便秘と下痢の化学反応 6/10
俺の想像とは裏腹に、全く下痢が出てくる気配がない。これはどういうことだ?何が起こっているんだ?さっき、便の栓を外したはず。なぜ?
和式スタイルの俺は愕然とした。俺は一生、腹痛マンなのかもしれない。人生に諦めて下を向く。
まじか?これはどういう事だ?
目の前にうつる光景が理解できない。
俺の目の前にウンチがいる。さっきまで俺を苦しめていたウンチだ。
お前は本当に俺のウンチなのか。ウンチに問う。しかし彼は何も答えてはくれない。
俺のウンチはコブシひとつ程の大きさだ。それが三つほど。これが通常の俺のウンチ。
便座にいたのは違う。こいつは誰だ?今までに見た事のない。それはそれは可愛い、小さい小さいウンチだった。
なんでだ?どういう事だ?
落ち着け。落ち着け。落ち着け。
三十分はトイレにいたであろう。もうネプチューンも終わっている。三十分の努力が、この小さいウンチ。世界は無常だ。悲しすぎる。しかし、悲しんだところで腹痛が和らぐことはない。
人生には無理な事がある。
上を見る。トイレの無機な天井がそこにある。
人生は無常。世界は無常。
人とはどれほどに小さいのか。俺はこの小さなトイレで身をもって学習した。
もう、諦めよう。
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