、酔ったオランに本当に朝日が昇るまで付き合わされた経験がある。

そういった経緯から、シュウはオランが家族の話をしようとする時は基本、止めるようにしている。

オランの方も多少は自覚があるらしく、止められれば無理には続けず、先程のように落胆した様子で話すのをやめるのだ。(酒が入った時はその限りではないが…)


「あー、そうだな冒険者ランクは一応Sだ。このクエストに五年前から毎年参加してる。つまり今年で六回目ってわけだ。後、言う事は……別にねぇか」


オランはそう話を締め括るとリティアに他に聞きたい事は? という様に視線を向けた。だが、リティアは目を見開き驚愕の表情を浮かべてオランを凝視している。

オランはその尋常でない目付きに慌てて椅子を引いて身をそらせた


「あぁ、ごめん。何か今、有り得ない言葉が聞こえちゃって… オランさんのランクが何だって?」


「いや、だからSランクって言ってんだろ…」


「またまた〜 Sの人がこんな初心者クエストに出張ってくるわけないじゃない」


完全に冗談か何かだと思っているのだろう。無い無いと手を左右に振りながら、本当はどうなんですか? と問い掛ける彼女にオランは無言でポケットから冒険者証を取り出しリティアの前に掲げた。


「………………ウソ。えええぇ!」


その効果は劇的でさっきまで、可愛い嘘を吐いた子供にむける様な微笑ましい笑顔でオランを見ていたリティアの顔が見事に引きつり、冒険者証とオランの顔を行ったり来たりと忙しなく動き出す。

彼の名が表記された冒険者証のランクが記された部分にはSランクである事を示す印。

二匹の竜が首を絡みつかせ頭を向き合わせた様を象った紋章が悠然と描かれていた。


「え、だって、え? なんで? …………シュウ! ちょっとどうゆう事よっ!!」


混乱の極みに達したリティアはいきなり立ち上がると隣に座るシュウの胸倉を掴み、激しく前後に振り始める。


「何故そこで俺にあたるっ!?」


「こういう重要な事は此所に来る途中でちゃんと言いなさいよ!お陰で私大恥かいたじゃない!」


「意味が分からん! そもそもお前がオランさんが言った事を素直に受け取らないのが悪いんだろうが!」


「うっさいわね! 普通に考えてSランクの人が参加してるなんて思うわけないでしょうが! だからこれは事前に教えなかったアンタが悪いのよ!」


「何だその目茶苦茶な責任転嫁はっ!?」


「おーい、お前らって、……聞いちゃいねぇか」


正に子供の喧嘩としか言えない醜い不毛な争いを始める二人。

オランはこりゃしばらく掛かりそうだと肩を竦めると明後日から始まるであろう、毎年参加しているクエストに思考を巡らした。


(確かに、リティアの嬢ちゃんが言う通りSランクの奴が参加するクエストじゃねぇな…)


出て来るモンスターはそれなりの冒険者であれば、簡単に対処出来る程度。報酬も遺跡での取得物だけというしけっぷり。しかし発見されてからもう二十年近くたった遺跡にはめぼしいものなど残っている筈がない。

確かに未調査区画もあるが、遺跡の機能や封印でというわけではなく倒壊したために立ち入れないというだけで、何か謎を秘めているわけでもない。

何時からか皮肉を込めて“観光クエスト”…と冒険者の間では名を冠する様になった場所…


――砂上都市遺跡ケクル――


トガレマ大砂漠の周囲を激しい砂嵐に覆われた一画。それが晴れる一年の一時期、二週間程しかその姿を現さない砂塵の都…

あそこは不自然な点が多い。他に参加する冒険者達で気付いているのは何人いるだろうか?

しかしオランにしても五年で何かしらの物を発見出来ずにいるのだが…

オランはそこで考え打ち切るとリティアに締め上げられ顔色が危険な領域に達してきたシュウを見遣る。


(コイツの引き寄せ体質にでも期待するか…)


主にトラブル的な方面で…


[完]

今回はネーリア全くの出番無し…

すいません。なかなか普通に会話してる人達の中にシュウとネーリアだけの会話は微妙に入れづらくて…

精進して何とかしたいと思います。

後、誤字、脱字があれば教えて下さい。推敲はしてるつもり何ですが自分の目が余り信用出来ないので…

他にも話の展開が遅いと色々あると思いますがその辺は許して下さい。

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