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56話 敵意確認

「ルア君久しぶりだね」


「はい、お久しぶりですジーニーさん。本日はどのようなご用件で?」


「ああ、ルア君今度シャドラムで開催されるパーティに参加するつもりなんだろう?そこで問題が出てな。


うちの貴族達はルア君の実績で黙っているが、あちらの貴族は完全に信じている訳じゃないらしく自分達に刃を向けるんではないかと言い出しているらしいんだ」


「…私はそんな事しませんよ?」


「ああ、もちろん私から言わせてもらってもおかしな話だ、しかし今私は君とこうやって実際に話していることから全く敵意を持っていないということが分かる。


だが魔族を退けたにも関わらず大きな報酬を欲しがらなくハグレモノを単独討伐できる実力者。


悪い言い方をすれば君をこの国に縛り付けられる鎖が少ないんだよ。


つまり君はいつでもこの国を裏切る事できる立場なんだ、しかも強者のね。


そうなったら彼らからすれば警戒の対象なんだよ」


そうか…逆に大きな報酬を欲しがらなかったことでいつでも離反できる選択肢を残しておいてるって思われたのか。


んー、でも敵意がないって言うのは難しいな。


やってない、持ってないは悪魔の証明って言われるぐらい難しいことだもんなぁ。


でも流石に何も考えずにジーニーさんがこの事を伝える事は…ないよね?


「分かりました、しかし私に敵意がないと言うのは証明しづらいのではないでしょうか?」


「大丈夫だ、あちらの王家から一つの魔道具を貸されている」


そうしてジーニーさんが取り出したのは一つの水晶だった。


「これは、あちらの王家が言うには真実か嘘を見分ける事が出来るそうだこれで君に敵意の有無を確認しろと言う命令だ」


なるほど、魔道具で調べればそれが出来るのか、便利だな。


「分かりました、この水晶に手を乗せれば?」


そうするとジーニーさんはうなづいたので、俺は水晶に手を乗せた。


「私はこの国ミルスに敵意を持っていない」


すると水晶が青く光った。


…大丈夫?これ?


「…真実のようだな。


これなら彼らも文句は言わないだろう、全く私が大丈夫と言ったのだからそれを信じれば良いものを」


…大変だったんだなジーニーさん。


「ジーニーさんからの用事はこれだけですか?」


「ああ、そうだ」


「…じゃあ一つ聞きたいことがあるのですがよろしいでしょうか?」


「ああ」


そうして少し深呼吸をしてから、「何で!私が!ソフィアさんの!部屋に!行くことに!なってるんですか!!」


自分でもびっくりするほど大きな声ができた。


「…そんなに嫌か?ソフィアの部屋に行くのが?」


あ、やば、さっきまでの空気とは変わって少し冷たい空気に変わった。


「違いますよ、ただ私がソフィアさんの部屋に行くと言うのは…色々と親としては心配になるでしょう、それこそ、その…そういった事も起きかねませんし」


「なるほど、そう言うことか、流石に数人侍女や執事を同席される。


ただ私はルア君だからソフィアの部屋に呼ぶ事を了承したんだ。


それに…私はもしそう言う事になったらしっかりと責任を取ってソフィアと結婚してもらうだけだからな」


「…勘弁してくださいよ、この前までただの一般人だった人ですよ?公爵家の跡取りは遠慮させてもらいます」


「ハグレモノや魔族を退けられる一般人がいる訳ないだろう。


まぁ私は君を息子にするのは嫌ではないのだが」


「私とソフィアさんはそんな仲じゃありません。


ではソフィアさんのところへ行ってきます」


「ああ、聞きたいことが沢山あるみたいだ、頼んだよ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「遅いです」


「ご…ごめん、ソフィアさん」


部屋に入るや否や風船のように頬を膨らませたソフィアさんがいた。


「でも、お父様とのお話は大切ですものね、今回は我慢します」


「ありがとう」


「でも!その代わり!今回は質問にたくさん答えて貰いますかね!


覚悟してくださいよ!」


そうしてソフィアさんに質問攻めにされ続け結局日が沈むまで帰る事ができず、ルーシーさんに軽く叱られてしまった。


しょうがないじゃないか。


『ソフィア視点』


「お嬢様、紅茶が入りました」


「ええ、ありがとう」


ソフィアは部屋の自身の机に置いてある日記にルアから教えられた知識をまとめている最中だった。


「全く、あの人はどこまで私を楽しませてくださるのでしょう」


そうソフィアは楽しくてしょうがないと言った顔をしている。


「これが友人と言ったものなのでしょうか?いや師匠?と呼ぶべきなのでしょうか?」


自分に知らない知識を授けてくれる。


自分が読んでいる本や趣味について語り合う。


そして少し悪知恵を彼に教えた時、軽く叱られた。


「恋…と言うよりは憧れのような物を私は彼に抱いているのでしょうね」


そう、侍女に入れてもらった紅茶を飲みながら今日の事を思い出すのだった。

読んで頂きありがとうございました少しでも面白い。続きが読みたいと思ったらブックマークと感想、星をたくさんつけてもらえるとモチベーションになりますのでお願いします!本当に遅れてすいません。

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