40話 招待状
「ルア様っていっっっつも私が来てる時にタイミングよく居なくなりますね。
狙ってるんですか?」
家に帰ってきて早々アリスさんに俺とルーシーさんはアリスさんに圧をかけられていた。
うん、この笑顔はダメだ。
まだ魔物の群れに放り込まれる方が魔法打ち込んで終わりだから楽だわ。
さて、どうしたものか。
アリスさんめっちゃ怒ってるし、こういう時は甘い物を渡して機嫌を直すとか言う人多いけどそんな事やる余裕なんてない。
「…言い訳は聞いてもらえますか?」
「…わかりました、私も何も理由を聞かずに怒ると言うのはおかしな話ですね」
よし…時間は出来た話しながら頑張って考えよう!
「まず、アリスさん護衛の訓練を頼んでいたでしょう?」
「ええ、確かに頼みましたわ」
「何も私のこの刀の技術だけが知りたいなんて事はないでしょう。
それで自分が教えたり使える武器を調べたくて、それで第三者が見た方がいいかと思ってルーシーを連れて行ったんです」
「…………」
「……」
き…気まずい!なんで黙ってるんだこの人。
「…はぁ」
うっ…。
「そうですね、そう言う事でしたら私が怒るのはお門違いですね。しかし次からは連絡をきちんと確認するように!」
ん…?何も手紙とか来てなかったけどな。
「…その顔、まさか伝達魔法をご存じない?」
「…お恥ずかしながら」
「……」
「……」
だから気まずいんだって。
「分かりました、今私がここでお教えします、ほら手を出してください」
言われた通りアリスさんの方に手を出す。
「では、触れますね」
あ、久しぶりに異性の手に触れる…。
と、変な事を考えていると頭の中に一つの術式が浮かび上がってきた。
これは、うっ。
頭の中に直接文字が入り込んでくる感覚だ、少し気持ち悪い。
多分すぐなれるけど。
「はい、一旦術式は一通り送りました」
「え!?もうおしまいなの?もっとこう紙に書いて説明とかするのだと思った」
「この程度の術式相手の魔力回路に直接送り込んだ方が早いですよ」
成程、簡単な術式なら相手の魔力回路に送り込めるのか。
「あ、言っておきますが今回はまず最初にルア様の魔力回路の空きを確認してから送り込んだので、まかり間違ってももう満杯寸前の人にとんでもない術式送り込んだりしないでくださいよ」
「はい、肝に銘じておきます」
そうなんだ魔力回路にも上限があるんだ、やっぱり覚えられる魔法は無限じゃないんだな。
ちゃんと気をつけて行かないと。
「そういえば、俺の魔力回路の空きはどれぐらいあったの?」
「…少々嫉妬しました」
「え!?」
「ルア様の魔力回路の空きは例を挙げるなら、全く本がない図書館のような物です。それこそ今1冊目の本を記入している途中と言ったところです。
これでも私たくさん空きを持っていて才女と褒められたぐらいですのに、それを簡単に越えられるとは。」
成程、要はまだまだ魔法は覚え放題って事だな。
夢が広がる!
よし、使ってみようか。
とりあえずアリスさんとは繋がってるっぽいからアリスさんに向かって。
『アリスさん、聞こえてますか?』
『聞こえておりますよ、そしてこのように念話をいきなり使いこなすなんてさすがですね』
『もしかして、これが伝達魔法じゃないんですか?』
『念話は伝達魔法の応用です、伝達魔法は…』
{こう言う物です}
あ、文字が浮かび上がってきた。
成程。
{しかし、これ急にくるとなると大変そうですね}
{そうですね、しかしこの魔法はいつでもオフにする事ができるので問題ありませんよ}
{あ、ありがとうございます}
よし、やってみるか。
………出来てるのかな?
「アリスさん、メッセージ送ってくれますか?」
「はい、分かりました」
………あ、ちゃんと来ない。
「ちゃんと来なくなりましたね!ありがとうございます」
「良かったです、これで今回のように待たされることも無くなりますね!」
さてさて、アリスさんはなぜここに来たんだろうか、アレか?侍女の追加か?
「そして今回来たのは侍女の追加ですか?」
「いえ、確かに今ルア様に送るための執事を育成中ですが、今回来たのはルア様にある招待状を渡しに来ました」
そうしてアリスさんが渡して来たのは隣国のシャドラムのパーティの招待状だった。
「これは…?」
「ルア様、シャドラムの令嬢に心を奪われているのでしょう?隣国のシャドラムの王族にも伝わっております。
しかし今ルア様はシャドラムと関係がない貴族ですので私が仲介しました」
成程…もしかしたら彼女に会える…のかな?
大丈夫、きっと大丈夫。
「ええ、ではその招待を受けると伝えてもらう事はできますか?」
「ええ、もちろんです」
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