前へ目次 次へ 25/35 アナタが好き 極道の女編その弐 アナタが好き。 またそんな手紙を見つけた。 私はヤクザの組長の妻。 この前はちょっとした早とちりで恥を掻いたが今度は間違いない。 この筆跡は私じゃない。 性懲りもなく、その女は「結婚したい」と書いている。 許さない。白状させて、その女のところに乗り込んでやる。 そして、極道の女がどれほどのものか思い知らせてやる。 私は旦那の帰りを待ち、その手紙を鼻の先に突きつけた。 すると旦那は言った。 「それ、娘の手紙じゃねえか」