背伸びはするもんじゃない 1/6
学校が始まってしまった。
はぁ。憂鬱だ。別に学校が嫌いなわけではない。しかし、あの授業というものが厄介だ。
あの時間にすることといえば、ノートに落書き。他にあるだろうか。あったら教えてほしいものである。周りの友達はどうやって時間を潰しているのだろうか。不思議でならない。
無事に、大変つまらない授業盛りだくさんの学校が終わった。帰りの会が終わり、あとはまっすぐに家に帰るだけ。
今日は公園で野球をする約束をしている。
俺はランドセルを自分の部屋に置き、自転車でさっそうと公園へ向かう。はずだった。その予定だった。
ん?
俺は自転車のタイヤを触った。空気が全く入っていない。なぜ?昨日も自転車に乗った。その時は何も異常はなかったのに。
まぁいい。俺は家から空気入れを持ってくる。さぁ。空気をいれよう。そう思い、黒いキャップを外そうとした。
はぁ。マジで泣きそう。
タイヤには空気を入れる突起物がついている。なんとそれがない。誰かのいたずらだろう。はぁ。マジでふざけんなよ。
泣きそうになる。なんでこんな事をする?何のために?マジで最悪。人生最悪。俺の人生なんて所詮はこんなものか。
脳内には悲壮悲観が巡り回っている。
何分間かはフリーズ状態。しかしここでずっと立ち止まっているわけにはいかない。
先へ、未来へ、明日へ。立ち止まらずに進むしかない。
俺は悩んだ。走っていくか、母親のママチャリをのるか。公園に行く選択肢は、この二つしか思いつかない。
……よっし、ママチャリで行こう。




