17 影響力あるの?!
いつの時代も汚職事件は起こるもの。
特に政治の世界は賄賂や貢物、献金なんて当たり前の世界。
そんな人間の心を魔物に変えていくお金!あーーーー怖い!
そんなお金なんて!
欲しい・・・。
フェリスの周りでも例外ではない。
お金持ちの周りには、いやらしい話しがつきもの。
ある日、フェリスは午後からの出勤だった日があった。
我々はお昼休みで昼食タイム。
と、そこへ出勤してきたフェリスが参上。
「これ、もらったからみんなで食べて。」
どさっと、ビニール袋にいっぱいの和菓子が・・・・。
「すごい量だな。。。どうしたのこれ。」
我々は、また金にものを言わせて自分で大量に買い込んだのかと思った。
しかし、そんな理由はどこにも見当たらない。
「駅前で○○さんに、会ったのよ。ほら、今度の知事選に立候補
するかもしれない。。。」
「はぁ?それと、大量の和菓子に何の関係が?」
「ちょっとした知り合いなのよ。偶然、来る途中で出会ったんだけど
なんだかんだ話をしているうちに、こんなに沢山買ってくれちゃって。
荷物になっちゃったわよ。」
「知り合いだからといって、何でそんなに買ってくれるんだよ。」
「選挙よ選挙。もうじきでしょ?こんな和菓子ぐらいでご機嫌でもとろうって
ことだったんでしょ?そんなので私がなびくとでも思っているのかしら。まったく!」
ブツブツ言って着席するフェリス。
おまえ、選挙候補者に影響あるのかよ。。。
恐るべし、フェリス。。。
そして、大量の和菓子に群がる小市民の社員。。。
その和菓子には手をつけないフェリスを、口をモグモグさせながら
遠巻きに見る我々であった。