夏休みの敵はあいつ 2/5
朝、六時前。普段は年寄りの徘徊しかいない道。少なくとも俺たち小学生は歩いていない。そこを小学生たちが練り歩く。その姿はゾンビの様だったろう。年寄りなんかより、よっぽど生気はない。
当たり前だろうが。ぶっ飛ばすぞ、大人達よ。子供は寝てる時間だろうが。
夜の十時は大人の時間だとしよう。百歩譲る。しかし朝の六時集合。つまりは五時台に起きて、公園へ向かうのだ。朝の五時は年寄りの時間だろうが。違うのか。もし違うのであれば、その理由を簡潔に教えてほしい。
九時に寝て、六時に起きる。早寝早起き、九時間睡眠。
これなら俺も納得しよう。子供の俺が譲れるのはここまでた。ただ、実際はどうだろう?
なんだ?朝五時台に起きる?矛盾だ!矛盾!大人の暴力だ!しかし子供の俺たちは無力だ。大人のルールに従う事しかできない。
俺の家に目覚まし時計はない。つまりは母親が目覚まし時計である。この目覚まし時計、なかなかの曲者だ。
朝、母親が起こしに来る。起こしに来ることは忘れない。さすがは目覚まし時計と褒めたい。しかし時間は不正確。五時三十分の時もあれば五時五十分の時もある。本当にいい加減なもんだ。
ちなみに俺には妹もいたので、不正確な目覚まし時計に二人とも起こされる。
ここから、俺と目覚まし時計の戦いが始まる。
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