15話大会 開始
やってきた選別大会当日、俺はジーニーさんから送られてきた身分の内容を確認していた。名前はジャン=ロベールか。
正直こんな名前がロベール家の親戚にいたという事を調べられないか心配だが公爵家の当主様のジーニーさんが作った戸籍がそういう所は抜かりないだろう。
設定としては、この大会前に魔法を練習していた所魔力が暴走してしまい結果顔に大きな火傷を負ってしまったという設定だ。
僕の黒髪は目立つから一緒に同封されている染毛料で髪を染めとけって事か、ちゃんと全体に馴染むように手櫛で整えたら…ちょうど今顔を洗う時に使っていた水があるので確認してみよう。
本当は鏡が欲しいが部屋にはおいていないし作る為の材料も集まっていないので当分は水に体を写さなければいけなさそうだ。
そろそろ時間だよな。
顔に関する変装はなんでも良いんだよな、なら…。
俺は持っている材料で一番自分がイメージしやすく本当の身分を隠せる仮面を作った。
そうして時間になると事前に伝えられてきた場所に迎えの馬車がやってきた。
そうして中に入る直前に大会のルールが書かれた紙を渡され到着するまでに記憶しておくように言われた。
大会 規定要項
・魔法の使用可
・武器の持ち込みは不可、こちらで用意された物のみ使用可
・決着後の申し立ての受理は不可(不正が発覚した場合はこの限りではない)
・不正が発覚した物は処罰が下される
・団体での参加は不可、代表一名が参加可能
・他の挑戦者への買収や脅迫は禁ずる
絶対に覚えておかなきゃいけないのはこれぐらいかな。
ジーニーさんから聞いたんだが昔から使われてきた王家の回復結界の中で戦うらしく絶対に死ぬ事はなく再生するようだ、痛みは感じるみたいだが。
でもこの大会裏を返せばほぼなんでもありの大会だよな?
薬とかを使ったドーピングは不正じゃないそうだし…流石にそこまでは人が多すぎて取り締まれないか。
だが神鉄が使えないのは痛手だな、用意された武器の中に刀があるかどうか…。
いや、流石にあるかジーニーさんからの依頼な訳だしそこら辺の情報もあの人は網羅しているはずだし。
そんなことを考えていると会場に着いたらしく案内役の人に呼び出されたのだが俺の姿を見てかなり驚いた顔をしていた。
無理もない、服装はジーニーさんが用意してくれたが仮面に関しては狐の面なのだから。
この世界ではまず見ないだろう仮面だ、もう少しアニメでよく見る仮面などでも良かったのだが名前を知らなくてうまく作る事が出来なかったため名前を知っていてなおかつ昔から見慣れている狐の面にした。
意外にも僕は狐の面が似合うようだしね。
そうして受付の人もジーニーさんの部下なので僕の存在は全て知られている簡単に入る事が出来た。
順番と対戦相手はくじ引きで決まるらしい……俺は4番か。
前二人の戦いを見てどんな戦い方をするかを観察するとしよう。
それはそうと…意外とこの仮面結構蒸れるな、ちゃんと空気穴を確保したから呼吸は苦しくないけどさ。
ってもう一戦目が始まるのかよ準備が早すぎだろう、しっかしみんな薬やらでステータスをドーピングしてからここに来てるな、でも体が追いついていないこの世界の人からすればかなり強いのかもしれないが…やっぱり俺から見るとかなりお粗末というか杜撰な物に思えるな。
俺の家である月城家だって一般家庭ではなかったわけだし昔から武術に関しては叩き込まれたんだよなぁ。
そんな感情に耽っているといつの間にか決着はついていたが勝った方も…薬の副作用で苦しそうだ。
本来力は何かを代償に払わなければ手に入れられない物だからな、薬で無理やり力を手に入れよう物なら体を蝕むことになる。
だが…もし自分の力で太刀打ちできなくなったら…手段の一つとして持っておくのは悪くないかもしれないな。
っと次の試合が始まるな…ってな!?
俺は観客の席から出場者達を鑑定している、片方はさっきと同じように何かでステータスをドーピングしている、でももう一人はズルなんて一切していない純粋なステータスだ。
だが詳細なところまでは見る事が出来なかった、妨害系のスキルを使っているのかギリギリ見れたのがLv40って事だ、まぁそんな力を持ってるなら…すぐに決着はつくよな。
結果は大剣を片手で持ちそれを相手の頭に叩きつけて気絶させて終わりだった。
最後は彼と戦うことになだろうな、ちょっと大変そう。
そう思いつつももう次の試合が迫っているので俺も準備をしないとな。
さっきの武器の一覧で刀はちゃんとあった、これならかなりうまく立ち回れるだろう。
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