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僕には文才は無いのでしょうか?

 あの事件の後、俺は復讐に燃えた。天使を滅ぼす武器を作り上げることを天に誓った。それだけが俺に出来る罪滅ぼしだと思った。今でもそう思っている。一流大学を卒業して対天使用兵器の研究員となり軍に入った。他の研究員もいたが研究費を個人的な事に仕様しどんどんクビになったそして気ずけば俺しか残っていなかった。

そして67歳になった今ついにソレが完成した。そして今日上官がソレを視察にくこととなっている。「これは何だ?」

上官が聞いてきた。

「はっ!対天使用最終兵器であります!」

人類はもう978万人しか残っていなかった。

「これがか?ふざけるのも大概にしろ!」

彼がそういうのも無理は無い。俺が兵器と言ったソレはこの世界のものとは思え無いほど美しい少女であったからだ。

「しかし、シュミレーションによればコレが7個大隊を五分で壊滅状態にできるとの結果が出ています。」

これは嘘だ。本当は三十秒かからない。しかし、そんな事を言ってコレを廃棄処分とされたら叶わない。

「コレは生き物なのか?」

彼が聞いてきた。

「はい、しかし魂は、入っていません。」これは本当だコレには外から魂を入れる。これが重要なのだが記憶はそのまま受け継いでしまう詰まり、犬の魂を入れるとすれば犬の記憶がそのまま受け継いでしまうということだ。しかし、虫のような知能の低い動物の魂を入れるとコレに入っているプログラムが働き天使を壊滅させることしか考えないようになる。

ちなみにコレには電流を操る力が備わっている(計算上は、700,000,000,000,000,000,000,000ボルト 七千劾ボルトまで出せる)のである程度相手の知能が高ければ脳波を利用した会話が可能だ。

「その装置に動物を入れてそのボタンを押すとコレは動きだします。」

「そうか、今までありがとう。」

「えっ?」

それと同時に沢山の軍人がなだれ込んで俺を拘束してあの装置の中に叩き込み、ボタンを押した。




薄れて行く意識の中で最後に聞いたのは

≪装置の始動が確認されました。半径10キロ以内の生命力を最大限の苦痛を与えながらすべて吸収した後[絶対防護壁]を展開します。≫

という無機質な声だった。

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