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23話 報酬

王様に会いに行く時の服装って…どうすれば良いんだろうか?


俺はベットの上で残っていた高純度粘液を加工しながら考えていた。


今俺が着ている服はジーニーさんが着せてくれた物らしく俺が元々聞いていた服はあの戦いで壊れて使い物にならなくなったらしい。


色とかも変更自由だけど…流石に目立たないように黒とかの方がいいかな?


いや…黒って貴重なんだっけ?


いや、ここら辺考え出すと日が暮れそうだ、前の世界での正装にしておこう。


…紺色のスーツが出来た。


前の経験を活かしてスライムの粘液を多く使い万が一にでも透けたりする事がないようにしたが殆ど粘液を使ってしまった。


スライムってどこでも生まれるのかな?なんかダンジョンとかでは思っていたよりも少なかった。


それにしても…魔力によって形が変化するなら…わざわざ着たり脱いだりする必要もないんじゃないか?


魔力に関しては超越Lvがあるからか感覚で分かるぐらいには増えているそれぐらいで魔力切れは起こさないだろう。


少し魔力を加えて液状にして空中に固定してから…体を包むようにスーツの形に整形する。


よし、出来た。


魔力は問題ないがまだ集中しないと出来ないな。


こればっかりは慣れないと出来なさそうだ。


ただ小さい物…矢とかならすぐに作れそうだ、スライムの粘液って案外使い勝手いいよな。


さて、服装は問題なさそうだし、そろそろ行こう。






「ツキシロ君そんなに緊張する事はないだろう、何も犯罪を犯して連れてこられてるんじゃないんだから」


あの後馬車に乗って王宮へと着いたが…俺の動きはぎこちなくなっていた。


だってここでもし気に触ることしたら不敬罪とかで処刑されたらたまったもんじゃない!


馬車での軽食、味しなかったし。


「今回は大勢の前での発表じゃなく我々と王族の個人的な謁見だ、そう緊張する必要もないさ」


「それでも、不敬罪に当たらないか心配なんですよ…」


「私から見て礼儀作法は問題ないけどね」


そうしてジーニーさんの後に追従する形で王宮の中に入った。


…正直予想はしていた。


王宮で支えている人たちが俺の事を見ていた。


その視線は尊敬 憧れ 畏敬 嫉妬 対抗心 疑惑 嘲笑 軽蔑 様々な感情が読み取れた。


いつだってそうだ、誰かが何かを成し遂げた時その誰かが黒い感情を向ける。


幸い今はそれを通り過ぎれば終わる、今は我慢しよう。


そうしてジーニーさんが扉の前で止まった。


「さて、私が案内するのはここまでだ私も別の事で呼ばれていてね、ここからは君と王の謁見だ」


え?着いて来てくれないんですか!?


「ちょ…ジーニーさん!」


慌てて呼び止めたがもうジーニーさんは遠くに行っていた。


しまったぁ考え事してたから反応が遅れた。


「ツキシロ様でしょうか?」


扉の前で葛藤していると扉が開けられ中から執事のような服の人が出て来た。


「はい、そうですが」


「では、王がお待ちになっておりますのでどうぞ」


とりあえず、王様が言う事は否定せず肯定しとこ。


そうして中に入ると驚いた。


この部屋は数十人は入れそうな広い空間なのだがそこには俺を含めて3人


王様とジーニーさんと俺。


普通こういうのってもっと兵士とかが沢山いるんじゃないの?もし俺が反逆者とかだったらどうするんだよ。


ジーニーさんを押しのけて素早くやる自信はないけど。


っと…忘れないうちに片膝をついて恭順の意を示しておかないと。


「ふむ…どうやら我々しかいない事に驚いているようだな、ジーニーよ」


「当たり前ですよ、彼ここにくるまで凄い緊張していたんですから」


「そうか…余としては人が少ない方が良いのだと考えたのだが」


「逆効果でしたね」


…もしかしてジーニーさんと王様って友人とかそんな関係なの?さっきから王様と普通に会話してるけど。


「ツキシロよ顔を上げよ」


「はっ」


言われた通りに顔をあげる。


あ、2回言われないとあげちゃ行けないんだっけ?もうやっちゃったもうはしょうがないか。


今俺の目の前にいるのはミルス=フォン=ロバート

この国ミルスの現国王であり、貿易を発展させた賢王と称される人。


この情報はジーニーさんに聞いた情報、俺全然この国について知ろうとしてなかったからな…次からはちゃんと調べておこう。


そろそろ意識を戻さないと不敬に当たる、集中しよう。


「今回汝を呼んだのは他でもない、魔族の事である。

此度の活躍ご苦労であった


あの白き悪魔は魔王直属の配下であり我々の宿敵、各地に出現し何度兵を送っても敗戦続きであった。


勇者によって封印されてもなお封印された場所は汚染され爪痕を多く残した。


そんな中汝が現れた、あの魔族に対抗できる勢力が生まれたと多くの者が喜んでおる」


…プレッシャーが責任が重い。


対抗勢力としての期待が自分にかかっていることを自覚し少し眩暈がしそうになったが流石に王の前でそんな事はしないよう抑えた。


「故に汝に莫大な報酬を与えたいと思っておる、何か希望はあるか?」


報酬…別に今お金には困ってないしジーニーさんからの報酬で充分だけど。


そういえば恵麻の転生先は姉妹国の伯爵家って言ってたな。


貰えないとは思うけど伯爵令嬢と婚約できる爵位とか欲しいな。


「僭越ながら、私が欲しい物は伯爵令嬢と婚約を結ぶのが許される爵位です」


「…そうか」


あ、選択間違えた?こういう時は謙虚にしとくべきだったかも。


「質問を一つしよう。なぜ伯爵令嬢との婚約が許される爵位を欲する?惹かれた令嬢でもいたのか?」


ま、そうだよね目的が分からない状態で爵位は与えられないよね。


「ミルスの姉妹国であるシャドラムの伯爵令嬢です」


「ほう…」


因みに姉妹国がシャドラムって名前なのもジーニーさんから聞いた!


いや本当にジーニーさん様々だ。


「今この場では結論を出す事は不可能だ、他の貴族の意見も聞かなければいけないからな。


今日は王宮にて部屋を用意してある、そこで今日は泊まるが良い」


あ…ですよね。


絶対やらかした、流石に急に爵位くれは失礼にも程があるかぁ。


え、これ寝泊まりしてる間に暗殺されたりしないよね?


でもここで断ったらより酷い事になる。


これ以上余罪を増やしたくない!


「感謝します。そのお話謹んでお受けします」


「では外にいる者に聞けば良い、ではこの話は明日するとしよう」


そうして、王様から許可が出たようなのですぐに退散する。


今日は寝れる自信がない。


不敬罪で牢にぶち込むとかの結論に至らないことを祈ろう。

読んで頂きありがとうございました少しでも面白い。続きが読みたいと思ったらブックマークと感想、星をたくさんつけてもらえるとモチベーションになりますのでお願いします!

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