8 来ちゃうの？！
ゴルフ当日、我々は何台かの車で現地集合。
フェリスも他の社員の車に乗せてもらい、それぞれの集合時間で登場。
厚化粧も普段以上にバッチリ決めてきたフェリスは、やる気満々である。
彼女が持参したクラブやゴルフバッグも、立派なものだ。
ゴルフの服装も一流メーカーもので、さっそうと登場。
そしてラウンド開始。。。
４０過ぎの女性としては、なかなか上手で安定している。
確かに昔からやっていたことだけはあるという感じ。
そして、前半の９ホールが終わって昼食タイム。
昼食を終えて、午後のラウンドへ。
コースに出てきたフェリスは、なんと午前中から衣装替え。。。
違う服装にチェンジしていた。手馴れたものだ。
午後のラウンドも無事に終了。
フェリスもまずまずの成績だったと思いきや
スコア”１０２”でした。１００超えてるじゃん。。。
ただ、オチはこれだけではなかった。
ゴルフを終えて各々帰宅に向かう時、フェリスが朝乗ってきた（社員の）車に
乗ろうとしない。
「どうしたの？車に乗らないの？」と聞くと
「あ、いいの私は。車が来るから。」とフェリス。
「え？来る？タクシーでも呼んでるの？」と質問。
「違うの。うちの親が来てるのよ。だからそれに乗せてもらうから。」
なんと、フェリスの両親がゴルフ場に来ていたのだ！
偶然同じゴルフ場でラウンドしていたわけではない。
娘が新しい会社で、他の社員とうまくやっているか心配になって見に来たのだ。
わざわざ。
ラウンド中、ずっと娘を見守っていたのだ。
両親が。
「え～ッ！？」
口あんぐり状態の我々をよそに、ベンツ登場。
「じゃあ、皆さんお疲れ様でした～。」
フェリスは目が点の我々を置いて、両親とベンツで消えていったのだった。
永遠のお嬢様、フェリス。。。
金持ち家の超箱入り娘。
一人っ子である。
