4.嬉しいなぁ!初めての...
投稿が遅れたぁぁ!
「お、冒険者登録が終わったようだなぁぁぁぁぶない!」
「「恥かいたわ!くらえー!」」
「急に木の棒を振り出すんじゃない!ちょっ危ない!擦り傷する!」
焔達は冒険者登録を終え、冒険者ギルドを出てすぐに亜蓮に襲いかかった。
それもそうだ、亜蓮は色々と言う事を忘れていたからだ。
焔達が中であった事を話すと
「あ、すまん。言うの忘れとったわ。お前らのルピなくなっちゃったな」
「ルピが取られるなら冒険者登録しなかったのに。どうやって生きていけばいいんですか。ご飯は非常食!貧しい食事!」
焔が色々騒いでると亜蓮が以外な事を言った。
「まあ、手伝いをしてくれるならバイト代みたいな感じで給料出すから」
それを聞いた時二人の目は輝いた!
「「ほんとですか!?ありがとうございます!」」
この手のひらくるくる具合素晴らしいね。
二人は亜蓮にこの村に入れてくれる代わりに手伝うと言ったのに、給料も出してくれると言うのだ。
「よっしゃ!手伝い頑張るぞ!」
焔が気合いを入れて言った。
「そういえば、お前らは何歳なんだ?」
「「16です」」
そう、焔達はまだ高校生成り立てだった。
まだ仕事などもどのようにしたらいいか分からないのでこの後亜蓮に聞く予定だった。
「成人になったばかりか、じゃあ今日は俺の酒の相手してくれないか?」
「「え⁉︎」」
焔達は驚いた。
自分たちはまだ16歳であり、高校生である。
この世界では16歳は成人なのか!っと思った。
「お、奢りですか?」
「もちろんだ。お前達はルピもないし、俺に付き合ってくれるなら払ってやろう」
焔達は酒を飲んでみたいと思った事はなかったが奢って貰えるなら奢って貰おうという思考である。
「じゃあ、お願いします」
「本当か!?ありがとう!いつもみんなに断られるからなぁ久しぶりだよ。他の人と一緒に飲むのは!」
亜蓮はいつもマスターと話しながら飲んでいて、同じ仕事の人とあまり飲めていないらしい。
そして焔達は気づいていなかった。
何故他の人が亜蓮と酒を飲むのを断るのかを。
登録が終わった後、焔達はこの村を亜蓮と話しながら案内をしてもらった。
その中で焔は気づいたことを亜蓮に聞いた。
「この村の人達ってみんな笑顔ですね。豊かな生活が送れているんですか?」
「あぁ、よく見たら確かにそうかも。この村って豊かなんですか?」
「そうだな。この村は豊かな方だと思うぞ。かなり農業機械があるからな。ここのギルドマスターが少しルピを出してくれるからみんな農業機械を買うんだよな」
水村のギルドマスターはこの村の特徴を生かすために農業機械にお金を出していると亜蓮が言った。
それにより食べ物不足が起こりにくいらしい。
何よりもこの村の冒険者達は魔物をたくさん狩ってくれるから家畜を飼いやすいらしい。
「魔物が少ないと荒らされる事がほぼないからな。もし来たとしても冒険者達なら簡単に倒せてしまうだろう」
この村の冒険者達は強いらしい。
冒険者をやった事のない焔達からしたら絶望的だ。
「俺達はついていけますかね?そんな強い人達になんかされたりとかは...」
「ああ、大丈夫だ。この村の冒険者達は優しいからな。頼んだら手伝ってくれるんじゃないか?」
((優しいのか?本当に?))
焔達はヒソヒソと色々言われていたから冒険者達にあまり好印象を持てなかった。
そんな事を話しながら案内をしてもらった焔達。
あらかた案内が終わり、亜蓮は楽しみにしていたように言った。
「良し!じゃあ案内も終わったし飲みに行こう!」
「「はや!!」
そう、時間はまだ午後6時くらいである。
亜蓮は何時まで飲むつもりなのか竜也が聞こうとしたが
「今から朝まで飲むぞー!楽しみだなぁ!こっちだぞ!早く行くぞー!」
そう言って言葉を遮られ、二人を連れて酒場にいった。
二人は[初めての酒を飲むのか]とドキドキしていたのを忘れ、朝までと言う言葉を聞いて起きていられるか心配していた。
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
「よし!着いたぞ!ここで飲むぞぉぉぁぁぁぁぶない!」
「「飲む所ってここかよ!」」
焔達は木の棒を振っていた。
何故なら亜蓮が二人を連れていった所は朝に恥をかいた所である、冒険者ギルドだ。
二人は軽いトラウマがあるので入るのは正直嫌だった。
だが亜蓮が 早く入るぞ! っと急ぐので二人は後を着いていった。
「邪魔するぞ〜」
「「お、お邪魔します...」」
二人はまるで人の家に入るかのように身を縮めて入った。
朝とは変わって中は完全に酒場となっていた。
冒険者がクエストをこなして報告するついでに飲んでいるらしい。
((いや、やっぱり飲む時間早すぎじゃね!))
