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便秘と下痢の化学反応 8/10

 俺と母親はおじさんの部屋に戻る。おじさんがレントゲン写真を見せてきた。


「最近ウンチ出てる?」


 さすがはおじさん。とても優秀だ。もっと自分を信じてくれ。その通りなんだよ。出てないんだよ。だから頼む。助けてくれ。俺を早く、この悪魔から救ってくれ。


「おとといから出てないです」


「便秘ですね」


 その言葉を待っていた。多分そうだ。俺は便秘でさらに下痢なんだよ。この二重苦から早く救ってくれ。


「そうれじゃ浣腸しましょうね」


 えっ!思ってたのと違う!


 俺は恐怖で震えが止まらない。おい。浣腸だと?他の治療方法はないのか。嘘だろう。嘘だと言ってくれ。


 だってケツの穴に物を突っ込むんだぞ?信じられない。あそこは出口専用の穴に決まっているんだ。あそこは人類誰もが一方通行のはずじゃないか。


 おじさんがベットに横になるように言う。尻を出される。おじさんと看護師のおばさんよ。随分と手際が良いなぁ。それは褒めよう。


「はい。力を抜いてね」


 おばさんが言ってくる。


 違うだろう?力を抜くとかの話じゃないんだよ。こんな非人道的な治療方法が許されるのであろうか。今は平成だぞ?


 おじさんがケツの穴に何かをさしてきた。ウッ!っと力が入る。


「力抜いてね」


 抜けるか!バカか!と思いつつ、俺はひたすら我慢し続けるしかない。


 おっ、おっ、おっ。腹に何かが入ってくるのが分かる。これが浣腸。恐ろしい。思ったよりも痛くはない。しかし恐ろしい。


「もう終わるよ。はい。終わり。

 それじゃギリギリまで我慢してね。すぐに出したらまたやり直さなきゃいけないから」


 おいおい。勘弁してくれよ。やり直しだと?絶対に嫌だ!そんな事は何があっても阻止しなければいけない。


 さっきまでは出ないウンチに苦しんだ。次は出るウンチを

我慢するだと?どれだけ天の邪鬼なんだ。


 俺はギリギリの体でトイレへ向かう。一歩ずつだ。ゆっくり歩かないと出てきてしまう。そう。ゆっくり。焦らず。一歩一歩確実にだ。


 俺のウンチ我慢大会が始まった。

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