夏休みの敵はあいつ 1/5
小学校四年生の頃の夏休み。楽しかったが、ゆっくりと寝ていられるわけじゃない。今でも思い出す。俺たちの時代にはあいつがまだ現役バリバリで幅を利かせていた。
俺たちはあいつのせいで朝は問答無用で叩き起こされる。あいつのせいで夜更かしが出来ない。あいつのせいで。あいつのせいで。あいつのせいで。
所詮は夏休み。大体楽しい。楽しいのにあいつは毎日付きまとう。ここまで言えば、もう察しているだろう。そう。今は亡きあいつ。あいつとはラジオ体操だ。
今はあまり音を聞かなくなった。地域にもよるだろうが、あいつに昔ほどの権力はないらしい。俺たちよりも上の世代はもっとヤバかったと聞く。あれでもあいつが大人しくなったのかと、子供心に思っていた。しかし、今は見る影もない。逆にあいつが心配になってしまう。この二十年であいつに何があったんだろうか。
この二十年は苦労したのかもしれない。そう思えば、俺の子供の頃のヤンチャぶりは多少目をつむってやろう。俺も俺でガキだったが、あいつもあいつでガキだったんだろう。ここはお互い様だ。
そんなあいつ。俺が小学校の頃はヤンチャもヤンチャだった。休みなんてお盆の時ぐらい。それ以外の日といったら、朝の六時集合だ。なんだ?六時だって?いつもの小学校よりも早い。本当になんて日だ!
しかしこんな日が、真夏に毎日繰り広げられていた。異常だ。
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