この時間に飲むのがこの世界の普通なのかと二人は思った。
二人とも飲んだ事ないんだけどね。
「おっ!亜蓮じゃねえか!」
一人の冒険者が寄ってきた。
「よう亜蓮!今日は一人じゃないんだな!」
「おう!久しぶりに人と飲むから今日たくさん飲もうと思ってるんだ!なんて優しいんだと俺は思ってるよ!」
「がはは!違いねえな!お前と飲むなんて根性ありやがるぜ!」
亜蓮は顔見知りがいるのか酒場で飲んでいる人と喋っている。
一方、焔達は緊張していて無言で話を聞いていた。
その中で焔が気づいた事を言った。
(この人の話を聞いてて思ったんだけどさ。亜蓮さん酒癖悪いんじゃない?)
(うん、俺も思った。酒癖悪い人ってどんな感じなんだろうな?ただ、やばいっていう事だけは分かるな)
(ああ、これはある意味この世界での初めての試練かもな)
焔達はそんな事を話しながら亜蓮達が話終わるのを待っていた。
だが、亜蓮達の話しはすぐに終わった。
「じゃあまたな!」
「おう!新人達も頑張れよ!」
二人にも挨拶をして冒険者は仲間の所に戻りまた飲み始めた。
「よしお前ら!俺達も飲むぞ!」
亜蓮はそう言って席に案内してくれた。
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
「マスターいつもの頼むぜ。お前らは何頼むんだ?」
亜蓮に連れられて席に着いてすぐに亜蓮はすぐに注文をした。
焔達は何を頼んだらいいのか分からなかった。
「えーっと初めて飲むんで飲みやすいので」
「じゃあ自分も」
焔がマスターに飲みやすいのを頼むと竜也もそれに続いて同じのを頼んだ。
マスターの話によると亜蓮が飲むのはかなりアルコールが高いらしくて亜蓮はすぐに酔うそうだ。
「新人さん達、頑張ってな」
マスターからの忠告を貰いました。
二人は亜蓮と喋りながら心の中で[帰りてぇー]っと思っていた。
亜蓮と話すのは楽しいが周りの人が忠告をしてくるのでびびっているのだ。
そして少し経ってからマスターが酒を持ってきた。
「ほいよ、いつものやつだ。後はお前らだなこの酒は飲みやすいから飲めるはずだ。少しずつ慣れて酒好きになってくれ」
「お、ありがとな」
「「ありがとうございます」」
酒を置いたマスターは他の客に酒を渡しに他の所に行った。
亜蓮がコップに酒を入れ、それに合わせて二人もコップに酒を入れた。
入れる時に酒の匂いを嗅いでーーー飲めるかなぁーーーっと二人は思っていた。
「よし!じゃあ、乾杯!」
「か、乾杯...」
そして三人は酒を飲み始めた。
焔と竜也は少しずつ飲んでいたが、亜蓮はがぶがぶと飲んでいた。
焔達が飲んでいるのは、ほぼジュースの様なお酒だった。
そのため、焔達は簡単に飲む事が出来た。
「怖いのは匂いだけだったな」
「ああ、あまりアルコールが強くないんだろう。」
そんな会話をしていたら亜蓮が話しに入ってきた。
「おまぇらぁ!もっとぉ酒を飲むぇー!」
言葉が素晴らしいです。
もう完全に酔っている亜蓮を横に二人はこんなになるんだと思っていた。
「亜蓮さん、顔イッテマスヨ?」
「ウン、目がイッテマス。」
亜蓮の目はほぼ白目で起きているのか分からないぐらいだ。
後怖い。
「何言ってぇんだァ!飲むぞぉぉぉぉzzz...」
「「そのまま寝んのかよ!」」
その後は亜蓮の財布から金を勝手に払い、亜蓮を抱えて二人は門に戻った。