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38話 武芸

〜ルーシー〜


正直ルア様は色々と規格外だと思う。


当然お父様から送り出される時あの白き悪魔と交戦し犠牲者を出さずに魔族を退けた凄い人だとは聞いていたけれどこんなに沢山の事ができる事は知らなかった。


領地の運営を任せてくるという事から武力だけの人かと思ったら、落ち着いた紳士的な人で確かにまだ全て一人で出来ている訳ではないけれど、運営に関しても出来ない訳ではない訳だし。


こんな人を惚れさせたご令嬢はどんな人なのだろうかとルア様が作ってくれたお好み焼き?と呼んでいる料理を口に頬張りながら考えている。


〜ツキシロ〜


うん、なんか微妙。


お好み焼きを再現しようとうろ覚えの再現レシピをやってみたが、正直ソースが少し甘くなり過ぎてしまった。


ソースの比率1:3じゃなかったっけ?


ただエマ達は気に入って食べてくれているのでまぁ良しとしよう。


そうしてなんだか甘いお好み焼きを食べた後、食事後のルーシーが入れてくれた紅茶を啜りながらこの後の予定を考える。


…大きな予定はなかったな、どうしようか。


そういえばアリスさんが護衛に武芸を教えて欲しいと言われていたな。


刀だけだと…流石に無理だよね、他の武芸もできない訳じゃないけど達人の域には達していない。


体術に関しては刀が使えなかった場合の手段としてまぁ父の親友に転がし祭りにされたのは今でも覚えている。


あれは痛かった。


念の為ルーシー達に予定を聞いておこう。



「ルーシー今日何か重要な予定ってある?」


「いえ、今日は特にありませんし書類仕事も先程終わったので自由に扱える時間が多くあります」


「分かった、ありがとう」


「どこかへ出かけるのですか?」


「ううん、ただアリスさんの護衛に武芸を教えるからちょっとその練習に」


「…私も少々見学してもよろしいでしょうか?」


えぇ…?なんで俺の武芸を見たいんだ?あれか?魔族を倒した武芸が気になるのか?刀だぞ?あんたらがあまりよく快く思わない刀だぞ?


でも、邪魔されないならいいや。


「うん、でも今回は刀以外も使うからよろしく」


「え!?刀以外も使えるんですか?」


「いや…流石に一点に絞ったら危ないでしょうが」


この世界で複数武芸を身に付けてるのは不思議なのだろうか。


さて、いつもの訓練場所へは鉄の翼と風域で飛んでいってるんだが流石にルーシーにつけるわけにはいかないし。


しゃーなしか、あれで運ぶしかないか。


「よし、準備できたら教えて念の為着替えも用意しといて」


「了解致しました」


さてさて、水薬ポーションの貯蔵は充分あるが武器に関しては刀以外買ってなかったわ。


創造者で一応作れるか。


あ、でも弓はきついかも炎とかで形成してみる?出来たら良いけど。


「ルア様、準備できました」


するとルーシーはさっきまでのスカートなどの女性らしい服装からなんというか、男性が着るような動きやすい服装に着替えてきた。


まさか俺とやり合う気?やめて欲しいな。


それなら俺はこの正装みたいな服装から…スライム布で使ったフード付きの服に着替えて、よし前以上に綺麗に着れた。


「よし、ルーシーじゃあ行こうか」


「は…はい!」


さてさて外に出てから。


「鉄の翼」


まずはいつもの翼よりも大きい翼を生成して…ルーシーをお姫様様抱っこで抱えて、「風域」一気に空へと飛んだ。


うん、知ってるお姫様抱っこなんかで運ぶなよと言われそうだがルーシーの負荷を考えたらこれの方が絶対いいと思う。


現に今ルーシー怖いのか俺の体にしがみついてるし。


流石に落とさないけどなぁ。


その為に鉄の翼大きくしたのに。


とゆうかこの光景側から見たらまぁやばいな、雑念は考えないようにっと。


やっぱり地上で歩くよりも空から行くのだどものの数分で着くようで、俺が魔法を打ち込んで凸凹になった地面が見えてきた。


「あの…ルーシーさん?もう着いたので降りてもらっても…」


「あ、はい、分かりました」


気まず!やらなきゃ良かった!


よし、武芸に集中しよう、そうしよう。


今回はルーシーもいるからとんでもない事はしないように気をつけないと。


とりあえずまず最初は槍にしてみよう。


創造者で…アイテムボックスの木と鉄を合わせて槍の形に作れば…。


よし、少し品質は落ちるがこれくらいならもう目を閉じてイメージする必要も無くなった。


目の前にある木に向けて思いっきり槍を突き刺してみる。


木が折れた、そんな全力でやってないんだけど。


ただ鉄だからか今の一撃で結構ヒビ入ったな。


やっぱり質が悪いのか。


槍は使えない訳じゃないが貫くぐらいしか出来ないのは、異世界に来ても変わらないみたいだ。


とりあえず槍を分解して、次は暁を展開しつつ暁の形を成形して弓と矢の形に成形してから構える。


ちょっと遠目の木を狙って…放つ!


とんでもない事になった。


端的に言うと炎の柱が上がって、木の周辺に大きな爆発が起きて真っ黒になった。


うわぁやらかしたぁ。


ルーシーもドン引きしてる…。


うん、封印だこれ暁の弓変形はもう封印だ。


よしそしたら次は双剣を…。


「あのルア様今度は私と模擬戦をして頂いても良いでしょうか?


うーん、まぁ俺双剣は上手く扱えない方だし怪我させないだろうから大丈夫かな?


「ああ、了解じゃあ今ルーシーの分を作…」


「あ、私自分の持ってます!」


そうして空間から質の良さそうな鉄で作られた双剣が現れた。


…ちょっと待て!?今空間から出てきたよな!?まさかアイテムボックス持ちか?


てか、ちゃんと金属の刃がついてるやつ使うのね、てっきり木とかで出来たのを使うのかと。


危なくないか?ルーシーが良いなら良いし、水薬もあるから多分大丈夫だと思いたい。


とりあえずこっちも作らないとだけど、さっきの槍みたいに適当に作ると多分止めるのも難しくなるだろう。


それなら、今回はしっかりイメージしてゆっくり創造する。


鉄の結びつきがより強固になるようにイメージを…。


少しの時間が経った後カランという音がしたので目を開けると目の前にはさっきの槍の鉄の色より黒色の刃を持った双剣になった。


多分これならぶつかっても壊れないかな?


「ルーシー準備出来たけど合図はどうしようか」


「それなら、このコインが落ちた瞬間にしましょう」


お、定番のやつだ。


そうしてコインが地面に落ちると同時に二つの風を切る音が鳴った。

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