10.飽き!欲!厨二!
正直、サブタイトル雑にしました。
投稿遅れてすみません!
「竜也、飽きた。伐採とか毎日するの」
「いや、頑張った方だと思うぞ」
竜也が辛くなったら言ってくれと言ってから2週間が経った。
竜也はレベルが6になり、焔は41になった。
焔は魔法の練習をしながら毎日伐採、採掘、釣り、採取をしていた。
だが、そろそろ飽きてきてしまった。
人間だもの、飽きるのは仕方がないのです。
竜也はクエストを受け始め、報酬でルピを少し稼いでいる。
「どうする?ルピ少しあるし、村を散歩するか」
「俺らは彼氏彼女かよ。まあ、気分転換にいいけど」
二人は部屋を出て、村を散歩しに行った。
「なんか最近、村で祭りがあるって噂聞いたんだけどさ、俺らも行く?」
「まじ?行こ行こ。て言うか俺、店出そっかな。料理の勉強すれば行ける気がする。魚大量だし。少ないけどイカとかタコも釣れたから」
「え?初耳なんですけど。それ食わせろよ!」
二人はこの世界に来てから非常食しか食べていない。
亜蓮と飲みに行った時は亜蓮が直ぐに酔ってしまいすぐ帰った為美味しい食べ物が食べれなかったのだ。
「魚さばく練習しなきゃ。あ、包丁がねぇ!やべぇ、金もねぇ!まな板すらねぇ!」
「なんも出来ないじゃん!でもクエストこなしてるからお金ちょっとあるよ」
「よし、買ってくれ、俺の料理道具。他のものは自分で作るから」
「やだ☆自分で稼げ☆」
「ちくしょょょょょ!薬草売れるか聞いてくるぅぅ!」
そして焔は走っていった。
「村の散歩はどうなったんだよ...まあいいか。クエストやって来よ」
リラックスはもう終わり、いつも通りの日に結局戻ってしまった。
竜也が村をでて、クエストをして部屋へ戻ったら焔がいた。
「おう、竜也おかえり。俺は色々な物を売ってきたよ。なんでそんなもの持っているんですかとか聞かれたんだけど、無視してきた」
「お前もクエストすれば良かったんじゃない?納品の。まあ、クエストが10個あるうちの1個ぐらいしかないけど」
「俺はまだ、ポーションなる物を作れない」
竜也は、あっ、と思って苦笑した。
「とりあえず、二人のルピの量確認しない?どんくらいあるか知りたいし」
「俺のルピの量を見て驚くがいい」
雨森焔 Lv41 ジョブ 魔法使い?Lv2 称号 無し 所持金2560ルピ
筋力 27
防御 21
魔力 43
魔防 12
速さ 32
精神力 40
運 30
スキル
伐採Lv6 採掘Lv7 釣りLv5 魔力操作Lv3
装備
左 鉄の剣 右 木の杖
攻撃力+10 攻撃力+2 魔力+5
鉄で出来た剣。 木でできた杖
焔のステータスはレベルの割に亜蓮と比べてとても低いが魔力は高い。
何故なら魔力は使えば使う程鍛える事が出来るからだ。
しかし、焔はまだ魔法で攻撃が出来ない、属性についてよく分かっていないからだ。
「どうだ」
「えっ、普通じゃね?てか、ステータス低くね」
佐島竜也 Lv6 ジョブ 剣士Lv3 称号 無し 所持金 3200ルピ
筋力 30
防御 27
魔力 0
魔防 20
速さ 26
精神力 27
運16
スキル
一点集中 剣術Lv3 回避術Lv2
装備
鉄の剣
攻撃力+10
鉄で出来た剣。
「能力値差が酷いっぴ。ルピの量もおかしいっぴ」
「おい、語尾がやばいよ」
焔は能力値がレベルの低い竜也より弱い事に驚きおかしくなった。
ルピも竜也より低い。
「だが、包丁なら買え...自分で作れば良くね?鍛冶道具買いに行こっと。明日」
「考えがコロコロと変わるなぁ。それで足りるならいいけど」
普通、鍛冶の道具は高い。
金床とハンマーが買えるかは疑問だ、と言うより絶対に買えない。
「え?まだ売れるもんあるよ。今日は魔物を解体してたんだ...村の外で」
焔はたまに襲ってくる魔物をしっかりと狩ってアイテムボックスに入れていた。
「お前解体出来るようになったのか!ならさ、俺が狩った魔物も解体してくれよ。ルピは半分こで」
「自分で出来んのか。これだから最近の若者は」
そう言いながらも焔は解体をスムーズにする練習もしたいので、普通にやるらしい。
次の日
「はい、魔物の皮と魔石。合わせて3010ルピです」
焔は解体した魔物の皮とか魔石を売り、ルピをまた増やした。
「これで鍛冶道具買えるかな」
一様行ってみようと決めた焔だった。
そして出ていこうとした時に
「あ、これって解体したのって貴方ですか?もう少し上手に出来たら値を上げてあげるよ」
「え?あ、はい!頑張ります」
焔はもっと練習して上手に解体出来るようにしようと思った。
「金床一つ5000ルピね」
「え?あ、分かりました。買います」
焔の計算が狂いました。
金床が意外と高いことによりハンマーが買えない事態になったからだ。
いや、気づけよ、普通高いだろ。
これじゃあ包丁が作れないじゃないか!
