表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
‘ココロ‘をなくした少年  作者: 色敷 童
彼との出会い
1/5

序章 ~彼との出会い~

~ココロを無くしたのは、いつからだろう~



過去に、とある男性と出会った。

その時僕は、感情を失っており、何を思うにも、何も感じるにも、その全てが不可能だったのだ。

思えばあの頃が懐かしかった。僕はいきなり感情を探すために旅に出ようと言われたのだ。

衝撃的だったはずだが、感情も何もなかったので、何も感じることはできない。

しかし、言葉の意味は分かるので、ただたんに「はい」と答えただけだったのだ。


思えばそれが、僕の中の希望の一歩であり、今の僕を組み立てているパーツであったのかもしれなかったのである。そしてあの時、僕は生まれて初めて涙を流した気がした。

悲しさや苦しさ、妬み。その全てをマスターしたみたいだった。



‘思い‘を伝えることは、こんなに辛かったのだろうか。

‘思う‘ことは、ここまで僕を苦しめていたというのか。


あの時彼は死んだ。僕の感情を探す為に死んだ。彼が死んだ時に僕は初めて涙を流したのだ。

今思えばあれは、僕が‘悲しみ‘の感情を初めて抱いた瞬間なのかもしれない______。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