第二戦 お仕事
真:
「待てェェエ!!」
今、俺たちは、狩り(ハント)の真っ最中。
ターゲットは、3歳の女の子の魂を連れていこうとしたロリコン天使。(真田曰く)
真:
「はぁ、はぁ…全然…追い付かねーじゃねーかよォ!!」
阿:
「真田煩い。喋る暇あったら、スピード上げろや。」
ヤクザのような口調でリーダーに言い放つ女団員、阿部空牙刃。
真:
「阿部お前…女の子がそんな口の聞き方しちゃ、メッ!!」
“バキィ!”
阿:
「くだらねェ事言ってないで早く捕まえろ。」
阿部から右ストレートを食らった真田の顔は赤く腫れ上がっている。
本当にこいつはリーダーなのか?
深:
「真田、ターゲットが止まったぜよ。」
深羽が向こう側を指差しながら、真田にそう言った。
真:
「ぬぅ!?あ、ホントだ。」
篠:
「何かあったのか?」
雪:
「何もなかったら止まらないっスよ。」
全員で会話をしていたら、天使がバサッと翼を広げ、空に飛び上がった。
深:
「相次逃げる気じゃな!」
阿:
「大丈夫。逃がしはしない。」
阿部はそう言うと、右手の包帯を解いた。
包帯の下からは、大きな蝙のマークが現れる。
阿:
「我に仕えし魔の獣よ、汝の姿、ここに現されよ!!」
“カァア!!”
蝙のマークが強い光を出す。
阿:
「あ奴を捕らえよ!蛇牢!!」
“ズルッ”
光の中から巨大な黒い蛇が姿を現した。
蛇:
「フシュー…シャーー!!!」
蛇は体を一度縮め、一気に伸ばして空に居る天使に向かって飛んだ。
“ビュルビル!!”
天:
「ぬあぉ!?」
蛇は天使に巻き付いた。
しかし、天使も負けじと翼をはばたかせ、空に逃げようとする。
阿:
「チッ…諦めの悪い奴め…蛇牢!石化だ!!」
蛇:
「フシュー。」
“ペキペキペキ…”
天使に巻き付いた蛇は、体を徐々に石に変えてゆく。
天:
「ぐ…うわー!!」
等々天使も力尽き、地上に落ちてきた。
“ドサァ!”
阿:
「よし。行くぞ。」
全:
「(やっぱこいつ恐い…)」
全員、天使の落ちた場所に向かい走った。
真:
「めーっけ!」
しばし、走ったら、天使を見つけた。
まだ逃げようと藻掻いている。
深:
「往生際の悪い奴じゃのう。」
篠:
「まったくそうっスね。」
雪:
「いい加減諦めろ。」
三人に言われても尚、天使は逃げようと藻掻く。
阿:
「はぁ…;真田、あんたの出番だ。強制的にアッチへ送ってやれ。」
真:
「よっしゃ!やっとリーダーらしい所が見せられるぜ!」
阿:
「無駄口叩いてないで、さっさとする。」
真:
「はい;」
真田は左手を地面に付けて、目を瞑る。
真:
「生きるべき者の魂魄を奪おうとする者よ、己が罪、しかと受けとめ、罰を受けよ!
地獄流し!!」
“グアパァ…”
天使の下に大きな穴が現れた。
天:
「ひ…うわぁあー!!」
天使はその穴に落下いていった。
真:
「よぉし、任務完了♪帰ろーぜェ。」
阿:
「あぁ。」
深:
「そうじゃの。」
篠:
「あー、雑煮食いてー。」
雪:
「なんでだよ。」
今日のお仕事も、無事解決いたしました♪
《続く。》
二話二話〜☆女性団員男みてーだぁ…次回も見てくださいね。