2.圧倒的コミュニケーション能力!
テストは死んだ。もういない
筋力と攻撃力は、攻撃力がある武器+筋力=現攻撃力という感じです。
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何事もなく無事に[水村]に着いた焔たち。
ここでは冒険者登録やクエストを受けることが出来る村である。
その村に入ろうとした焔たちだが
「おい、貴様ら何者だ!」
っと門番に話しかけられた。
ここは異世界だ。
当然盗賊などの悪い輩もいる。
それらの者を入れないようにしっかりと門番配置されているのだ。
だが焔たちは地球から来ているため何も知らない。
自分たちが何者なのかを言うことも出来ない。
急に、「他の世界から来ました」なんて言っても信じてもらえずに入れてもらえるわけがないからだ。
(やべ、どうする?)
(竜也、俺に任せろ!)
(おっけー、任せた)
竜也は焔に任せて後ろに下がった。
「何者かと聞いているのだ!答えろ!」
「えっと、僕たちは西の方にある小さな村から来ました。僕たちの村はとても貧乏で、このままじゃダメだ!と思い村を出て稼ごうという事でここに来ました」
焔は適当に思いついた事を話してどうにかしようとした。
「ふむ、じゃあ証明書を出してくれ」
「え、証明書って何ですか?」
「証明書は村から出る時に必ずその村の門番にもらえるものだ」
「え⁉︎そんなの貰ってないですよ!」
「なんだ?証明書を持っていないのか?ならばこの村に入れる事は出来ん!流石に怪しすぎだ!」
証明書などを持っていない焔たちは焦った。
村に入らないと野宿をしなければならないからだ。
ステータスも低く戦闘の経験がない焔たちが野宿なんて出来ない、テントもないので起きているしかないからだ。
(終わった、無理だわ〜村入れねえわ〜)
(やっぱりあれじゃん、死んだな(確信)やん)
焔と竜也がそう思っていた時、奥から人が出てきた。
「何を騒いでいるんだ?」
(なんか偉そうな人出てきたやん)
(俺らまじでやばいかもしれんぞ)
「あ、すみません亜蓮さん。この者たちが村へ入りたいと言うのですが、証明書を持っていないと言う事なのですよ。証明書を持っていないのに入れるのはダメだと決まっているのですがどうしたらいいのか」
((態度めっちゃ変わってる〜!))
多分上司なのであろう。
門番の人は亜蓮と言う人と少し話しをしてから奥に行くように言われた。
「えーっと、まずは事情を聞こうか...と言ってもさっき聞いた内容と同じかな?」
「はい。僕たちは証明書なんて持ってないんです。でも野宿するのは怖いのでどうにか入れてもらえないでしょうか」
焔は尋ねる。しかし
「でもね、証明書がないと入れるのはちょっと...」
亜蓮もさっきの門番と同じ事を言って入れる事は難しいと言った。
だが焔は一ついい案を浮かばせた。
「では!僕たち、亜蓮さん達の手伝いをするので!それでどうか入れてくれないでしょうか?何か面倒な仕事があればやるので、どうか!」
「俺からもお願いします。野宿なんてした事ないので怖いんです!お願いします」
亜蓮は「うーん」を少し考えて
「分かった。いいだろう。ちょうど人数も今少なかったしな」
とその案を受け入れた。
「ほんとですか⁉︎」
「ありがとうございます!」
焔たちはやったと思った。
これで生活出来る場所の確保が出来たのだ。
「ただし、手伝いしっかりしてくれよ。力仕事や面倒な仕事を沢山やってもらうからな!」
「「はい!」」
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
「とりあえず今日はもう遅い。どこかの宿に...のまえに金ってどれくらい持ってるんだ?」
「えっと、2人合わせて2090ルピですね」
「な、なるほどな。じゃあとりあえず手伝いしてくれる間はこの砦で寝泊まりをしろ。ここは非常時の時に使える部屋?があるからな」
亜蓮は焔たちのお金のなさに気をつかい非常時の時に使う部屋を貸してくれると言った。
「あの、食事はどうしたらいいですか?」
「そうだな...砦にある非常食を食べていてくれ。だが、明日からはしっかりと村で買い物をしろよ」
「は、はい。分かりました」
まるで災害時の時の様な生活になってしまいそうで竜也は顔を苦くしていた。ーーーまあ、異世界転移だし災害みたいなものだな!ーーーそう竜也は自分に言った。
「それじゃあ明日も早いからな!部屋まで案内するぞ!」
亜蓮は焔たちを連れて部屋まで案内をしたが
「あの、すみません...なんでこんな牢屋がこんなにたくさんある所に来たんですか?」
そう、牢屋がたくさんあったのだ。
焔はもう察していたようだが、竜也は希望を捨てていなかった。(たまたま道中なだけだよな。牢屋で寝泊まりするなんて...)
