5.魔物退治!
ラーメン美味しい。(どうでもいい)
「昨日は大変だったな」
「あぁ、めちゃくちゃ疲れたな」
焔達は亜蓮を門に連れていった後、他の門番の人に"こいつら亜蓮さんと飲んだのか!"っていう感じで見られた。
その後は部屋に戻ってすぐにベットに入った。
「今日は手伝いだよな?」
「そういえばそうだな。何するんだろうな」
そんな事を話していたら亜蓮が来た。
「お、起きてるか。いやぁー昨日はすまんかった!調子に乗って強いのを飲んだからだよなぁ」
昨日の奴そんなに強かったんかよ。
二人はそう思った。
「じゃあ今日から手伝いをしてもらう」
待ってました!その言葉を!
竜也は何をするのか気になって聞いた。
「手伝いって何すればいいんですか?」
「魔物退治だ!さぁ行くz」
「「ちょっと待てぇい!」」
二人は驚きよりも早く動いた亜蓮を止めた。
亜蓮は行動が早すぎる人だと二人は思った。
「魔物退治ですか...武器が俺達ないんですけど」
焔はそう言ったが、亜蓮は涼しい顔で言った。
「お前らは木の棒もってるだろ?それで戦えぇぁぁぁぁぁぁぁぶないって!ほらそれだって!」
亜蓮は叫ぶながら今二人が振りまわしている木の棒を指した。
「こんなんで魔物が倒せるか!」
二人はそれに合わせて言った。
それもそうだ、こんなので魔物を倒せるわけないからだ。
「冗談だ冗談!ちゃんと武器をやるから。ほら、付いてこい」
そう言って亜蓮は歩きだした。
二人は亜蓮について行った。
少し歩いたら何やら倉庫らしき所に着いた。
「ここが武器庫だ。ここから好きな武器を選んでくれ。なんでもいいぞ」
「「はい」」
二人は武器庫に入り中を見た。
武器庫には、剣やら槍やら斧やらが沢山置いてあった。
魔法使い用に杖なんかも置いてある。
「うわぁ凄いな!本物だ」
「あぁ、そうだな。さて、どれにしようかなぁ」
二人はそれぞれ自分の使いたい武器を探した。
竜也は剣士だから剣を見てどれが使えるか選んでいて、焔は魔法使い?なので杖を色々と見ていた。
「お、焔は魔法使いなのか。竜也が剣士か。二人とも剣士だと思ったが役割分担が出来てていいな」
「そういえば亜蓮さんはジョブなんですか?」
焔はジョブの話をしていたら亜蓮に聞いた。
焔の予想では竜也と同じ剣士だが
「俺か?俺は槍術士だぞ。槍はいいぞ。魔物を突けるからな。そのまま持ち上げたいくらいだ」
「「サイコパス!」」
亜蓮は槍術士だった。
後言う言葉がサイコパスで怖い。
だが焔はもう一つ気になっている事があった。
「亜蓮さんはレベルってどのくらいですか?」
そう、レベルだ。
村の門番をやっているくらいだからレベルは少しはあるだろうと思っていた。
そして焔はそのくらいを基準にするつもりだった。
「俺か?ちょっと待ってろー。...ほいステータスカード」
立河亜蓮 Lv46 ジョブ 槍術士Lv14 称号 酒好き 所持金 180540ルピ
筋力84
防御81
魔力12
速さ72
精神力67
運21
スキル
風属性軽減 魔法攻撃軽減 槍技術Lv3
装備
騎士の槍
攻撃力+25
騎士が使う合金でできた槍。
「こんな感じだ」
「わお!つおい!てゆうか運が少ないですね。後魔力も」
「魔力は俺が魔法を使ってないからだな。魔力は魔法を使えば使うほど高くなるからな。後運なんてもんはレベルが上がってもなかなか上がらないぞ」
「へーそういうものなんですねー」
亜蓮はレベルが46という。
二人からしたら高いレベルだった。
ジョブのレベルは何故か少なかったが、それを聞いたら、
「ジョブのレベルは20がMAXだからな。俺みたいなレベルがあまり高くない人はまだ上級者になれないんだよ」
との事だった。
亜蓮はこの世界の人からしたらあまりLvは高くないらしい。
そんな話をして二人は武器を選んだ。
竜也は普通に片手剣。
焔は何故か左手に剣を持って右手に杖を持っていた。
「いや、お前どうした?新しいスタイルを作ろうとしてんのか?」
「なんか両方装備出来たからさ。お前、剣を二つ装備しようとしてみ?多分出来んぞ」
「うわ、ほんとだ!お前凄いな!流石は魔法使い?だ」
「やめて...」
焔は魔法使いではないからなのか剣も杖も装備が出来た。
そのため焔の格好は剣を持っているのに杖も持っているやべぇ奴となっていた。
傍から見たらなんか強そうに見える事もなくもない?
