真夏の悪魔 3/6
俺は起き上がる。暗闇に目は慣れている。周りを見渡す。あの悪魔を探す。
じっくり周りを見てみる。するとどうだろうか。するとどうなると思う?
そう。何も見えない。だからやっぱりこれには意味がない。目視で悪魔を見つけようという考えが良くない。
それなら五感を捨てようではないか。いや。正確に言うと五感をフル稼働させて、その上にある第六感を目覚めさせよう。これが次なる俺の手だ。
そうと決まれば扇風機も止めよう。風も邪魔だし音が邪魔。
目に見えるものに惑わされてはいけない。そう。感じるんだ。
ここは逆に目を閉じよう。これで肌て感じ、耳で聞く。さらには心の目を活性化させる。これで準備万端。
さぁ、来い。悪魔よ。俺と戦おうではないか。正々堂々と、真正面から殴り合おうではないか。
たまに聞こえる不快音。それはもう無視しよう。俺の狙いは一つ。たった一つだ。
滴り落ちる汗。扇風機を止めた代償はデカい。しかしリスクを取らなければ、あの悪魔は捕れない。じっと待つ。じっと。じっと。じっと。
なんか心の目で悪魔を見つけた気がする。その時だ。俺の首に感触が来た。来た。これを俺は待っていたのだ。
悪魔が俺の血を食している。そこを俺は狙う。無防備の悪魔が死ぬであろう。もう時間の問題だ。
俺がここでやつを仕留める。
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