6.この世界について学ぼう
夏なんで、少し投稿早かったぞ!偉!俺!
「それにしてもレベル1なのによく一撃耐えたな。すごい事だぞ」
「火事場の馬鹿力ってやつですかね。必死だったので」
「いやぁ、でも良かったです。生きてるんで」
リザードマンを倒し、その帰り道にそんな会話をしていた。
レベル46の亜蓮がリザードマンの攻撃を一発耐えたことに驚いていて焔達は少し照れていた。
だがその後に二人は真剣な表情をして、亜蓮を見た。
「亜蓮さん、俺達は今日初めての戦闘で分かりました。俺達はなんの知識もないし武器の使い方もわかりません。だから、色々と教えてくれませんか?」
焔に続いて竜也も言った。
「俺からもお願いします。俺達は多分リザードマンの一撃を耐えれたのは奇跡みたいなもんです。だから、しっかりとした戦い方を教えてください」
二人はそれを素直に亜蓮に言った。
二人が戦闘を終えて思っていた事である。
魔物は強いし知識もないといけない。
異世界に来たばかりの自分達じゃどうしようもないと思ったのだ。
「お前ら」
亜蓮はその言葉を受けてこう答えた。
「手伝いの事忘れてないか?」
「「すっかり忘れてました〜!」」
二人が戦闘について教えてもらうのはもう少し後になりそうだ。
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森を出て村へ向かっていた焔達。
三人は村へ向かう途中に色々な事を話していた。
「へー、亜蓮さんって20歳なんですね。もっと歳をとっているかと思いましたよ」
「それは分かる。レベルもあるからなー」
「逆にその歳でなんでレベル1なのかを知りたいがな」
どうやら16歳でレベルは珍しい様だ。
「それはあれですよ。毎日生きる術を見つけてたので魔物なんて狩っている時間がなかったんですよ」
「あ、ああそうだな。ジカンガナカッタンデスヨ」
「おい、片言になってるぞ」
「「「ハッハッハ〜www」」」
そんなたわいもない会話をしていたら村の門が見えてきた。
「あ、村の門が見えてきた。すごいほっとする」
「ああ、なんだってあそこは俺らの家 (仮)だからな。牢屋だけど」
「そこは触れてはいけないよ竜也くん」
門を亜蓮に手続きをしてもらい村に入ったが、焔はそこで気になった事があったので亜蓮に聞いた。
「亜蓮さん、俺らステータスカード持ってるから自分で手続き出来ましたよ」
「あ、そうだったわ」
どうやら忘れていたらしい。
少し前に作ったのに
「亜蓮さんって天然なんですね」
亜蓮のドジっぷりに竜也は笑いながら言った。
その後は亜蓮から非常食をもらい、それを食べてから村の中を散歩していた。
時間的にはまだ、昼の三時ぐらいだからだ。
竜也はぼーっと周りを見ながら歩いていたが焔は行きたいところがあった。
「竜也、この村って確か図書館あるって亜蓮さん言ってたよな?」
「あー、言ってなぁ。村の東側だっけ?」
「そーそー、図書館で魔物とか武器の使い方を少し知っておくのもありかなって思ってさ。行ってみない?」
「確かにそうだな、よし、行く!」
こうして焔達は図書館に行くことにした。
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図書館の場所は一度案内をしてもらっていた為すぐに行くことが出来た。
東側にあることもあり、人はあまり来ていないようだ。
図書館は大きく、近くの家の2倍近くある。
図書館はよくある和風の建物だ。
「相変わらず大きいなぁ。でもこんなに本があるって凄いよな」
「知識の宝物庫だぜ (厨二)。いろんな本を読んでこうぜ」
焔達は図書館へ入っていった。
……図書館の中は、広く、本が沢山あった。
とりあえず二人は受付に行った。
「お、あそこじゃん」
「あ、あの人か...え?」
受付には女の人がいた。
だが、その人は人間ではなかった。
何故なら
((羽が生えてらっしゃる!))
なんだろう?妖精見たいな綺麗な羽が生えている。
どんな種族なんだろうと見ていると、
「えっと、なんか用事ありましたか?」
話しかけられた。
確かにずっと見てたら気になるよね...
「あ、図書館を利用したいんですけど」
「はい、そうですか。ではご自由に」
What?勝手に利用していいの?
「なんかしなくていいんですか?使うのになんかお金とか...あ」
焔は気づいてしまった。
(お金使わないと利用出来ないなら俺ら入れねぇじゃん。)
その次に竜也もはっとした。
(あれ、金使うなら無理じゃね?)
