真夏の悪魔 2/6
部屋を暗くする。そして目を閉じる。
俺はお腹に布団をかける派の人間である。そしてそれを足に挟む。これが落ち着く。なんだろう。この太ももと太ももの間に布団を挟む感覚。
ホワーン、モニュッ!
擬音で表現するなら、これが的確であろう。なんか気持ちが良いんだ。あぁ。これが男の子のサガなのかもしれない。
今週のジャンプの続きを考えながら眠りに落ちる。これが俺のルーティーンだ。なかなか有意義で皆様は驚いただろう。子供界でこれ以上の事を考えられる者がいるのだろうか。これ以上のことを考える人がいるなら教えてほしいものだ。
プーン。プーンプーン。
俺は顔を左右に振る。
プーン。プーンプーンプーン。
真夏の悪魔が来た。別名、黒い悪魔。俺は勝手にそう呼んでいる。
何度も顔を左右に振る。効果なし。
俺は顔を振るだけでは足りないことを知っている。だから手も使おう。両手を左右に振り回す。
何度も両手を左右に振り回す。ついでに顔も振り回す。効果なし。
黒い悪魔には全てが無駄。ただ空を切る。それだけ。この両手の振りで、あの悪魔たちを倒したことはない。それどころか追っ払えたこともない。つまりは無駄なのである。仏教の教え通り、この行為は空なのである。
空を再度試みてしまった俺。さぁ。次の手だ。
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