無意味な旅行 9/9
お盆に親戚が集まる。
みんなで墓参りをする。
みんなで昼飯を食べる。
解散する。
夕食を食べて風呂に入って寝る。
これで初日は終了する。二日目に突入だ。
次の日は父親と知らない年寄りの家を訪問しまくる。父親も父親で面倒臭そうに歩いている。今日は六件も周るらしい。はぁ。勘弁してくれ。俺がここに必要か?
どこの家でも決まった挨拶をしていた。いつまでいるんだ、お前はいくつになった、子供は何歳になったとか。ほとんどが同じ質問。それに対して返答。
いつ戻ってくるんだという質問だけには露骨に嫌な顔をしていた。
それぞれの家でお菓子やらお茶が出される。それを残せないからツラい。俺の腹がタプタプになる。まぁ勘弁してほしい。六件終わったらもう昼過ぎ。だからといって、おばあちゃん家も暇。
はあ。退屈だ。
二泊三日。
たいして面白くもないおばあちゃん家が終わる。本当になんの為にこんなイベントがあるか分からない。しかし考えても仕方がない。だって大概の事には意味がない。だから考えず受け入れる。ただそれだけの事だ。
この二泊三日の記憶といったら二つ。ケンタッキーを食べた事。畳の上で横になっていたらおばあちゃんに怒られた事。
これが俺のお盆の旅行の正体だ。みんなも大して変わらないだろう。




