33話 新ダンジョン
…冒険者っぽい事がしたい!
せっかくこの異世界にまで来たというのに最近は沢山のことが起きすぎてダンジョン攻略などをやっていられる余裕がなかった。
もちろん領地の立て直しを怠っている訳じゃない。
きちんと街へ行き農作物の苗や領民達に魔物の狩りの特訓も怠っていない。
しかしやはりそんな事をしても時間はかなり残るわけで余ってる時間を使ってダンジョン攻略に向かいたいが俺が前まで潜っていたダンジョンは少々距離があるせいでその日中に帰るというのは難しい。
近くにダンジョンでもあれば良いのにな…。
「ダンジョン?ありますよ」
やったぜ。
「でもその男女かなり特殊で五層までしかない上に最終層では大きな扉があるだけでそれ以外は何もないそうです。
出てくる魔物も低ランクばかりで良い素材を落としませんし」
「スライムとか?」
「はい、その辺りの魔物しか出ませんね」
「なるほど、ちょっと挑戦してみるよ」
「ええ、お気をつけて」
休憩している人たちにダンジョンが近くにあるかを聞いてまわっていたらようやく近くのダンジョンが見つかった。
しかもスライムとかの低ランクの魔物なら大歓迎だ!
スライムの粘液から作れる布は高値で取引してもらえるしまだまだ実現出来そうだから近くで採取できるのはありがたい!
早速教えてもらった場所へ走って行った。
途中で止まれなくて思いっきり木にぶつかったのは内緒。
やっぱりまだこの身体能力にはなれない…。
でもちゃんとついた…。
あ、きちんと結界が張ってある全て踏破されたダンジョンは魔物が外に出てしまわないよう結界が張られるらしいが簡単に通り抜ける事が出来た。
これ、ちゃんと機能してるのか?そう不安になりながらもダンジョンの奥地に進んでいった。
舐めてた…未知の探索者舐めてた。
正直未踏破の階層の時ステータスバフなんて微量だと思ってた、まさか全ての数値がワンランクアップするなんて思わなんだ。
そのおかげで魔法を何発も連射出来るようになった。
でもここで新たな発見があった。
当然第一階層はスライムばかりなのだがスライムによって個体差があった。
異様に硬いスライムもいれば黒色をしたスライム、そして魔法に特化したスライムが存在していた。
炎スライム、水スライム、風スライム、岩スライム。
彼らを倒すとレアドロップ枠として対応した属性の欠片を落とすみたいだ。
それを10個集めると属性結晶に属性結晶を10個集めると属性水晶となりこれは、高品質の魔道具の心臓部分によく使われているらしい。
しかしそれは一個丸々ではなく削って回収された粉末の部分だったり欠片だったり。
一見すると価値は低いようだがスライムのレアモンスターの中で突然変異したやつのレアドロップ枠なので気が遠くなるような作業をしてやっと一個といった具合だ。
俺?
…いつものやつのせいで割と集まってる。
モンスターパーティに突っ込んでも問題なし!暁で全部燃やすか影月で全部貫けば終わる。
スライムの粘液も大量に集まってるしこれは次の回想も楽しみだ!
次は小鬼か…どんな突然変異が起きてるんだろうか!
っとその前に時間を確認と…あ。
自分が持ってきた砂時計を確認すると自分が思ってきたよりも第一階層に滞在していたようで時間は元々決めていた時間を少し過ぎていた。
しょうがない第二階層は次回にするか。




