14話 緊急依頼
「ツキシロさん、あなたに緊急の任務の依頼が来ています」
……はぁなんで俺なんかに貴族からの依頼が来るとは…俺まだEランクよ?普通貴族からの緊急任務が来るのはCランクから…ってまさかとは思うが。
「もしかして俺のランク…アガッチャツテマス?」
やべ、声裏返った。
「はい!ツキシロさんはこの前の依頼でB-ランクになっています。なので貴族からの依頼を受ける義務が生じます」
「そうですか…」
うわー。こういう事になるだろうと思ってたからランク上げたくなかったのに。
ノソフに一泡吹かせてやろうと出したのが間違いだった。
「ツキシロさんはかなり特殊でして、登録後こんなに早くB-に上がった人はいませんからたくさんの貴族から依頼がきてきたのですが…それを全て断らなければいけない人から依頼が来ていまして」
…え?他の貴族を黙らせられるってどんだけ位が高いの?
「公爵家であるロベール家のお嬢様、ソフィア=ロベール様からの依頼です」
ソフィアさん!?あなた公爵家のお嬢様だったんですかぁ!?
そんな驚きは表には出さないように…ポーカーフェイス、ポーカーフェイス…。
「分かりました、すぐに行かなければ不味そうですね。私としても公爵家と事は起こしたくないので」
「では今すぐに受注の準備をいたしますね。しばしお待ちください」
そうして受付嬢が奥に行ってから少し時間が経ってから依頼内容が書かれた紙を渡された。
…そろそろ名前聞いた方が良いかな、あのとかで呼ぶのも失礼だろうし、でも名前を聞いてセクハラって思われたら嫌だしなぁ。
まぁ後で考えよう。
ここは俺お得意の後で考えようの精神で依頼に集中する。
依頼内容は……ようやくすると地図を同封したからなるべく早く来てって事か。
後微塵も興味なくて全然分かんなかったけど中央都市ってここなんだ、宿屋がどうりであんなにも良質な訳だ。
後いろんなもの売ってたし。
王都はまた別の所にあるらしいが二つの国が合同の合衆国らしい、ここは貿易が盛んだから王都の収入源の一つみたいだ。
いつか王都にも行ってみたいなぁ。
っと行く前に念の為に作っておいたお偉いさんと会う時に作っておいたスーツもどきを着ておく。
これなら失礼には当たらないだろう。
そうして風の翼で…と飛びたかったが風域を作る時に周りの人の迷惑になるので普通にLvによる身体能力で走って向かった。
〜屋敷前にて〜
予想はしてたけどさぁ屋敷凄い大きいな。さすが公爵家。
「おい、そこで何をしている!」
そんな呑気なことを考えていると護衛である人に怒られてしまった。
「ここには招待されている人以外は…それはお嬢様が送った手紙!申し訳ありませんお客人でしたか」
僕の手に持っていた手紙を見てすぐに謝罪をしてくれた、別に不快でもなかったしすぐに対応してくれたので会釈をしながら屋敷の中に入っていく。
「お待ちしておりました、ツキシロ様」
少し進んだところにローランさんが立っていた、流石出来る執事って感じだ、カッコいいよな。
「お嬢様様と当主様がお待ちです、行きましょう」
そうしてローランさんについて行くと一つの部屋に案内された。
ローランさんがドアを開けると中にはソフィアさんと多分…ソフィアさんのお父さんがいた。
…当主様と話すのは嫌だなぁ。失礼に当たって牢屋に閉じ込められるとかたまったもんじゃないからね。
「君がツキシロ君か?噂は常々聞いているよ」
しまった、まずはこちらから挨拶をするべきだった。
「ご挨拶が遅れてしまい申し訳ありません、こんにちは当主様様、失礼ながらお名前を伺ってもよろしいでしょうか?」
「フッそう畏まらんで良い、私の事はジーニーとでも呼べば良い、ソフィアを安全に送り返してくれた礼だ特別に許そう」
あ、意外と優しい人だ。
「ツキシロさん父はこう言ってますが実はツキシロさんの噂を聞いた時から会える時の楽しみにしていたんです」
「おい…ソフィアそれを言うなと言っただろう」
「でも全ては言ってませんよ?」
「…そういうことではないのだが、まぁ良い本題に入ろう」
依頼内容によってはかなり苦労するよな。出来れば簡単に終わらせられる魔物討伐であってくれ。
「ソフィアの婿を選定する大会があるのだがそれにロベール家の者として参加してくれないだろうか!」
はーい終わったよ。もう嫌だよ、なんでこうも面倒ごとばかり降りかかってくるんだよ。
生憎今は嫁を取るつもりなんてさらさらないしもっと冒険者人生を過ごしたいよ。
「もちろん無理にとは言わん!ソフィアとの結婚は優勝者に与える報酬として考えられるいる物の一つに過ぎん、ロベール家へ叶えられる範囲ならばなんでも叶えてやる権利だって要求する事が出来る!頼まれてはくれないか?」
なんか急に余裕がなくなった人みたいになったな、そんなに切迫詰まっているのか?
「概ね理解しました、しかし何故そこまでしてソフィアさんの婿を取りたくないんですか?」
「それはな…話すと長くなるんだが」
そうしてジーニーさんから何故婿を取りたくないのかを聞かせてもらった。
まずこの戦いに参加する者たちが一発逆転を狙う者が多い事。
それに関しては了承してきたのだが、なんでも多くが裏社会と繋がっている者が多いらしくこの戦いに勝つために非合法な薬にも手を染めているそうだ。
そんな奴らに家を任せる事はできないと思い自身の家の者に勝たせ報酬を与える形で終わらせようとしたが全て参加者の貴族などが邪魔をし足取りも掴めずに頭を抱えている所に僕の噂が飛び込んできたという訳だ。
確かに僕の剣技を見た事がある人はほとんどいない訳だし変装すれば僕だとバレる心配はなさそうだ。
とゆうかしれっとまだ娘を手放したくないのもあるって言ってたけど絶対9割それでしょ理由。
「分かりました。引き受けます、しかし私としてもバレたくはないので変装はさせてもらいますよ」
「もちろんだ!本当に助かった、偽の戸籍も用意しているから安心してくれ!」
「それで大会はいつなんですか?」
「…3日後だ、本当に申し訳ないこんなに早くなってしまって」
3日か…ギリギリ間に合いそうだな。
そうして屋敷を後にしながらどう変装するかを考えることにした。
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そろそろ題名を変更しようと考えているのでその点はご理解いただけますようお願い申し上げます。




