0話 転生
俺 月城 柊 高校生だけど不慮の事故で命を落とした享年、17 今一人の男性と対面中なんでこんな思考になってるかそれは…
「誠にありませんでしたああああああ!!」
はいこんな風に全力で謝られてますもうすぐ成人になるのにこんなこと言ってて情けないと思うけどこんな時どうすればいいのか教えてくれ母さん。
「えっとすいません誰ですか?」
「あ、それはすいません。私は君達が俗に言う神です」
「え?神様なんですか?」
「はい、まあ正確には創造神ですけど…まあいいです本題はそこじゃないので」そうなんだ…って創造神に謝罪されてたのかよ。
と半ば驚きつつも話を聞く体制に変える。
「まず状況を説明するとまず月城さんは亡くなりました、でもそれは俺の部下のミスだったんです、普通なら生き返らせるんですけど気づいた時には7年も経ってたんで慌てて探したら思いっきり彷徨ってました記憶にはないでしょうけど」
へー全く記憶にないや……って!手違いで亡くなったの!?俺。
しかもミス隠されてて7年間彷徨い続けてたって…想像したらシュールすぎませんか?
でも一番は手違いで亡くなったという事だ、でもまぁ正直なところ楽しいことも何もない平凡な日常だったから今更終わったところで後悔はない……
いやごめんなさいやっぱりありますこれでも普通に生きてきて好きだった人とかもいたし友人もいただから一つや二つは後悔がある死んでしまった以上しょうがないけど。
「あ、そうそうその部下は地獄に落としたんで安心してください」
しれっと怖い発言してる、地獄に落としたから安心しろって言われて安心できる人がどこにいるんだよ!
「すまない… 少しアイスブレイクのようなつもりで伝えたんですが怖がらせたのなら謝罪します」
神様がしょんぼりした顔をして謝ってきた。
「違います!それに神様が一般市民に敬語を使うのはおかしいと思うので普通に話してください!」
神様は僕の心を読めるのかという考えよりも先に敬語を使われていて個人的に嫌だという気持ちが優先された、あまりにも強い事実の衝撃でそれが麻痺してたけど。
「分かった、普通に話させてもらおうか、まずここに呼んだ理由としてはまず元の世界で生き返らせる事は残念ながらもう出来ない。
だから別の世界に転移させるって事にしたんだがこちらの失態もあるため多少の要望は聞こう」
あ、凄い威厳ある感じになった、やっぱり話し方って大事なんだなー。
それはそうと異世界転移といえばやっぱり!
「剣と魔法の世界がいいです!」
「ああ、君たちの世界でいう異世界ってやつか元々そのつもりだったから話が早くて助かる」
すると何もないところをパソコンを打つように指で弾き出した、きっと世界の調節をしているのだろう。
それはそれとして夢の異世界だ!勇者とかにはならなくていいからのんびり暮らしたいなぁ。
「………要望他にはないのか?」
「え?いらないですよ異世界に行けるってだけで望みは叶ってるんで」
「それでは要望を一つも叶えてないだろう、ほら他にも要望を言ってみろ人間の欲は飽きがないもっと他にもあるはずだ」
神様が僕の近くまで寄ってくるちょっと威圧感があって怖い、でも結構優しいんだな神様ってそれでもあまり欲しい物が思いつかない。
「思いつかないという顔をしているな、それならばどこかの国の王になるとか、絶世の美女たちに囲まれて暮らすとか、なんなら世界最強の勇者にもしてやろうどうだ?」
「どれも荷が重いですよ…王とか勇者とか俺には無理ですそれに美女に囲まれるなんていつか裏切られそうで怖いですやっぱり何も……あっ一つ要望を聞いてもらえるのなら叶えて欲しい物があります!」
「そうか!何だ?」
神様の声が明らかに弾んだ声になった、なんでそんなに喜んでいるんだろう。
「冒険者になるけど死なずに天寿を全うしてのんびり暮らしたいです!」
小説を読んでいるときにずっと考えてた冒険者になっても最後まで生きるという夢を神様に話してると神様は明らかにがっかりとしていた。
「そんな要望でいいのか…?」
「いいんです!冒険者になってのんびり過ごしたいんです!」
「………まぁ良い、私のできる範囲で最大限のことをしよう、今スキルを魂に焼き付けたぞ」
その言葉を聞いた途端胸の辺りが熱くなったように気がする。
これがスキルを貰う感覚ってやつなのかな?
「スキルに関しては今ここで説明するよりも実際に使ってみたりあっちで見るほうが早いだろう基本的な知識は記憶の中に入れておくから着いたら実行してみてくれ」
「ありがとうございます!」
「さてもう時間だ、今回のミス申し訳なかったそして第二の人生を楽しんでくれたまえ」
そうして辺りが明るい光に包まれたと思ったら次の瞬間、青い空と体に柔らかい草の感覚があった。
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