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11話四天王

第三次審査でビヒーモスから体毛を手に入れてきた人物は25名だった。

この人数は驚異的である。あの三大魔獣の内の一頭であるビヒーモスと善戦した人物がそれだけいたのだ。

魔王の側近であるアージダハーカも四天王も重臣達もこの結果に大変満足していた。






第四次審査はとうとうこの国のトップ四である四天王達との闘いである。四天王一人で国の騎士団を壊滅させる事のできる強敵だ。彼らの内、一人と対戦し倒せた者が次へと進める。これには候補者達も気合いを入れ直す他ない。


四天王の一人であるザッハークは片腕を解してから対決の舞台である闘技場へと足を踏み入れる。

彼は両肩に大蛇を巻き付けており、その大蛇の好物は生きた生物の脳味噌である。万が一大蛇に噛み付かれたが最後、全てを飲み込まれてしまう。


そんな凶悪な相手ザッハークの対戦相手は、第三次審査で最初にビヒーモスの体毛を手に入れた勇者睦月だった。


彼は闘技場の舞台上に既に立っており、軽く準備運動をしながら四天王を待っていた。




魔王は闘技場の舞台がよく見える観客席で、そんな睦月を心配そうな顔で見つめていた。


『睦月よ…ザッハークの両肩の大蛇には気をつけるのだぞ…』


両手を胸の前で組み、魔王は睦月の無事を願うのだった。




「我が身に宿りし太古の力を喰らうが良い!!氷焉の矢槍アイスゲイボルグ!!」←厨二病的な必殺技


「炎結覇王殺堺破!!」←厨ニ病的な必殺技


「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」






☆☆☆






「ザッハークが殺られたようだな…」

「アイツは四天王の中でも最弱…」

「我等四天王のツラ汚しよ…」

「「「くっくっくっ―――」」」






☆☆☆






「次はこの私が相手だ!!勇者ウルカーヌよ!!我が名は―――」


「精霊の導きよ―――神聖なる豹槍ホーリーランス!!!!」←厨二病的な必殺技


「ぬわぁぁぁぁぁぁ!!!!」






☆☆☆






「フェリドゥーンが殺られたようだな…」

「アイツは四天王の中でも二番目に弱い男…」

「四天王の面汚しよ…」

「「くっくっくっ―――」」





☆☆☆






「お主が吸血鬼一族の次期当主候補サルーワ=アル=カルワールだな…」

「お前を倒して私は次へ進む…」

「ふふ…では始めようか…」


「大いなる神のいかずちよ!!雷帝降臨サンダーアジェスタ!!!!!」←厨二病的な必殺技


「血の盟約により来たれ冥界の死徒よ―――死人薙淤螺隗兵士アンデッドウォーリア」←厨二病的な必殺技


「ぬわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」






☆☆☆






「四天王の内、三人が殺られてしまったか…だが私は…私だけは負けぬ!!!!!」







☆☆☆






「お前が挑戦者25名の最後の一人だメリクリウス=ウェンティーヌ!!」

「よろしくお願いします」


「我が剣技を受けよ!!闇より出でし覇者よ!!闇冥魔神剣!!!!」←厨二病的な必殺技


「光よ我が盾となり我を護れ…恍娟焔儡陣!!!!」←厨二病的な必殺技


「やるな…この技を凌ぎきるとは―――だが…これならどうだ!!風雷塵神沙門陣!!」←厨二病的な必殺技


「私も本気を出させて頂きます―――光焔神雷撃!!!!」←厨二病的な必殺技


「これが―――勇者…の…力…ぐはぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」






☆☆☆






「あやつら厨ニ病全開な技ばかりであったのぅぅぅ…」


自身の望むバトルロワイヤルを見られて満足していた魔王であったが、何やらモヤモヤとした気持ちを抱えながら試合を見終えるのであった。




第四次審査で四天王を倒し、次へと進んだのは六人であった。





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