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42話 ハグレモノ

「久しぶりにここに来たな」


梟から受け取った手紙は冒険者ギルドからの連絡で簡潔にまとめると依頼受けなさ過ぎてこのままじゃランク下がるぞって事。


あの魔族撃退の功績でかなりの間猶予を設けてもらえていたが流石にそろそろ受けてくれないとこっちのメンツが立たないって話だ。


でも高ランクになったお陰で転移魔法陣を使わせてもらえてるのはありがたい事だ。


さてさて、ギルド本部から少し離れた所にあるから、早速向かいますかね。


「あ!ツキ…ルアさんお久しぶりです!」


早速ギルドに入ると顔見知りの受付嬢に挨拶をされる。


確かに俺の名前変わったし、間違えるか。


「冒険者での名前はツキシロなのでツキシロのままでいいですよ」


受付へ歩きながら、そう返す。


「分かりました!ではツキシロさん、なんの依頼を受けますか?」


出来れば簡単に終わる依頼がいいな。


討伐系でも良いけど納品系がいいな。


「そうですね…納品系の依頼があれば受けたいのですがありますか?」


「少々お待ちください、確認します」


そうして受付嬢が帰ってくるまで待っていると周りの冒険者がざわざわしている事に気づいた。


でも悪口じゃなさそう。


こっちを見ている視線も全て羨望だったり尊敬って感じがする。


「ツキシロさんは今このギルドで有名人なんですよ、魔族を退けた強者って事で」


「何人も一緒にパーティを組みたくて今どこにいるか聞かれたんですもの、対処が大変でしたよ」


「す、すいません。


でも俺に話しかけてくる人はいない上に遠くから見ているだけですけど」


「それは、流石に本人を前に話しかけるっていうのはハードルが高いんですよ。


それに根も葉もない噂ですけどツキシロさん、人付き合いが嫌いだからソロでやっているって噂があるくらいですから」


そっか…ずっとソロでやってるとそう見られるのか。


「あ、それはそうと依頼はどうでしたか?」


「申し訳ありません、ちょうど通常の納品系統の依頼が無く、他には護衛だったり討伐任務ですね」


成程…護衛は時間かかるし討伐は倒さなきゃいけない魔物の種類によるし…とりあえず見てみるしかないか。


「では討伐依頼はどこにありますか?」


「了解致しました、討伐依頼はあちらの掲示板にございます」


「ありがとうございます」


さてさて、なるべく簡単な討伐依頼が良いんだけどな。


ん?これは。


ハーピィのハグレモノの討伐依頼。


ハグレモノってなんだ?


聞いてみるか。


「すいません」


「はい、なんでしょうか?」


「このハーピィのハグレモノってなんですか?」


「ツキシロさんご存知なかったのですね…。


分かりました、今説明します。


ハグレモノというのは、結界の緩んだ結び目などからダンジョン外に出て来てしまった魔物の事です。


普段であれば外の魔物に捕食され問題ないのですが、稀に強化個体がダンジョン外に出てしまい外の魔物を逆に捕食し、より強くなるという事が起きます。


それがハグレモノと呼ばれる物です。


今回はハーピィですので彼らの魔法に対応できる人がいなければ討伐は困難を極めます」


成程、成程。


ハグレモノは強化個体以上の強さを持ってると。


ハーピィの魔法に対しては状態異常耐性で多分無効化できるし割と報酬も良いから受けようかな。


「分かりました、ではあの依頼私が受けます」


「…!魔法に対する対策はあるのですか?」


「ええ、問題ないですよ」


「分かりました、ツキシロさんなら安心して任せれますね。


では気をつけて向かってくださいね」


そうして依頼を受理して出現場所の地図を貰い、鉄の翼と風域で飛びつつ向かう。


幸いハーピィ達は群れで行動する魔物だ、一箇所にまとまっているようだが何体いるかは不明…か。


強化個体とは未だ遭遇したことはない、気を引き締めていこう。


しかも割とここから近い場所だし、これあまり放置して良かった依頼じゃないだろう。


そうして空を少し飛ぶと地上にハーピィの群れがあった。


十数体はいるな。


街からは離れてるし結構ぶっ放しても良さそうだな。


暁を軽く貯めるだけにして…槍のように加工してから数本放つ!


すると前のように爆発することなくハーピィを貫き消滅した。


しかししっかりとハーピィを貫き、動き出す様子が無いことから延焼のような効果があるってことか?


これは妖術として使えたら便利だろうな。


でも、今はそんな事考えてる場合じゃないかもしれないな。


今のでもう気付かれた、さっきみたいな攻撃は出来ないか。


「っ!」


地上から魔法を使用され問題なかったはずなのだが…頭に重い鈍痛が起きた。


耐異常で魔法の効果を防げるはずでは…。


調べてみるか…。


[阿頼耶識]


マジかよ。


ハーピィの親玉らしき奴を鑑定すると相手はスキル鑑定を所持していた。


知能があるって本当に厄介だな。


俺に状態異常攻撃が効果ないって事が分かって内部に振動を与えてくる魔法に切り替えるとは…。


そんな魔法がある事初めて知ったし、魔物がスキルを獲得したり出来るんだな。


そりゃハグレモノは軽率に依頼として受理されないわけだ。


ゴリ押し戦法は無理って事ね。


それなら俺も真面目に戦うとしよう。


そうして風域を解除し降りながら白狐へと変化した。

読んで頂きありがとうございました少しでも面白い。続きが読みたいと思ったらブックマークと感想、星をたくさんつけてもらえるとモチベーションになりますのでお願いします!

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