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子供の大人的な休日 8/9

 まずは様子見と行こうか。


「それならもう、このまま解散だね。それじゃ、どうする?」


「何が?」


「ら、む、ね」


 さぁ、ナオトよ。お前はどう出る。


「ラムネって、中に入ってるビー玉くれないくせに百円だよ。駄菓子屋のおばちゃんなら瓶ごとくれるのになぁ。高いよ」


 ここで引き下がったら俺の負けだ。とにかく折半させたい。ラムネを五十円で飲みたいのだ。どうする俺。考えろ俺。


「ラムネ飲みたくない?俺、もんじゃ一口食べたら、ラムネ飲みたくなっちゃったんだ」


「そういわれると、俺も飲みたくなってきたなぁ」


 若造よ。欲には勝てんのぉ。


 言質はとった。飲みたくなってきたなぁ、と言った。確かに俺は聞いたぞ。よっしゃ。しかし焦るな。焦るなよ。


 あいつが一本飲める状態だと良くない。

 ラムネは高い。ラムネは高い。値段がとにかく高い。それをあいつの頭に叩き込むんだ。


「もんじゃと同じ値段だよ。ラムネっぼったくりじゃねぇ?」


「えっ!お前が飲みたいとか言ってきたんじゃん。高いけど、もうラムネの口になってるんだけど。

 お前も飲むだろ?頼むからな」


 勝った!


 俺は製造者に勝った。彼らは一人一本飲ませたかっただろう。子供だったら簡単に丸め込めると思ったのだろうか。ハハハハハ。俺たち子供を舐めないでほしい。俺たちは今、二人いる。俺とナオトの二人いるんだ。つまりは分け合える。お前ら大人の思い通りになると思うなよ。


「すいません。ラムネ二本下さい」


 えっ!高いって言ったのに、何で二本も頼むの?目の前が歪む。これがラムネの力。これが大人の力。これが……。これが……。これが……。

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