「ん?ここで寝泊まりするからに決まっているだろう。...罪人ではないが寝泊まりする所がないのでは仕方がない。正直すまないと思っている」
「「ですよね〜」」
焔も竜也に合わせて声を出した...。
「これのどこが部屋なんだよ〜。こんなの罪人と一緒じゃないか〜」
「雨風凌げるし安全なんだからいいじゃないか。...まあ、牢屋だけどね」
亜蓮が居なくなった後、焔たちは愚痴を言いながらも心の中では安心していた。
「ま、そうだな外よりかはマシか。明日からは手伝いをしないといけないからな!」
「俺は今日一日が凄く長かったよ。もうヘトヘトだ」
「確かになwそれは言えてる」
気が楽になったのか二人とも気楽に話しをしている。
「...俺たち本当に異世界に来たんだな」
「何を今更言ってるんだ、これから俺たちは二人で頑張って生きていかなきゃならない。これからもよろしくな!親友!」
竜也が焔を元気づけているのか急にそんな事を言いだした。
異世界に来たのは焔と竜也の二人だけである。
その二人で異世界生活を乗り切ろうという事なのか。
(竜也には助けられてばっかりだな)
実際に焔はあまり元気がなかった。
異世界なんて初めてだし、外では元気にしていたがよくよく考えると生きていけるか心配だからだ。
焔は竜也の言葉を聞き元気に言った。
「急にどうしたんだよ、こちらこそよろしくな!親友!」
ここから二人の異世界での生活が始まった!
次の日。
「起きろー!」
亜蓮の声が焔たちのいる牢屋に向かって叫んだ。
「朝だ!起きろー!」
「ん、もう朝か...まだ眠い」
焔は重い体を起こして隣で寝ている竜也を起こした。
「竜也、起きろ朝だ」
「...もう朝か...まだ眠い」
「俺と一緒の事言うなよ」
竜也も目を覚まし亜蓮の方を見た。
「あ、亜蓮さんおはようございます」
「昨日手伝いをしてもらうと言ったがお前たちは証明書以外にも何も持っていないだろう?今日はそれらを作りにいく」
「それはなんですか?」
「普通の人が絶対に持っている物だお前達が何故持っていないのかは分からんが取り敢えず支度をしてくれ」
どうやら普通は持っている物が焔たちは持っていないらしい。
どんなものだろうと考えながら焔たちは支度をする。
亜蓮に付いて行き門を出た焔たち。
「わー、この村畑が多いんだな〜」
水村は名前通り沢山の水があり、畑仕事をしている人が多い。
だがそれ以外に気になったのが
「機械を使って農業とかしてるんですね」
そう。
機会を使っているというところであった。
この世界でも機械がある事に驚いていたのだ。
(この世界にも機械があるなんてな)
(かなり文明も進んでいるのかな?それにしても動力は何を使っているんだろう)
(てゆうかあれ、全自動じゃないか?)
機械は人の手が加わってなくても動いているように見えたのだ。
まあ、普通なんだが。
「亜蓮さん、あの機械たちって何を動力にして動いているんですか?」
「ん?お前達は何も持っていないくせに機械の事は知っているんだな。お前らの村にもあったのか?」
「えっと、そんなところです」
「まあいい、機械は冒険者たちが狩ってきた魔物の魔石を使っている」
焔たちは聞きなれない単語を聞いて顔を見合っていた。
「あー、魔石って言うのは魔物の体内に必ず入っている石の事だ。魔物は魔石がないと死ぬから心臓みたいなもんだな」
「その魔石をどうやって動力にしてるんですか?」
「ああ、魔石は魔力があってなその魔力を使って動かしているんだ。でも機械なんて簡単に動かせるからな、どんなに弱い魔物でも一つで1年はもつぞ」
この世界で冒険者は多いらしいから魔石は余るようにあると聞いた。
実質全自動であるとの事も。
「じゃあみんな食べ物には困らないんですね。魔石があれば機械がやってくれるなんていいなー」
「いや、全員がそうと言う事ではない。機械はかなり高いからな。買うのに200000ルピはいるぞ。200000ルピって言ったら小さい家なら建てれるぞ。だから機械を使っている人は借金をして買っているな」
「なるほどちなみに借金って返すのにどれくらいかかるんですか?」
「約20年だな。あ、これは冒険者の話な。冒険者はクエストをこなしているからその金も含めてだ」
「そ、そうですか...」
絶対に機械はやめておこうと思った焔たちだった。
それから5分程度喋りをしていたら目的地に着いた。
「よし!着いたぞ、冒険者ギルドだ。大抵の事はここで行えるからな」
「「案内ありがとうございました。亜蓮さん!」」
焔たちは亜蓮にお礼を言い、何をすればいいか聞いた。
中ではステータスカードと言う物を作るそうだ、そのカードに証明書を付けたり色々するそうだ。
(俺たちはコマンドからステータスが見れるからそれ以外の時しか使わないな)
そう焔は思い話を聞いた。
聞いた後また焔たちはお礼を言って冒険者ギルドに入ろうとした。
「俺は外で待っているからな。終わったらしっかりとできたか見してくれ」
「「はい!」」
そして焔たちはギルドに入っていった。
「う、うわぁ」
「うん。予想とすごく違ったな」
焔たちは冒険者ギルドと言えば屈強な男達がわんさかいて、酒酒酒!みたいなのを予想していたがそうでもなかった。
中は普通だがみんな優しそうで男ばかりでなく女もいた。
「あ、いらっしゃっいませ〜。どのクエストを受けにきたのですか?」
焔たちは入った瞬間に周りの人に見られていたが気づかずに受付に向かった。
なぜなら冒険者は防具やら武器やらを持っているのに、焔たちは何もつけていなかったからだ。
毎日コツコツ書いているので気長にお待ちくだしぃ。