七話 食事会3
俺達は今、広い宴会でもしそうな日本間にいる。
「うわぁっ!広いなぁ〜!」
俺は誰もが抱く感情を口にした。
「だね。それにしてもよくこんなとこ借りれたね〜」
優が俺の言葉に答えるた。
それにしても広い。何かご馳走まで並べてある。
「なぁ優。今日て三浦さんの奢りだよな?」
「うん、そのはずだよ。三浦さんはいいとこのお嬢様だからね」
「マジか!?すげーな」
そう言いながら三浦さんに目をやると、三浦さんの隣にいた椎名沙奈と目が合った。
それにしても椎名沙奈は可愛いと思う。
「何か用なの?」
と椎名沙奈が言ってきた。
すっかり見惚れてガン見してしまった。
「いや、何でもないよ。」
と俺は答える。
いたって冷静。美人の女子との会話は何年ぶりか分からない、でも俺は平常心。
「じゃあ、こっち見ないでくれる?」
「あ、あぁ。すまん」
俺は何とか一大イベントを乗りきった。
「おい、優。俺、久しぶりに美人と会話したぞ。何か不自然な点あった?」
「いや、別に普通だったけど」
「じゃあ良かった。」
ふう〜。この調子で徐々に徐々に慣れていこう。イギリスの学校に慣れすぎたか…
そんな事を考えてるうちに三浦さんがマイクをもって台の上に立っていた。
「よし。じゃあ、これから席決めゲームとしますか。クラスメイトとの交流で絆を深めましょう!」
ゲームはビンゴゲームをやった。結果的には普通だった。俺の右隣が優で左隣が椎名さんになった。