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昭和なデパート巡りでメリークリスマス  作者: 佳尾るるる


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第3話 大食堂から屋上遊園地 サンプルに乗り物にわくわく、それとぶりっ子伝説アイドルミニライブ

 早速壁に広がったサンプルを眺める二人。茜ちゃん目を輝かせて待ちきれんばかりとすっごいワクワクしてサンプルを眺めている。


 箸やフォークで上に持ち上げられたスパゲッティや麺類。グリンピースが乗ったカレーや卵とじ丼。クリームがびっしり詰まったパフェ、どれもこれも色鮮かやに目に飛びつくから、ほんと見ているだけでも楽しい。この間来たときは写真パネルだったのに。


 ひと通り見終えて、茜ちゃんはお子様ランチとオムサンド、ぼくはポークチャップとライスにトマトサンド。それから食後にミニフルーツ盛り合わせをシェアすることに。


 昔ながらに食券を買って、景色が広がる席に案内される二人。向かい合って


「茜ちゃんようやく約束が果たせたよ。ぼくホッとしている」


「葵ちゃんといっしょに来られて嬉しいよ。だけどコーデは一緒にしたかった」


「スカートとピンクは勘弁。でもぼく中2まで半ズボンにタイツだったよ。実は好きだったから。だけどそれ以降声変わりと背がぐんぐん伸びだして止めた」


「そうなんだ。やっぱ似合うもんね、可愛らしいから」


「それで中学に行って、ぼくからかわれたりしてたけど、口で撃退していたよ」


「葵ちゃんしっかりしてたもんね」


 そんな会話から、頼んだものが到着。例によって紙ナプキンに包まれたナイフやフォーク、アニメのキャラっぽいプレートのお子様ランチ。ステンレスプレートに盛られたポークチャップやサンドイッチ。見た目も昭和、懐かしさに浸りながら茜ちゃん


「美味しいし懐かしい。おじさんとおばさんいつも私たちが満足しているのを確認してからお箸をつけてたよね」


「うん家でもいつもそうだった。特におばあさんぼくの食が進まないと、心配だったみたい」


「葵ちゃん結構食べるよね。小学校入る前にお子様ランチ卒業してたし」


「それもおばあさんすごい喜んでた。引き取られた頃、食べないんじゃないかって少ししか出してもらえなかった、だけど食べるようになったら毎日おじいさんと散歩で体動かしてたし、一人で走ってたから太らなかった、もう少し早く身長伸びてほしかったけど」


「茜ちゃんも小2でお子様ランチ卒業してから結構食べてたじゃん。そのまま行ったら、小6あたりで発育がいい大人の体になってさぁ、眺めがいとさわ・・・」


「もう葵ちゃんのえっちぃ」


ちょっと膨れる茜ちゃん。でもかわいいよ


「葵ちゃんこそ可愛らしいままの中学生見てみたかった。もっとおそろいになりたかったよ。令和だと女の子はショートパンツが多いから半ズボンとおそろいになりやすいよね」


「うーん、平成以降の男の子は膝の少し上のパンツみたい。それと今日ぼく達なんかずっとジロジロ見られている気がするんだけど、やっぱ決めすぎたのかなぁ?」


「きっとみんな祝福してくれているんだよ。私たちの再会を」


「うんならいい。よっしゃ 色々を祝して乾杯!」


 そう言って昭和な切り込みのグラスに注がれたお冷を傾け合う二人


 楽しい会話と美味しい食事に満たされて次は屋上遊園地に手をつないでレッツゴー。デパートの楽しみはやっぱ下から上にいくもの。


 まずはメリーゴーランド。別々の木馬に乗ったけれど、昔の楽しかったことを思い出しながらひたすら走馬灯のように回る。


 観覧車は二人並んで目前に迫る雪化粧をした富士山の迫力や整然とした川瀧の市街を眺めてあっという間。エアホッケーやコインゲームからベンチに座って一息。


 そしてあの伝説のぶりっ子アイドルのデビューミニライブ。最前列は望遠レンズを構えたちょっとヤバい人たちだらけ。いわゆるパンチラ狙いのカメラ小僧。良いショットは結構いい値段で売れるらしいけど。そして親衛隊もいる。


「〇〇子っちゃぁぁぁん」


 令和の今だとアイドルファンはルックスも身なりもやばい異性に詰んだやつしか居ないのに。あの頃はまだ健全だったのかも。


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