前へ目次 次へ 5/35 ボクは君が好き 通学編 僕はある子の事が好きだ。 その子の名は由紀。 幼稚園からずっと一緒。 由紀は僕の事なんか眼中にないだろうけど。 それでも、僕は由紀の事が大好きなんだ。 夏休み前に告白する。 心に決めた。 角を曲がると由紀が歩いているはず。 僕は走り出した。 そこに由紀がいた。 「由紀!」 由紀が振り返る。僕は息を弾ませたまま、言った。 「由紀、好きだ、付き合ってくれ」 「バカなの、お前?」 そう言い捨てると、由紀(よしのり)は歩いて行った。