前へ目次 次へ 2/35 アナタが好き エキナカ編 アナタが好き。 アナタは同じ電車の同じドアから乗るからいつも私の前に立つ。 アナタは時々私を見てくれるけど、それはあくまで私のお客様だから。 それ以外の何ものでもない。 アナタが私に近づく。 ほんの一瞬だけど、アナタと触れ合う事ができる。 今日はいつもの紅茶を買わないのね。 私は同じ事しか言えないけど。 だから、こっそりサービスしちゃうわ。 アナタは私を見て大喜びしてくれた。 「おおお、自販機で初めて当たりが出た!」