2/3
外野 「我は闇を求める者也」 周囲 「なんやこいつ虐めるか」
自分が超技を手に入れている事に気づいたのは、数刻前だ。
そう、睡眠中だ。
明晰夢を見たのだ。明晰夢の内容は...秘匿するが。
だがあまりにも感覚がリアルだった。あまりにも。
あまりにも...匂いや、音、何もかもが。
俺自身はそういうことを経験したことはないから本当のリアルかは分からないが、まあそれはいい。
それだけで超技だと思うのは軽率だから。
もう一度床に就く。
そして見たのだ、明晰夢を。
もう一度起きる。
寝る。
明晰夢を見る。
もう一度起きる
・
・
・
そんなことが起きたら誰でも確信が持てるだろう。自分が超人であるという確信を。
だが超技を手に入れたにも関わらず、俺の心は喜んでいなかった。
そう、彼は。
闇を操る超技が欲しかったのである。
そう、彼は。
厨二病だったのである。