2 不合格ってあるのか?!
今後、おばちゃんのことはフェリスと呼ぶ。
あの「電車男」でいう”エルメス”みたいなものだ。
あ、姿形は全く別なので念のため。。。
で、フェリスだが、最初の頃は仕事も覚えていないので当然のことながら雑用が多い。
しかしながら、フェリスは前回でも話したとおり生粋のお嬢様育ちで、運転免許は
持っているのに自転車には乗れない。
だって、学校時代には全て車に乗せてもらって送り迎えだから。
自転車に乗る必要がないのだ。
そして、免許さえ取ればあとは自分で運転。根本的に自転車は不要なのだ。
だが、社会人としては雑用を頼まれて文房具店や郵便局などに行く時、駅前から
中途半端に離れた場所にあるこの会社からは自転車がすごく便利。
車は営業や社長が使ってます。
彼女は、自転車ですぐの場所でも歩いていくしかありません。
歩くと中途半端に遠い。
そこで、ある日フェリスは決心したのだ。
「自転車に乗れるようになる!」
庶民の生活では自転車が欠かせないことが、身にしみて解ったのだろう。
そして、通ったのだ。
”自転車の教習所”
あるんですよ。自転車に乗るための教習所が。
知ってました?
私、知りませんでした。驚きです。。。
そして、フェリスは自転車教習所に通うこととなったのだ。
「今に乗れるようになるわ!」得意げに話してくれたフェリス。。。
そして、とうとう乗れるように
ならなかった。。。(爆)
不合格。にわかに信じがたいがフェリス自身からの回答だった。
結局フェリスはそのあとも、雑用を頼まれては歩いて駅前まで行くのであった。。。