22話 ステータス変化
「ん…んん」
喉が渇いた…それに光が眩しい。
さっきまでの景色から一変し、部屋のベットで俺は寝かされていた。
少し体を動かしてみる。
「ッ…痛てて」
何故かテスト期間で運動が出来なくいきなり鍛錬した時みたいだ。
結構寝てたのかな?
体をほぐしつつ状況を確認しているとガシャン!という大きな音が聞こえた。
音のした方を見るとさっきまで持っていたであろうお盆を足元に落とし呆然としているソフィアさんがいた。
「あ…大丈夫ですか?」
「お…お父様ーーー!」
ソフィアさんに話しかけたらすぐに走り去られた。
え、なんか変な事したっけ?
ソフィアさん達と会った日の記憶を掘り起こしていると今度はソフィアさんの代わりにジーニーさんが入ってきた。
「だ…大丈夫ですか?」
ジーニーさんは息が上がっていてとても顔色が悪かった。
「す…すまない…一回息を整えさせてくれ」
「ふう…やっと戻ってきた」
あれから数分後ジーニーさんの息が通常時まで戻った。
普通あの感じだともっとかかりそうなのに、凄いなぁ。
「まず、初めに言わせてくれ。
魔族の襲撃を食い止めてくれて本当にありがとう!怪我人は大勢いるが死者は0だ」
ジーニーさんが僕に勢いよく頭を下げてきた。
「…!ジーニーさん、頭を上げてくださいそれに襲撃は食い止めたと言えば聞こえはいいですけど面白がられて見逃されただけですよ!」
正直、出来てもいない事で囃し立てられても困る!
「見逃されたという事だけでも驚く程の偉業だ、あれは白き悪魔と呼ばれる魔族の中でも屈指の強者だ、あいつは簡単に国を屠り生物を自分の思い通りの化け物に変え操る。
数百年前に勇者一行によって封印されたはずだが、封印が緩んだのか復活してしまった、あそこで本来ならまずあそこにいた全員は殺されるか化け物に変えられ、王都も1日も経たずにこの国は滅ぼされた後乗っ取られただろう。
そんな化け物相手を退ける、ましてやそれを一人で行うなど到底出来ん」
あいつそんな凄い奴だったんだ、通りで強さが理不尽だったわけだ。
正直、慢心してたあんだけ努力もしたしダンジョンであんなに活躍できていた魔族にも対抗できると思ってしまった、勝って兜の緒を締めよという言葉の意味を痛感した。
「ありがとうございます、それでここはどこですか?」
「ああ…ここは私の別荘だ、あの屋敷は魔族とツキシロ君との戦いの余波で崩れていてね修復中なんだ」
「あ…それはすいません」
「いや、別に良いんだ屋敷なんてまた建て直せば良い、命があるだけで儲け物さ」
本当に…この人は寛大だよな、ソフィアさんが寛大なのもこの人の影響だろうな。
「それはそうと、報酬の話なんだが何が欲しい?私に叶えられる範囲ならなんでも良いぞ。
それこそうちのソフィアとの婚約でも私は全然構わないぞ!」
…最初の頃の雰囲気はどこに?気さくながらも威厳があったのに…。
って!
「ソフィアさんと婚約!?無理ですよ、恐れ多い!」
「なんだと!私の娘が気に食わないのか!?」
「気に食わないのわけじゃないですよ!最後に言った通り恐れ多いだけです!だって自分貴族じゃなくて一般市民ですよ?身分が違うのに婚約なんて出来ません!」
「…ん?ツキシロ君は貴族ではないのか?家名があるというのに?
いや…待て。ツキシロと言う家名は聞いた事がない…それならば亡国の貴族と考えのが妥当…それなら貴族ではなく一般市民を名乗るのも頷ける。
それに過去の栄光に縋らず潔く自分が一般人だと考えているというのは好感が持てる」
「何か言いました?」
「いや、何も言っていない。じゃあ何が欲しい物はないのか?」
…なんか絶対言ってた気がするけど…もういいや。
「では、スキルレベルの上げ方、それかスキルは進化するのかを聞きたいですね」
「そんな事いくらでも教えるが…よし、私が知っている情報を全て話そう」
…要約すると。
・スキルは先天的に持つ物と後天的に発現するニ種類がある(Lvで手に入れるスキルは別枠扱いのようだ)
・後天的に手に入れるスキルは感情が具現化した物で強い感情を抱くとそれに見合ったスキルになる
・戦闘系スキルは使えば使うほど強化され進化する
・非戦闘系スキルはスクロールと呼ばれる魔導書によって強化、または進化する
つまり僕の持つ鑑定やクラフティングテーブル、診眼なんかはスクロールってのがないと進化しないみたいだな、スクロールはダンジョンの報酬の一つらしいが…もしジーニーさんが持ってるなら貰いたいな。
「ジーニーさん、今スクロールって持ってますか?」
「ああ持っているぞ、なんなら元々一時冒険者をやっていた時の残りが沢山ある」
「では!それを報酬として頂けないでしょうか?」
「…そんな物で良いのか?スクロールは確かに貴重だが非戦闘系スキルしか強化出来ないという性質だ、ましてや魔族と戦闘が出来るほどの戦闘スキルを持つツキシロ君には不必要な物だと思うぞ?」
「いや、実は僕戦闘系よりも非戦闘系が多いんです、それに元々便利な物がより強化されるかもしれないので欲しいんです」
「そうか…理解した今使用人に持って来させよう」
ジーニーさんが部屋から出て行った後にこっそりステータスを確認する。
「は…?嘘だろ?」
Lv79+1
スキル
探知
アイテムボックス
鑑定
クラフティングテーブル
診眼
武術
発展スキル
幸運
成長速度加速
獲得経験値上昇
弱点看破
耐異常
魔力貯蔵庫
概要
使用しない魔力を貯める事が可能であり常時貯蔵分の魔力が使用可能。
固有属性
暁 ??
なんか新しいスキルが増えてるんですけど、しかもこれまたチートだな!?
後は…全属性対応と力とかの表記が消えてる。
つまりこれからは新たに魔法を習得する事が出来ないというわけか?
念の為鑑定を…
[使用可能属性 暁 ?? 風 岩 治癒 水]
…理解した。
これ以上は属性が手に入らない。
いや…まぁこれだけでも充分なぐらいあるけど。
とゆうかこの??とLvの隣にある+1って何だよ。
鑑定…
[?? 混沌魔法が浄化された物]
[名称、超越Lv 稀に一定Lvまで上がる時肉体が再構築され肉体のLvが上がる
この超越Lvを所有している者としていない者とは天地の差がある]
いきなり情報量が酷い、力とかの数値が出なくなったのも超越したからか?てか混沌魔法使えんの?魔族と一緒にされたら困るなぁ。
なんかもう…色々どうでもいいや。
でも確実に前よりは強くなれた…はず。
仕方がないから前向きに考えよう。
「あ、そうそうツキシロ君」
自身のステータスの変化に驚いていたせいかジーニーさんが来ていたことに気づけなかった。
「さっき目覚めた事を王に伝えたらすぐに来るように言ってたから準備できたらそこにいる使用人に伝えてね」
ジーニーさんがスクロールを置きながらそんな話をしてくる。
…何で目覚めた瞬間から面倒事が始まってるんだよ!!
本当に…
何でこうなったああああああああ!?
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