「お、来たな。へ?焔、なんだそれ装備出来てるのか?」
「はい、出来てます。魔法使い?なので」
「そんな事できる奴いないぞ。逆に凄いな...」
亜蓮はそんな事を言っていたが少し笑っていた。
焔はそれを見逃さなかった。
---なーんで俺だけー?---そう焔は思っていた。
「よし!じゃあ行くか!ここは門だからな!すぐに外に出れるぞ!」
そして亜蓮が手を挙げて元気よく
「出発だー!」
「「小学生か!」」
そんな事を言い村の外へでて魔物退治に出かけた。
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「わーい、外だぞー。魔物は森にいるから行くぞ☆」
「亜蓮さん?やばい人ですって。なんで武器持ったら頭悪くなるんです?」
「竜也、違うんだ。亜蓮さんは頭が悪い感じにする事で魔物を油断させているんだ!凄いぞ!俺も真似する☆」
「あー!もうやだぁ!みんなバカになってるぅ!」
魔物退治に来たというのに亜蓮と焔の謎のテンションに叫ぶ竜也。
だがこれのおかげで緊張がとけて地味に感謝していた。
ちょっと歩いて三人は目的地に着いた。
「よし、ここだぞ。名前のないただの森だ」
「ないんかーい」
そんな会話をして、ただの魔物がいる森に入っていった。
「あの、聞いてなかったんですけど、魔物ってどんな魔物を狩るんですか?」
「そういえば言ってなかったな。リザードマンって言う魔物だ」
「リザードマン!聞いた事ある!」
「そう、リザードマンだ。人間程ではないが若干の防具に剣を装備している魔物だ。たまに盾を付けている奴もいるな」
焔は地球にいた時に本をよく読んでいたためリザードマンがどういうやつかを分かっていた。
「それって俺達でも狩れますか?」
達也はリザードマンについてのことを聞いて強そうだと思ったので亜蓮に聞いた。
焔は大丈夫だと思っていたが
「推奨レベルは20くらいだったかな?うん、お前らじゃ狩れないな」
「「ダメじゃないですかー!」」
二人は同時に叫んだ。
馬鹿じゃねぇのか!っと竜也は思った。
何故なら二人のレベルは1だ。
1という事は弱いし推奨レベルにも届いていない。
二人はなんの為に連れてこられたのか分からなくなった。
自分たちは役に立たないのに何故連れてきたのか。
聞いてみたところ
「さあ?なんでだろ?」
「「やっぱ馬鹿だったー!」」
亜蓮は何も考えていなかったようだ。
二人は帰ろうかと考えていたが
「あ、思い出した!リザードマンってな、たまに仲間呼ぶからそれの足止めをs 」
「だから出来ないんですって...」
「いや、出来るぞ。これをやろう」
そう言って亜蓮が渡してきたのは
「これなんですか?煙玉?後もうひとつは、分かんないや」
「それはリザードマンが嫌いな匂いをつけてある袋だ。これを身につけていれば襲われる事は多分ないだろう」
「多分!?」
「煙玉にもつけてあるからプシューーってしたらリザードマン逃げると思うよ」
「思う!?」
亜蓮は大丈夫だと言うが、その大丈夫の程度が適当で焔達は心配している。
自分たちは生きて帰れるのかと。
「まあ、念の為に武器も持ってるんだから大丈夫だ。ほら、そんなこと言ってる間にいたぞ」
「「え?」」
前を見ると居た。リザードマンが。
亜蓮の言った通り少しの防具に剣をもっている。
「よし、狩ってくる。お前らはそこら辺に隠れてろ」
「「分かりました!」」
焔達は切り替えが早い!