そう思った焔だった。
次に焔は切った木を木材にしようと思ったが木を乾燥させる所が無いことに気づいて諦めた。
「はあー、今日も1人で採取、釣り、採掘、伐採をするか。頑張って貯めよ」
そう言って村を出ていつもと同じ事をしようと思ったが、ある考えがよぎった。
「光樹に言ったらハンマーくれるかなぁ。いや、要らないものを押し付けられたし (それ貰えて感謝してるが) それのお礼として買ってくれるのでは」
自分の考えている事がかなり悪い人みたいだというのは分かっているが焔も人間、欲には勝てない。
今の焔は鍛冶用のハンマーが欲しくて堪らないのだ。
「光樹の家に突撃ー!」
焔はもう止まれない。
ステータスで何故か高い速さを生かして光樹の家に行った。
コンコン
「光樹?居るか?」
光樹の家に着いた焔。
光樹は家に居たのだが
(うそ!なんでアイツ来てんの!おかしいだろ!俺なんもしてねえよ!帰れよ!)
と居留守を使っていた。
光樹は表上いい人に見えるが、実は腹黒い。
そして口も悪いのだ。
光樹は嵐が過ぎるのを待ったが
「あれ、居ないんかなぁ?帰って来るの待っとけばいいか」
(ふざけんなーーー!親が帰って来ちまうよ!クソ!出るしかねえ)
結局ドアを開けて焔とあった。
「やあ、久しぶりだね!えーと」
「あ、そう言えば名前言ってなかった!焔って言うんだ。で鍛冶道具のハンマーって持ってる?」
「何言ってんだこいつ。(あっ言葉に出ちった)」
「え?いや、持ってないか聞いただけだけど」
焔は光樹の口調が少し変わったのにびびったが、平常心で聞いた。
「(まあ、ちょうどあるんだけどね。邪魔だしあーげよ)あ、持ってるよ。今もってくるね」
そう言って光樹は家に入ってハンマーを取りに行った。
「あ...行動早!聞いといてなんだけど、なんで色々持ってんだろ?親は息子が冒険者になりたいの知らないのかな」
焔が光樹の家の事を考えていると、
「お待たせ〜。はい、これでしょ」
っと鍛冶用のハンマーをくれた。
「ありがとう!色々くれて本当にありがとうね」
「別にいいよ!(どうせ要らないしな)また、何かあったら言ってね。(絶対来んな)」
「うん、分かったよ。じゃあね!」
焔はハンマーを受け取り、少し知りたい事と借りたい本があって図書館に行った。
光樹はその姿を眺めて、
「自分の好きな事が出来るっていいよな...。あーあ、面倒な奴が去ってくれて良かったぜ。また本読も」
そう言った。
「あ、焔。おかえり」
「ただいま、竜也。今日は金床とハンマーを手に入れたぜ。後は魔法使いたいから全属性についての本借りてきた」
「お、手に入れられて良かったじゃねえか」
そんな会話をしながら二人は非常食を食べていた。
「ルピ使わずに食べ物が食べれるのはいいな。俺らでこの門の非常食全部食べちゃいそうだけど」
「そう言えば俺、今日この世界の名前を調べてきたんだ。逆に何故今まで調べてなかったんだろ」
「確かに、でこの世界はどんな名前なんだ?」
「この世界はケイオス。どうだ、後ろにドラゴンと付けたくなる名前だろ」
「厨二かよ。まあいいや、ケイオスって言うのか。なんかカッコイイな!」
そして二人は非常食を食べ終わった。