じゃあ触れなくていいか。
二人はその結論に至った。
「なんですか?」
「いえ!なんでもないです!それでは使いマース!」
「ありがとうございます!よーし本読むぞー!」
二人は誤魔化すように言った。
「?そうですか。この図書館はいつまででも開いてるので本が読みたい時は入って自由に読んでいいですよ」
「はい、ありがとうございます!」
こうして図書館を使えるようになった。
二人はまずどんな本を読むか話し合った。
とりあえず、焔はこの世界についての本を読む事にした。
竜也は魔物についてや武器の使い方についての本を読む事にした。
「よし、じゃあ適当に読んだら入口に集合な!」
「オーケー。じゃなー」
ここからは二人がお勉強する時間です。
…………………………
何時間経ったか。
二人は真剣に本を読んでいるため全然終わる気がしない!
そんな時に出来事は起きた。
ぐぅーー
「腹減った。竜也呼んでこよ」
そう、お腹が空いてしまった。
それで焔は竜也を呼んで部屋に戻りに行った。
外はもう暗かった。
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部屋に戻ってから二人は本で読んだことについて話し合っていた。
「まずは竜也からにしてくれんか?俺は多分長いからさ」
「分かった。まず、魔物に関してはたくさんあるからどうしようか?まあ、おいおい話してくわ。武器の使い方は、俺らが考えてる使い方で合ってるはずだ」
という事はよく読んでた戦闘系のアニメや小説で書いてあった感じの使い方で合ってるという事だ。
「ただしここは異世界。技というのがある。しかもそれを習得するには色々と練習とかが必要らしい。まあ、当たり前か。後は戦っているうちに編み出せる時もあるんだって」
「なるほどな」
「技もたくさん本で読んだけどこれも多いからまあ、おいおい話す。俺からはこれくらいかな」
竜也の方は色々とありすぎて今話しても余り意味がないらしい。
魔物とかは出会った時に教えてやる。っと焔に言った。
「じゃあ次は焔な」
「ほいよ、まずここは水村だが、この水村の近くに大きい都市があるらしい」
「ほう」
「都市の名前はアプソリュ。この世界の七大都市のひとつだ」
「へー。七大都市の...ん、七大都市ってなんぞや?」
「あ、すまん七大都市って言うはこの世界の七つのでかい都市の事だな。一つはアプソリュ。二つ目はアクロ。三つ目はメノン。四つ目はクノッカ。五つ目はクザ。六つ目はカノマ。七つ目はガイラナ。一つ一つの都市の説明はまだ出来ないが、名前だけは覚えたぜ。これ覚えるのにク↑ソ↓時間かかったわ」
「おっけー。俺も今聞いて全然分かってないから大丈夫。とりあえず近くにそのうちの一つがあるんだよな?」
「そう言うこと。で、一つ一つ都市にダンジョンがあって、神器っていうのがあるんだって。それを手に入れようと冒険をしている人もいるらしい。しかも、その人達はめちゃくちゃ強いんだって」
「なんでその神器の話をしたんだ?俺らにあんま関係なくないか?」
「いや、神器の一つに世界を渡れることが出来る物があるらしいんだ。これを手に入れることが出来れば、」
「帰れる!」
「そっ。ただしかなり辛いと思う。なんだって神器は見つけるのも難しいのにその神器を守っている神獣もいるらしい。しかもその神器は神獣らしい」
「何言ってんだお前」
「神獣を倒したら神器が手に入るんだよ。やばいだろ」
「じゃあ俺たちの目標はまず、アプソリュにいる神獣を倒すことか!...無理じゃね?」
「イエス!」
「帰れねぇじゃねえかーー!」
今日本で読んだ事を話していた二人はこの話を最後に寝た。
本を読んで疲れていたこともあるが、何より目標が高すぎて絶望したからだ。
朝!みんな!おはよう!今日も元気に生きるぞ!
朝を迎えた二人はそんな気分じゃなくてこれからについて考えた。
「とりあえず、亜蓮さん達の手伝いをして戦い方を学ぶしかない。まずはそこから頑張ろう」
「そうだな、どんだけ時間を掛けてもいいんだ。一つ一つこなして絶対に帰る。この気持ちさえ忘れなければいける」
「そうだな。頑張るか」
一つ気持ちが落ち着いて一つ目標が決まった焔達。
さあ!今日も頑張るぞ!