その為すぐに行動に移ることが出来た。
亜蓮が走ってリザードマンに槍を突きに言った。
リザードマンはそれに気づくと剣を構えて槍を弾いた。
亜蓮はその反動をそのまま生かして少し後ろに下がった。
そして槍のリーチを上手く使って一方的に攻撃をしている。
リザードマンは槍を防ぐのに手一杯で攻撃が出来ない状況だった。
亜蓮も流石はLv46と言う事もあり一回一回の攻撃を防具のない所にしっかりと当てている。
「なあ、竜也」
「あぁ、言いたいことは分かる」
「「すげぇ〜」」
焔達は異世界に来て戦いを見たこと無かった為知らなかったが、こんな戦いをするのかとみていた。
また、自分たちがこれをすると思って二人は頑張ろうと思った。
亜蓮がリザードマンと戦闘を始めて少したってからリザードマンが急に叫んだ。
「クソ!仲間を呼んだぞこいつ!最後の足掻きか。はっ!」
掛け声と共にした攻撃でリザードマンは倒された。
だが二体のリザードマンが来た。
「二体来ちまったか!一体は俺が相手をしているからもう一体は頑張って耐えててくれ!」
「「え?」」
頼んだぞお前達。頑張れよ!」
「「ええー!」」
亜蓮はそう言ってリザードマンの方に行った。
もう一体は焔達を見つけたのか二人を見て武器を構えている。
「やべぇよやべぇよ。どうしよ」
「お、落ち着け。とりあえず、えい!」
焔は煙玉をリザードマンの近くへ投げた。
だが煙玉は煙を出さずただ転がってリザードマンの方に行った。
「あ、力足りんくて上手くいかんかった☆」
「バカぁー!」
リザードマンはこの時に攻撃をしようと思ったが二人からの嫌な匂いに動けていなかった。
どうやら亜蓮に貰った嫌な匂いのついた袋が効いているようだ。
だが、焔達に攻撃?をされて少し気が立っているのかこっちに近寄ってきた。
「これさ、刺激しなかったら絶対見合いで済んだよな」
「あぁ、もうダメだぁ〜」
焔達が絶望に浸っている間にもリザードマンは近づいている。
「ええい!こうなりゃ俺の剣さばきで耐えてやる。一様剣士だし!なんか動き鈍いし、いけるはずだ!」
竜也はそう自分に言って剣を構えた。
リザードマンは匂いによって動きが鈍っていた。
だから竜也はいけると言っているのだろう。
そんな竜也をみて焔も構えた。
「俺も頑張るぞ!二人ならいけるはずだ!魔法は使い方が分かんねぇから剣だけだけどな!」
「魔法の使い方教えて貰った方が良かっただろ...」
竜也は少し笑いながら言った。
リザードマンはすぐ近くまで来ていた。
「俺が先に行く!焔は俺が危なくなったらカバーしてくれ!で、それを繰り返して耐えるぞ!」
「りょ!俺達のコンビネーション見せてやろうぜ!」
竜也がリザードマンに近づいた。
焔もそれに続き近づいた。
そしてリザードマンが叫び襲いかかってきた。
竜也は剣を前にだし、ガードをした。
リザードマンはその剣に向かって剣を振った。
ガキィン!
高い金属の音がなり竜也は少し後退した。
「くっそ!力強すぎだろ!手がめっちゃ痺れるんだが!」
リザードマンはそれを好機にもう一度剣を振った。
そこへ焔がカバーに来ていた。
ガキィン!
また、高い金属の音がなった。
焔は竜也が弾かれたのを見ていたため、かなり力を入れて剣を支えていた。
その為、竜也よりも上手くガード出来た。
「うは!これマジで痛え!亜蓮さんはまだか?」
焔はこれを繰り返していたら自分達の手がやられてしまって死ぬと思い亜蓮を見た。
するとタイミングよく
「お前らはよく耐えた!後は任せろ!」
っと亜蓮が来てくれた。
亜蓮はリザードマンに向かって槍を構え、叫んだ。
「くらえ!疾風突き(ゲイルシャブ)!」
リザードマンはそれを受けて、絶命した。
一撃である。
焔達はそれをポカーンと見ていた。
「ふー、危なかったなお前ら。リザードマン相手によく一発耐えたな。よくやったぁぁぁぁぁぶねぇ!」
「「そんな強い技持ってんなら初めから使えよ!」」
リザードマンを狩り終わり安心したのか、すぐにツッコミが出来た焔達だった。