10話ダンジョンの街
「これで今日のノルマ達成、これからの時間は探索とLv上げに使える」
俺はあの後ギルドにちゃんと作ってもらった事を証明するために報告をしに行っていた。
別にしなくても良いのだが盗難等された場合それを取り戻したとしてもこっちが盗難したことになってしまう可能性がある。
だったら先に俺の武器として登録しておく方が安全という物だ。
まぁ刀は評価低いみたいだから盗る人いないかもしれないけど。
それからと言う物他の冒険者達からはそれを選ぶのは愚策だと言われてうるさかったので武器の刀身を見せてやった途端に使った鉱石と名前を教えろだのどこで手に入れた物かを聞いてきたりとかなり厄介だった。
それはそうとランク昇格試練に挑戦できるようになった。
普段からダンジョンに潜り込み最近は中層のレアドロップを納品していたおかげでD+に挑めるようになったのだがその試練内容はアイアンリザードの尻尾3本。
アイアンリザードは鉄分を多く摂取したリザードの進化形態で鱗が全て鉄なので武器が通りずらく倒すのが困難なのに加え回転攻撃がとても痛いらしい。
こんな説明を読んだのでもちろん一体目は遠距離魔法の炎魔弾で倒したが次の二体目からは岩を突き破って突然現れたので神鉄で受け止めようとしたら簡単に切れてしまった。
やっぱり神様からもらった武器の鉱物?は異常だ。
三体目はその一連の出来事を見られてたのか回転攻撃を逃走に使われた、それはそうと気配感知のスキルが欲しくなってしまう。
剣道をやってた影響で気配が普通の人より察知しやすのはあるが離れた魔物の完璧な位置までは分からないからだ。
自分の近くにいる魔物の動くが多少分かる程度だ。
でも回転して逃げてるアイアンリザードを普通に追いかけて切ったけど回転してる物を追いかけるのって結構大変だった気がするんだけど。
それも回転攻撃を危惧しなければいけない相手の。
それに追いつける速さって俺のステータスどうなってんの?最近怖くて調べてなかったけど。
「ステータスオープン」
Lv58
力 A+
魔力 C+
精神力 320
うん!相変わらずおかしなステータスだ!
力A越えってどういう事?岩でも破壊できそうだ。
今は上層の最後の階層にいるここからは中層のモンスターだ。
中層となればモンスターは強くなるしより冒険者同士の素材の取り合いが熾烈になる。
今俺が使っている魔法は炎魔弾しかないから炎と斬撃に耐性があるやつとか来たら結構厳しい他にも策を立てておかないといけないな。
とりあえず探知スキルのためにも中層に入ってみるか。
そうして階段を降りてみる。
なんだ…ここは。
明らかにダンジョンとは思えない程の美しさだった、ダンジョン内は日の光が入ってこないので暗かったりするのが当たり前なのにそこはまるで地上のような明るさで地面も岩ではなく土で草花が多くある。
あれは街か?ダンジョンの中に街ってその神経どうかしてると思うけど。
試しに入ってみると街は思っていたよりも活気があった当然ここにいるのは全員冒険者だ冒険者が欲する水薬や簡易的な武器が売っていた。
しかし水薬はどれも品質は悪い、てか普通に作ってれば普通ぐらいの評価にはなるはずなんだけどなぁ…俺の考え方が変だったら嫌だなぁ。
実は最初に潜った時から一度も大きな怪我をしたことがない、そのせいで元々の自然回復で治ってしまうためわざわざ水薬に頼る必要が無いのだ。
それに元々の体に刷り込まれている技術で避けることができたというのも大きいだろう。
「おい!そこの兄ちゃん冒険のお供に水薬を買っていかないかい?」
そう考え事をしていると店の前の店主に話しかけられた。
「いや、今の所怪我はしてないので必要ないですかね…」
「そうなのかい?確かに怪我はしてないようだが……ってあ!」
俺の体の隅々まで見て何かに気づいたようだ。
「兄ちゃん!刀をオーダーメイドしたっていう有名な冒険者だろ!」
はぁ…なんとなく予想はしてた、悪い噂が立ってる事ぐらいは。
しかし作ってもらった刀を鞘に入れたまま腰に刺してたのは不味かったな一発でわかってしまう。
「まぁそうですね悪い噂の冒険者ですよ」
「いや…気を悪くしたなら謝らせてくれただ刀をオーダーするなんて珍しい奴がいたもんだと興味が湧いただけだ、所で刀身を見せてもらってもいいか?怪我をしてないなら武器の性能もかなり良いはずだ」
「別にいいですけど」
そう言いながら鞘から神鉄を取り出す。
「うわぁ本当に噂通り纏っているオーラ見たいのが違うな、これ扱いを間違えたら自分を凄い切り刻むんじゃないか?」
「刀は使い方を間違えれば自分を切り刻む、その点俺は慣れているからそんな事がない」
「言うねぇ口調が強気になっているぞ」
「あっ」
「まぁ面白い事が聞けた、気を悪くした詫びだ俺に答えられる事だったら一つ質問を聞くぜ」
一つだけか…ダンジョンの構造を聞いたところで分かる範囲は少なそうだし武器に関する質問も今は必要ない。
それなら水薬について聞くか?製造は多分クラフティングテーブルで大丈夫だろうから聞くとしたら原料がどこで手に入るかだよな?
よし原料について聞くか。
「なぁ水薬の原料ってなんだ?」
「おいおい…俺に商売敵を増やせってか?」
やっべそうじゃんこの人にとって水薬は商売道具だそりゃ仮に俺が新しく店を出したら利益が下がってしまう、これを聞くのは野暮だったか。
「だがまぁ今の冒険者にそんな技術はねぇか、いいぜ教えてやるよ。
水薬は薬草のすり潰した液と水の混合液だ、真空になればなるほど品質が上がると言われてるがまぁ迷信だろう、薬草はこの下の階から大量に出現する草スライムからドロップするぞ、しかしドロップしない事も多いからあまり期待しない方が良いぜ」
水薬は真空状態の方が良いってことか…ん?ってことはクラフティングテーブルで作った場合完全な真空になるはずだから…考えんのやめよ。
ってか薬草ってスライムから出んのかよ!某ゲームみたいだな!これじゃあ薬草も探せるって思って取った探知意味ないじゃん。
それでもお釣りが来るぐらい便利だし良いんだけどさ。
ってかドロップ率が低いって言ってもスキルでカバー出来るだろうし、本当にとんでもないスキルを渡してきましたね!神様!
いやありがたいんだけどさ…。
「ああ、ありがとう今度試しに作った水薬を持っていくよ」
「おう!兄ちゃん気をつけてなー」
そうして階段を降りて中層のダンジョンに入っていった。
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