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12話 治療 風魔法

「ここだ…」


そうして案内されたのは町外れにある少し寂れた民家だった。


街には貴族が多かった…冒険者も皆街から出ていく、みんなは街の中に家がないのだろう。


そう言う俺も自分の家持ってなくて宿なんだけどな!


「中に入っても良いか?妹さんの状態を見たい」


無許可で入るわけにはいかないので念の為許可を取って入った。


「これは…酷い」


妹さんの体には幾つもの包帯が巻かれており体の一部が石化していた。


バジリスクが石化をさせる魔物だとは聞いていたがここまでとは…。


この様子じゃあ中の内臓まで石化してそうだ、よく耐えてるな、けどとても苦しそうだ…。


「悪い、少しどいてくれ」


少しその状況に衝撃を受けていると兄がさっき渡した最高級水薬フルポーションを持って俺の横を通って行った。


「ほら水薬だ…飲んでくれ」


そうして妹さんの頭を持ち上げ最高級水薬を飲ませた。


するとさっきまでの石化していた部分がどんどん本来の皮膚に戻っていき傷なんて最初からなかったかのように綺麗に治っていた。


最高級水薬の効果を初めて見たがここまでとはな。


さっきまでの様子とは打って変わって穏やかに眠っている。


「助かった。まさか一本で足りるとはな、3本もらっていたから残りの2本を返す」


「いや、いらない俺が依頼を受けて納品したんだもうお前の立派な所有物だ俺がもらうんだったら金を払わなければいけない」


「そうか…恩に着る」


そうしてまた妹さんの看病に戻っていた。


とは言ってもただ体を拭いたりしているだけだが。


だださっきよりはマシにはなっているが…ちと顔色が悪くないか?最高級水薬はいくら死者蘇生以外は治せるって言っても内部からの物は完全には治せない、俺は医者じゃないからな、雑学としての知識を持ってはいるがこの世界でも通用するとは限らないんだよなぁ。


ってちょっとまてなんか医学関係のスキル持ってたような…。


「ステータスオープン」


周りに聞こえないほど小さな声で唱えて確認してみる。


…やっぱりあったよ。


診眼

概要 対象の健康状態を分析または病状の特定及び治療薬のレシピと原材料の提示をする。


これ医者泣かせだよな。


とりあえず起動…っと。


すると鑑定の時とは変わって周りが少し青くなった。


対処を妹さんに合わせて…。


「診断結果

 軽い栄養失調及び壊血病」


成程こんな感じで出るんだな。


同時に鑑定はできたり…するんかい。


まさかの同時に鑑定と診眼を使用する事が出来た、結構魔力使うけど。


鑑定が右目で行うのに対し診眼は左目でやるんだな。


「おい…アンタって呼びずらいな名前教えてくれ」


「…?俺はノソフだ妹はスミスだ」


なんか…イギリスとかにいそうな名前だな。


「ノソフ、アンタの妹さんは今栄養失調…って言っても分かんないか簡単に言えば動くための燃料が足りなくて色々悪影響が起きてる、しかもこのまま行くとどんどん出血して死ぬぞ」


「なんで今そんな事を言うんだ、せっかく治ったと思ったのに…アンタは俺をいじめたいのか?」


「はぁ…別にいじめたいなんて思ってねぇよ俺にアンタの妹さんの魔法を見せてくれるって約束だっただろう?今死なれたら困るんだその改善点を知ってるからな、先に言っとくぞ今からする事は俺にアンタが貸しを一個作ったことになる、いいか?」


「…頼む」


「了解」


さて…あんな事言ったけど栄養剤の作り方なんか知らんぞ…診眼が適切な治療薬のレシピを提示してくれるみたいだけど。


[レシピ栄養剤 解放]


材料 薬草1 蜂蜜1


結構簡単な素材なんだな、だが蜂蜜なんて持ってないんだが…そもそもこの世界に蜜蜂いるのか?


[スキル探知を適応可能 Yes? No?]


なんかめっちゃゲームみたいな選択肢出てきた!?とりあえずYes…と。


するといつもダンジョンで使っている脳内マップが地上でも使えるようになり同時に蜂蜜…多分蜂の巣がある場所がマークで示された。


便利だなおい。


しっかし山とかに多いな。いや当たり前か。


登るのはキツイ…そうだ!先に風魔法を習得して飛んでいけばいいんだ!


「なぁノソフ、先に風魔法を見せてくれアンタの妹さんを救う為の物を取りに行きたいんでな」


「分かった」


すぐにノソフも了承して外に出てきてくれた。


そうして手のひらを空に向けたと思ったら手のひらに丸くなった小さい風が乗っかっていた。


「これが風のブリットだ、基本はこれから始まるここから刃の形にしたり中には風を使って空を飛ぶやつもいる」


多分これで…少し念じてみると小さな風の塊が生成された。


「こんなにも早く習得できるのか…?俺でも数年はかかったと言うのに」


隣で驚いているノソフを尻目に少し下に向けて風を起こしてみると見事自分の体を浮かび上がられせる事ができた。


「………」


ノソフが驚きすぎて口を開けたままフリーズしている…ほっとこ。


だがこのままだと体のバランスがとりにくいな。


なら…「鉄の翼」


よし!安定した。


岩魔法でいいのか?あの後少し実験してみると鉄を生成する事が出来た、もう少し練度を上げて術式を変えれば他の金属も作れそうだが今は滑空のためだけの翼なので別に鉄でも問題ない。


薄くしてるし。


それと…「風域」


風を一定の範囲に吹かせれる魔法、魔法っていいよねイメージでなんでもできる。


そうしてマークされている場所まで飛んで向かうことにした、意外と魔力を消費しているが問題ない。




そうしてマークされていた場所の真上に着くと蜂の巣の周りに結構大きめの蜂が沢山いた。


一応鑑定…。


[ハニーワスプ

比較的温厚で蜜と物々交換が可能、水薬ポーションなどを与えると多くの蜜と交換出来る場合がある]


比較的温厚なら良かったぁ水薬なら結構作れるしどれぐらい貰えるか確認しよう!


そうして両方の魔法を止め風でゆっくりと降りる。


すると何匹かの蜂がやってきた。


臨戦体制に入っているな、後遠目だったからよく見えなかったけど結構でかい顔ぐらいないか?


知能はちゃんとあるようですぐには攻撃してこなかった物々交換できるぐらいだからそりゃできるか。


アイテムボックスから何故か毎回作る時に瓶も付いてくる水薬を取り出す。


最近観察したら分かった事でいつも魔力が減っているので岩魔法でできていると思うことにした。


1匹が足で瓶を包み巣の中に持っていった。


少し余分に欲しいのでまだ残っている蜂4匹に瓶を渡した。


しばらくするとさっきの蜂達がさっき渡した瓶に蜂蜜を入れて持ってきてくれた。


しかも満杯…これが5本って美味しすぎないか!


どうやらかなり蜂達のお気に召したようでご機嫌な様子だった。


こうみると結構かわいいなこいつら。


おっとまずいノソフを置いてきてるんだった早く戻らないと!


そうして再度魔法を展開してノソフのところまで飛んで行った。

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