7 当たり前なのか?!
彼女が入社して、数日経ったある日。
その頃、会社の仲間でゴルフをすることがたまにあった時代。
その日は、たまたま朝からゴルフの話を社員仲間でしていた。
専務も交えて「また久しぶりに行きましょうか」などと
ワイワイ話をしていると、そこへフェリスが登場。
ちなみに、素人のゴルフは100の壁とよく言うが
全18ホールを100打未満で終えるということが
素人にとってはとても大変であり、100打を切るということが
素人の中では、上手かへたかの一つの物差し様に言われている。
我々も、たまに行くゴルフ程度のレベルなので
当然100を常に切るという腕前に憧れるわけだ。
そこへ登場したフェリスが「皆さんゴルフやるんですか?」と質問。
「やりますよ。みんな素人ですから上手くないですけどね。」と返答。
続けて「フェリスはゴルフやるの?」と逆に質問。
想像回答その①
「え~、私は全然やりませんよぉ。運動音痴ですし。。。」
想像回答その②
「少しならやりますよ。でもすっごくヘタですけど。。。」
想像回答その③
「ルールもわかんないんですよぉ。。。」
カップ麺の作り方を知らない40代半ばのおばさんです。
こんな感じの返事が妥当な線ではないかと想像していた我々。
しかし、次の瞬間には皆黙り込むこととなる。
フェリスは答えた。
「私、小学生の頃からやってるんですもん。100以上超えたことないですよぉ。。。」
(「や~だもう!あなた達庶民とは違うのよぉ♪100以上打つわけないじゃない。
下手くそなあなた達と一緒にしないでね♪」というセリフが後に隠れているに違いない言い方で)
そうです。忘れてました。金持ちのお嬢様でした。
ゴルフなんて当たり前でした。
子供の頃、なわとびの代わりにクラブ握っていたのでしょう。
「へぇ~!あ、あ、そう。。。100切ってるんだぁ。」
苦笑いの我々。。。
そして、一緒にゴルフに行くことになったのだった。
気付いたら彼女、昼休みの休憩時間に会社に置いてあったゴルフクラブを持ち出し
早速、外で素振りをしている。。。
やる気満々である。